金魚とエンターテイメントが融合した「アートアクアリウム」。
2015年にはイタリア・ミラノでも開催され、国内外で人気のアート展覧会。これをみるためにわざわざ日本にやってくる海外旅行者もいるのだとか。
今回の会場はなんと、世界遺産の京都・元離宮二条城! 大政奉還150周年という壮大な記念日に沸いている二条城「大政奉還150周年記念アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~」へ行ってきました。
夜の二条城、非公開エリアでの開催
会場は夜の二条城。通常は午後5時で閉城です。迫力の東大手門。街の明かりから少し離れて、ライトアップはされていますが、夜のお城はなんだか迫力がありますね。
今回の会場は通常、一般非公開エリアとなっている二の丸御殿中庭、台所前庭、台所となります。夜、しかも非公開エリア……!
初期の頃にアートアクアリウムに行ったことがあるのですが、そのときとは違い、夜しかも屋外での開催。非日常な空間になんだかワクワクしてしまいます。
まるでナイトプール! 妖しくフォトジェニックな空間
門をくぐって見えてくるのはなんとも怪しげな空間。ぼんぼりをイメージしたボンボリウムは明るく、トルコのモザイクランプのようにカラフル。
さらに後ろに妖しくライトアップされた二の丸御殿、そして背景に月。なんてフォトジェニックな光景でしょう!
入り口からこのフォトジェニックっぷり! その趣はまるで今年の夏に爆発的に流行したナイトプール。思わず水音に耳をすませます。
大政奉還150年記念の和のアクアリウム!
こちらは大政奉還150年を記念した、新作の大政奉還屏風絵図3つのうちの1つ。プロジェクションマッピングと金魚が織りなす芸術です。
屏風の中を金魚が泳いでいるので、一瞬一瞬絵柄が変化します。絶えず変化するビョウブリウム。この空間にぴったりな和のアクアリウムです。
西日本初登場のアクアリウムも
さらにこちら、西日本初登場となる九谷焼のアクアリウム、九谷金魚品評。輪郭を金で彩色する花詰(はなづめ)という技法を用い、金魚を描いた九谷焼の器の中を金魚が泳ぎます。
ひらひらと美しいひれの金魚に、上目使い(かな……?)の珍しい金魚。金魚の品評会に倣い、正しい鑑賞の仕方であるという上身(上から見る)で金魚を眺め、さらには横の美しい九谷焼を鑑賞する。
ほんのりライトアップされた様子が美しく、飽きません。いつまでも眺めていられます。
こちらは江戸切子をモチーフにしたキリコリウム。江戸切子のカットが金魚たちの美しさを引き立てます。しかもこちらガラスではなくアクリル製。
アクリルで江戸切子を模して制作しているのです。現代の素材アクリルと伝統工芸 江戸切子のコラボレーション。その美しさはガラスに負けていません。
3,000匹の金魚が舞い泳ぐ! 超・花魁
アートアクアリウムを代表する作品「花魁」がさらにパワーアップ。その名も「超・花魁」 水量も金魚の数も花魁の3倍にバージョンアップ。
江戸の遊郭を表現した花魁シリーズ。水槽内を乱舞する金魚を、花魁とそれを目指す遊女たちになぞらえた、妖しくも美しいアクアリウムです。
「どんだけおんねん!?」というくらいの金魚・金魚。金魚で満たされた大きな水槽を眺めているととても不思議な気分になります。
日常の何もかもを忘れて金魚とたゆたってみてください。アートアクアリウム史上最大の癒しと迫力です。
金魚本来の美しさを楽しむ
金魚本来の美しさを楽しめる金魚品評。縁まであふれんばかりに水がそそがれた水槽の中を珍しい金魚が泳ぎます。まるで和菓子のような美しさ。水面まで顔を出してくる金魚も。愛らしい姿に心癒されます。
じーっとみていると金魚と目があいますよ。
夜店といっしょにお祭り気分を楽しみながら
金魚といえば何となくお祭りを思い浮かべませんか? 期間中は台所前庭に夜祭りBARが登場。提灯の灯りにつられてふらふらと。
こちらでは京都の地酒やお漬け物、温かい京風おでんなどが楽しめます。さらに二の丸御殿中庭にはお茶席と日本酒BARも登場。こちらはアクアリウム作品の灯りを眺めながらお茶やお酒を楽しめます。
グッズも充実! 会場限定品も
さらに会場内にはお土産コーナーも。可愛い金魚グッズがたくさん! カラフルでみているだけでも楽しいですよ。
金魚のストラップやコースターなどの小物の他に、会場限定のオリジナル宇治茶やガラス碗、さらにアクアリウムアーティストの木村英智さん監修の堂島ロールのロールケーキも。
カラフルで可愛くてテンションの上がる金魚グッズ、入場しないと買えません。ぜひ会場でゲットしてくださいね。
京都府京都市中京区二条城町541
元離宮二条城(二の丸御殿中庭、台所前庭、台所)
会期 2017年10月25日(水)-12月11日(月)/会期中無休
営業時間 17:00-22:00(最終入場 21:30)
公式HPはこちら