前回JR東日本の「ドラゴンボール・スタンプラリー」に挑戦し、楽しかったけれどかなりしんどくもあったので、暫くスタンプラリーはやらないと心に決めていた筆者。
あれから約半年。そんな固い決断をあっさりと打ち砕くほど超魅力的なスタンプラリーが早くも登場してしまいました。それが「週刊少年ジャンプスタンプラリー」。
夏にスタンプラリーを回るって、相当過酷な挑戦なんじゃないか? もちろん葛藤もありました。でもこの夏何かアツイことに挑戦してみたかった筆者は、覚悟を決めたのでした。
どうせやるなら目指すは全駅制覇! しかも1日で。噂では、私のように全駅制覇をしなければという使命感にかられている大人たちがいるようです。
それもそのはず。特に30代~40代の大人たちにとっては、正に夢のようなラインナップなんですから。私たちの青春はここにあり。
果たして筆者は1日で「週刊少年ジャンプスタンプラリー」をクリアすることができたのでしょうか? 乞うご期待です。
スタンプラリーを始める前に
まずはスタンプラリーを始める前に最低限押さえておいたほうが良いポイントをいくつかご紹介します。
・全20駅全てのスタンプは改札外
・スタンプラリーを回るには、「東京メトロ24時間券」が便利
・各駅に掲示された告知用ポスターに注目
・地下鉄路線図を片手に効率良く回るべし
・夏なので、体力と気力は必須。水分補給はこまめにしてください。
※尚、こちらのスタンプラリーは六本木アーツセンターギャラリーで開催されている「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1」に合わせて実施しているもので、「週刊少年ジャンプ」に登場していた懐かしのキャラクターがスタンプや告知ポスターに登場します。
その他諸々詳細はこちらでご確認ください。
以上のことを踏まえた上で、早速「東京メトロ24時間券」を買いましょう。本当は「東京メトロ・都営地下鉄共通1日乗車券」があればより快適ですが、今回は敢えて「東京メトロ24時間券」のみで攻めてみたいと思います。
ちなみに「ドラゴンボール・スタンプラリー」の時より攻略法が充実していないので、地下鉄路線図を見ながら自分なりに考えたルートで進むしかありません。
この日は幸運にも少し肌寒いぐらいの気温。日差しも強くなく、本気でスタンプラリーに挑もうとしている私にとってはとてもありがたい気候でした。さて、頑張るぞ~!
全駅制覇までの道のり
と、その前にこの日の私のスタンプラリーのルートをご紹介させていただきます。もっと効率の良い回り方があると思いますので、こちらのルートは1つのモデルルートとして目を通していただけると幸いです。
私はあらかじめ地下鉄路線図のスタンプ台のある駅にマーカーを引いて、回る駅を明確にしておきました。
①明治神宮前→(副都心線)→②新宿三丁目→(丸の内線)→③東京→(丸の内線)→④後楽園→(南北線)→⑤王子→(南北線→飯田橋乗り換え→有楽町線)→⑥銀座一丁目→(有楽町線)→⑦新富町→(有楽町線)→⑧月島→(有楽町線)→⑨永田町→(半蔵門線)→⑩押上→(半蔵門線→三越前乗り換え→銀座線)→⑪京橋→(銀座線)→⑫新橋→(銀座線→日本橋乗り換え→東西線)→⑬浦安→(東西線→茅場町乗り換え→日比谷線)→⑭秋葉原→(日比谷線)→⑮南千住→(日比谷線)→⑯北千住→(日比谷線)→⑰六本木→(日比谷線→霞ヶ関乗り換え→丸ノ内線)→⑱荻窪→(丸ノ内線→新宿三丁目乗り換え→副都心線)→⑲池袋→(有楽町線→飯田橋乗り換え→東西線)→⑳高田馬場
スタンプラリーを制覇するのに一番大事なのは、決して諦めない気持ち
開始は午前11時at明治神宮前駅。台紙は改札のすぐそば(改札内)にありました。
この1日は青春時代にすっかり戻った気持ちで楽しみたかったので、BGMも「モンパチ」をチョイス。このスタンプラリーの時代とは合っていませんが、そこは突っ込まないでいただきたいです。
スタンプを押していると背後に視線を感じたので、振り向くと中国人親子がいました。彼女たちもスタンプラリーに興味津々な様子。
そういえば「ドラゴンボール・スタンプラリー」のときも数人の外国人に出くわしました。やはり日本のアニメや漫画人気はワールドワイドですね。
「ドラゴンボール・スタンプラリー」のように事前にスタンプ台の位置が一覧表になっている便利なサイトは見当たらなかったので、自力でスタンプ台を探します。これが結構大変な作業になりそうだと予想していたのですが、意外とそうでもありませんでした。
複数線のメトロが通っている駅と1路線の駅ではスタンプ台を探す労力は確かに違いましたが、改札内外にスタンプ台の位置まで誘導してくれる矢印付きのミニポスターが貼ってあるので、それに従って歩けば必ずスタンプ台まで辿り着くことができます。
もしそれでも分からなければ改札係員さんに聞けば快く教えてもらえるので、ご心配なく。
東京駅で3つ目のスタンプを集めた時点で早くも気が付いたことは、今回は「ドラゴンボール・スタンプラリー」のときよりスタンプ台からスタンプ台への移動に時間がかかるため、電車の中で休むことができ体力的に少しラクだということです。
※「ドラゴンボール・スタンプラリー」のときは山手線、中央・総武線沿いをほとんど1駅ごと下車していたので、かなりハードでした。だからこそ短時間で沢山のスタンプを集められたのは利点でしたが……。
