「カフェ・ド・パリ」。そう聞くと、フランスのパリにあるおしゃれなカフェを想像しそうですが、実はフランス料理界では有名なスイスのジュネーブのレストランです。
スイスといえば、”Top of Europa” 。ユングフラウヨッホやハイジの村マイエンフェルトなどが観光名所ですが、グルメ通なら是非、このレストランだけに行く目的でもジュネーブに立ち寄っていただきたいところがあります。
レストランに到着!
ジュネーブ駅に到着後、地下道を通って10分ほど歩いたところにそのレストランはあります。
地上に出るとオシャレな広告がチラホラ。
チュリッヒとは雰囲気が違い、フランス語圏独特の雰囲気を感じます。
お店に到着。その名も「カフェ・ド・パリ」。お店に入るとテラス席を案内してくれました。
「カフェ・ド・パリ」のメニューは一つのみ!?
カフェ・ド・パリでのメニューは、お店の名前を冠した「entrecôte Café de Paris (アントルコート・カフェ・ド・パリ)」のひとつのみです。
アントルコートとはフランス語で牛肉の最高級の部位のリブの部分にあたります。つまり、「カフェ・ド・パリソースステーキ」ですね。その一種類しかないメニューの人数分とワインを注文すると、お店の方が固形燃料を設置しに来られます。つまり、温めながら食べるステーキです。
ステーキの周りの黄色っぽいソース。これが正真正銘、本家本元の「カフェ・ド・パリソース」です。
「カフェ・ド・パリソース」とは鶏レバーやバター、クリーム、ホワイトマスタードやペッパーなどでできたトロッとしたソースです。1940年代にこのお店で生まれ、そのレストランの名前がつきました。その美味しさから一躍有名になった歴史あるソースであり、フランス料理辞典にも載っているフランス料理に詳しい人なら必ず知っている有名ソースです。
現在は数店舗に使用許可が出ている程度で、材料も調理方法も秘密なんだとか。
「カフェ・ド・パリソース」はそもそも熱々で出てくるのですが、固形燃料で冷めないようにされているので食べながらグツグツとなっていて本当に美味しそうです。
お肉にちょっとトロッとしたそのソースを絡め、いざ食べてみると、ソースの奥深い味わい、食べたことのない味。なんでしょう、とにかくものすごく美味しい。食べたその瞬間からお腹いっぱいでもおかわりしたい!と思ってしまう味です。カフェ・ド・パリソース特有のバターと鶏レバーの風味が、他のレストランで出てくるソースより濃厚で、ヨーロッパで今まで食した料理の中でも圧倒的にNo.1の美味しさでした。
フレンチフライにも「カフェ・ド・パリソース」をつけてみよう!
「アントルコート・カフェ・ド・パリ」はフレンチフライが付いてきます。このフレンチフライもまたサクサクでそのままでもとてもおいしいのです! ですが、せっかくなので、フレンチフライにも「カフェ・ド・パリソース」をかけて食べてみましょう!
他のお店のポテトのトッピングで、ケチャップ以外に「カフェ・ド・パリソース」のトッピングがあってもいいのではと思うぐらいとても合うのです!
オススメの時間帯
12時~13時半ごろまでは混むようなのですが、平日の13時半以降のディナータイム前までならば気持ちの良いテラス席でもすぐ座れそうです。
日本進出に期待!
ちなみに、帰国後に「カフェ・ド・パリソース」とステーキを出すお店をもう一度食べたくて調べてみたら東京の自宅近所に「カフェ・ド・パリ”風”ソース」を出すステーキ屋さんを発見! 嬉々として行ったのですが残念……。あの忘れられない味ではありませんでした。このレストランはジュネーブにしかないようですが、ライセンス店が日本にも進出してくれることを心から祈っています。