綺麗な海を思い浮かべてみてください。
どこの海を想像しますか?ハワイ?沖縄?
わたしが思い出すのは、あそこ。
うっとり見つめたくなる沖縄の海とはまた違う、優しく見守ってくれているような瀬戸内海。
国内で、綺麗な海が見れて、美味しい海の幸が食べられて、近場過ぎず、非日常を味わえる場所。
そんなわがままを叶えてくれるのが、瀬戸内海です。
ちょうど1年前、瀬戸内国際芸術祭でその地を訪れたわたし。
海の綺麗さと田舎の暖かな景色に、心は和み、元気付けられました。
わたしはハワイもグアムも行ったことがなく、知っているのは沖縄の海。
沖縄の海は、蒼くて、真夏の空と繋がっているみたいですよね。
ずっと見つめていたくなるような凛とした美しさには、何度見ても感動します。
瀬戸内の海は…
空色で、そこに浮かぶ島々を包み込むような雰囲気。
沖縄の海が綺麗なお姉さんなら、瀬戸内の海は懐かしいおばあちゃんといった感じ。
海が綺麗なだけじゃありません。
東京生まれ東京育ちのわたしが初めて見た、田舎の風景。
薄茶色の土の道、民家や道端に生える木々、軒先に吊るされたタマネギ、太陽に負けたひまわり。
“あー、田舎って気持ちいい”って、本当にそう思うあったかい島があります。
わたしが回ったのは直島・豊島・男木島・小豆島です。
どこも自然がいっぱいで、のんびりと流れる島時間。
暑さの中の山道坂道は地獄にも思えますが、そのつらさを吹き飛ばすような景色が見られます。
山道を自転車で下りながら、目下に広がる広大な瀬戸内海には叫ばずにいられない。
小さい頃、おばあちゃんの家で遊んだことがある人は、その記憶が蘇るかもしれません。
そういう懐かしい思い出を、また作れる土地です。
日本には、まだまだわたしの知らない、優しくて美しい場所があるんですね。
瀬戸内海を訪れたことのない方、どうぞ尋ねてみてください。
きっと、もっと日本を好きになります。