開始後1時間で集められたスタンプは4つ。このペースで順調にいけば残り4時間で目標の全駅制覇(20個)がクリアできそうです。
ということは今後1時間の休憩を入れたとしても17時には終了する予定。なんだか急に気持ちに余裕が出ました。
ところが押上で10個目のスタンプを押したときには開始から約3時間半が経過していました。時計は14時半を回っています。あれ? おかしいな。
休憩もしていないのに、予定よりかなり遅いペースです。やはり移動距離が長いからでしょうか? それにしても休憩なしでも全く疲れません! 平日なので、電車も座れるし快適です。
目まぐるしく移動し、北千住に到着する頃にはさすがに階段が辛くなってきました。実はここまで殆ど何も飲まず食わずできたので、さすがにフラフラです。
スタンプラリーは本当に体力勝負なので、皆さんは水分補給はこまめに、食事はキチンと摂ってくださいね。私はスタンプを集めているとムキになってしまい、休憩のタイミングをすっかり逃してしまいました……。
この日は結局休憩をすることはなく、荻窪で18個目のスタンプを押したときには、時計が18時15分を指していました。開始から7時間15分でやっと残り2つになりました。
当初の計画は一体どこへ行ってしまったのでしょうか? それでも全駅クリアがほぼ確実になったこのとき、私の前では勝利の女神がほほ笑んでいました。
大切なのは何時間でクリアしたかではなく、最後まで諦めずに大きな目標を到達することができたかどうかということです。
そして遂にやりました! 私のゴールは高田馬場駅。最後のスタンプを押して、密かにスタンプ台の前でガッツポーズを取ったとき実は帰宅ラッシュでしたが、もはや恥じらいなどありません。
開始から8時間半。時刻は19時半頃。予想よりもかなり時間がかかりましたが、そのお陰でやりがいも達成感も想像を超えるものになりました。
話題の告知用ポスターに注目
「週刊少年ジャンプスタンプラリー」を回る際、同時に注目していただきたいのがこちら、東京メトロ171駅でお目にかかることのできる「週刊少年ジャンプ」と東京メトロのコラボ企画の駅貼りポスターです。
SNS上で大きな話題を呼んでいるこちらのポスターですが、内容は至ってシンプル。懐かしのジャンプの人気キャラクターたちがただ一言呟いているだけなのですが、その一言にユーモアがあり、センスが詰まっています。
地下鉄のそれぞれの駅、地域、その周辺にいそうな人の特徴を捉えた一言は、実に的を得ていてつい吹き出してしまうセリフばかり。たまにこじつけ感のあるものもありますが、それもまたいい味が出ています。
ただこちらのポスターに関しては、ハマってしまったら大変。ポスターの写メを全クリするのは、スタンプを集めるよりもずっとずっと大変です。
“ジャンプwith東京メトロスタンプラリー hashtag on Twitter”またはポスターを紹介しているWEBサイトなどでお気に入りのポスターを見つけて、的を絞ってコレクションすることをおススメします。
それでも全部集めたいという意欲のある方、もうとっくに集めたぞ!という方は是非とも私を弟子にしてください(笑)。
検証結果
「週刊少年ジャンプスタンプラリー」は1日でクリアすることが可能です。
スタンプラリーの疲れの度合いをわかり易く表現すると、「ドラゴンボール・スタンプラリー」のときは半日回っただけでディズニーランドに丸1日いたときよりも疲れたのに対して、今回は丸1日かかったのにディズニーランドの半日分ぐらいの疲れでした。
ただ前回と同じで、夕方になると帰宅ラッシュに巻き込まれるため、身軽に動くことができなくなります。満員電車は避けたいところですが、1日かけてスタンプを集めるのならば時間がかかってしまうのは仕方のないことです。
スタンプは朝9時~20時まで押すことができるので、しっかり休憩を取りながら無理なく集めるのならば、やはり朝イチから挑んだほうが良いでしょう。
気になる全駅達成賞は?
引き換え時間が10:00~17:00の間と限られているので、賞品は後日受け取りに行きました。
6駅達成賞の「スタンプラリーオリジナルステッカー」
全駅達成賞の「スタンプラリーオリジナルクリアファイル」
こちらが6駅&全駅達成スタンプと賞品です。シールとクリアファイルなので実用的で嬉しいです。しかもWチャンスまであって太っ腹。全駅達成後にも色々と楽しみがあるのはいいですね!
Wチャンス賞の内容は公式WEBサイトでご確認ください。
思えば少年漫画ばかり読んでいました
子供の頃はもっぱら少年漫画を愛読していた筆者。「週刊少年ジャンプ」や「週刊少年マガジン」は私のバイブルでした。当時私の心を”熱く”した漫画のキャラクターたちは今も色褪せることなく鮮明に記憶に残っています。
正直なところ「週刊少年ジャンプスタンプラリー」を回っているのは、殆ど大人だけなのかなと思っていました。ところが実際ラリーを回っていると、沢山の親子に出会いました。親の世代はちょうど私ぐらいでしょうか?
こうやって親から子へと代々語り継がれる「週刊少年ジャンプ」の名作たちは、世代を超え、更には国境も超えてこれからもずっと多くの人々を魅了し続けることでしょう。
さて、まずはどの漫画から読み直そうかな~?