日本の人気アパレル、ユニクロはマレーシアでも大人気です! 店内はちょっとおしゃれなディスプレイで高級感が漂っています。
そんなマレーシアのユニクロは日本のユニクロと置いてあるものが違います。それはマレーシアの宗教背景が関係しているようです。マレーシアと日本のユニクロの違いとは何でしょうか?
マレーシアでは高級なイメージのユニクロ
日本では、庶民の味方!のユニクロですが、マレーシアではちょっと高級なイメージがあります。少なくとも私の周りの人はユニクロをちょっと高級なブランドと見ています。
ユニクロの商品はクオリティーがよく、ベーシックなデザインが多くて着回しもしやすいというところが人気の秘訣のようです。それで、いろいろな文化の人から受け入れられています。
また、機能性も優れているところも人気の理由のようです。実は私はユニクロのエアリズムをオーストラリア人の友達(マレーシア在住)に紹介してもらいました。
彼らもユニクロはベーシックなものが多いから大好きだと言っていました。ちなみにマレーシアのユニクロは日本に比べて少しだけ割高です(少しだけですが)。
日本のユニクロとの違い
実はマレーシアのユニクロは日本と置かれているものが違います。
例えば、赤道に近いマレーシアには冬がありません。それで1年中夏の服が店頭に並んでいます。ベーシックなTシャツやステテコなどです。夏の商品が1年中手に入るので助かります。
それでもヒートテックやダウン、セーターなど、夏以外のアイテムもちゃんと店頭に並んでいるのは面白いと思います。
需要があるのだろうかと首をかしげることもあるのですが、毎年ちゃんと店頭に並んでいます。
一番の違いはイスラム教徒に向けたファッションを幅広く展開していることです。
ユニクロの店内は撮影禁止なので、店の外から撮った写真しかないのですが、遠くに写ったマネキンがヒジャブ(頭の被り物)をしているのが分かります。
イスラム教徒の女性を対象にしたデザインの商品がたくさん!
イスラム教徒の女性は、基本的に肌を露出させてはいけません。それで、ヒジャブと言われるかぶり物をはじめ、肌を覆うものを身に付けるのが一般的です。
マレーシアのイスラム教徒はスンニ派の中のシャーフィイー派という宗派に属するようですが、宗派や住む州によって、規定の厳しさは少しずつ異なります。
私が見る周辺の女性たちは、規定はあるもののそれほど厳しくはなく、ルール内でおしゃれを楽しむことができるようです。
それで、カラフルなヒシャブを選んだり、ヒシャブと服とのコーディネートを楽しんだりとおしゃれを積極的に楽しんでいるように感じます。
そのようなイスラム教徒の人々を対象にした洋服が、ここユニクロには置いてあります。体を覆う控えめなデザインながら、モダンでおしゃれです。
イスラム教徒でもそうじゃなくても、楽しめるユニクロのファッション
今はインターネット時代。世界中のファッションをネットを通して見ることができます。
それで特に現在のマレーシアに住んでいるイスラム教徒の女の子たちもファッションを楽しみたいと思う気持ちが強くなっているようです。
しかし、今世界で展開しているアパレルの多くは露出の多いものが多く、イスラム教徒に焦点をあてたものは少ないように思われます。
オシャレな有名なブランドの服を着たい、と憧れるイスラム教徒の女の子たちに焦点を当てたのがユニクロです。
ユニクロは、英国出身のファッションデザイナー、ハナ・タジマさんとコラボしています。彼女も自身がイスラム教徒です。
イスラム教徒が着用するヒシャブやカバヤ(カバヤ自体には宗教的意味はなく、正装として着る女性を多く見かけます)という長い上着を中心に、おしゃれなファッションを展開しています。
彼女がデザインした服はシンプルなデザインと機能性が特徴です。特にカバヤはゆったりとしていて着やすいと言われています。
服自体に宗教的な意味はないので、イスラム教徒専用の服装というより、イスラム教徒でも楽しむことができる服装というスタンスのようです。
ネットによると、マレーシアだけでなく、タイやフィリピンなどの海外、そして日本でも店頭に置くようになってきているとのことです。
イスラム教徒の女性にとっては、宗教の信条を守りながらファッションを楽しめるようになったという点で、イスラム教徒以外の人にとっては着やすく機能的であるという点で、広く支持されています。
マレーシアのユニクロで感じること
ハナ・タジマさんデザイン商品は(日本でも置くようになって着たとはいえ)マレーシアのユニクロの店頭でかなりの存在感を感じます。
商品が目立つ場所に置かれているからそう思うのかもしれませんし、ポスターやマネキンの様子でそう感じるのかもしれません。
私はなぜか、マレーシアのユニクロに行く時には、特別感を感じてしまいます。店内がスタイリッシュなせいかもしれませんし、店内が全部アルファベット表記なのでそう思うのかもしれません。
日本のユニクロでは感じないので、自分でも面白いと思います。そして、マレーシアのユニクロの様子を見て、おしゃれを楽しみたいという気持ちは世界共通なのだと実感します。
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