あなたは水族館という言葉からどんな連想をしますか? きっとダイナミックなイルカショーに可愛いアシカのショー、シャチやベルーガ、セイウチなどの海獣がいっぱいいたら最高だなぁと思う方が多いのではないでしょうか? そんな水族館の常識を覆したのがここ、葛西臨海水族園です。
葛西臨海水族園ってどんなところ?
比較的入園料も安く、常に賑わっているこの水族園。どんなイルカのショーが観れるんだろう? と胸を弾ませて入園しようものなら、いい意味で期待は裏切られます。
なんとこの水族園、海獣を一切飼育していないんです(ペンギンや海鳥の展示はあります)! 入り口近くのサメは? と思う方も多いと思いますが、サメは魚類です。「なんだ、じゃあ行く必要ないや」と思ったそこのあなた、騙されたと思って行ってみてください。正直に申し上げると私も「なんだ、魚だけか」と思った人間のうちのひとりです。ですが、今では今まで行った日本の水族館の中ではここがダントツに好きです。それでは子供の頃からシャチやイルカなどの海獣をこよなく愛する私が、この水族園に惚れ込んだわけを説明しましょう。
情報資料室がある
ここでは係員が標本などを用いて海洋生物の生態を説明してくれます。タッチパネルで楽しく展示生物の詳しい情報を学ぶことだってできるんです。
ここに来れば新しい発見があること間違いなし!
展示の仕方が魅力的な世界の海
文字通り世界の海で暮らす魚が展示されています。
このようにカテゴリー分けされているので、どの魚がどこで暮らしているのか分かるのもいいですね。
水槽の上に魚についての解説を発見!!
良く見るとところどころに魚についての解説が散りばめられています。
個人的にお気に入りの展示は北極・南極の海です。
どんな魚が展示されているの?
ディズニー映画でお馴染みのニモ(カクレクマノミ)発見!
ドリー(ナンヨウハギ)もいました。
他にも綺麗な魚やユニークな魚がいっぱい!
マグロの大水槽がすごい!
この水族園最大のアピールポイントと言えばそう、マグロの展示です。この水族園はマグロの飼育にとても力を入れていて、マグロをテーマにしたイベントなどもやっています(注:マグロを食べるイベントではありません)。水槽はドーナツ型で真ん中の空間には座席が設置してあり、座ってじっくりとマグロを鑑賞することができます。
私もマグロイベントの一部であるマグロ講演会に参加させていただきました。マグロの先祖が深海魚の”ペラジア”だったことや、乱獲によりマグロの数がどんどん減ってきていることを学びました。
恒温性に優れていて高い遊泳能力を誇るマグロですが、水族館での飼育はかなり難しいとのこと。見かけによらずかなり繊細な魚のようです。
マグロの大水槽正面に設置されているマグロの模型を見てみてください。マグロを観察する際のチェックポイントが書いてあります。よく見ると「ひれの先にご注意下さい」の文字が。
マグロの生態や特徴を動画で説明してくれるタッチパネルが後ろの水槽のすぐ側に設置されています。
餌の時間やスポットガイドにも注目です。ちなみに私は水族園のスタッフの方からマグロの産卵の様子を動画で見せていただく機会があったのですが、マグロが白い液体を噴射している(メスが産卵した卵にオスが放精している)様子が目で見て分かったので、とても興味深かったです。運が良ければ皆さんも見られるかも?!
ペンギンがいっぱい
大人気のペンギンは外で飼育されています。結構いっぱいいます。
水槽から泳いでいるペンギンを観察できるポイントもあります。私のお気に入りポイントです。
おススメの見どころ、東京の海コーナー
東京湾~小笠原まで南北約1500km。東京の海に住む様々な生物を展示しているコーナーです。
泥干潟をはい回るトビハゼにスポットライトが当たった展示を発見。
水族園でトビハゼの繁殖もしているようです。珍しい!
ずっとトビハゼを見ていたらなんだか愛着が湧いてきました。かわいいかも。
他にはこんな魚たちが迎えてくれました。
見どころ満載すぎる水族園
見どころがありすぎるこの水族園。全ての展示をまんべんなくチェックしようと思うなら、最低半日はないと時間が足りないでしょう。私も毎回「また時間が足りなかったな……。」と後悔しながら帰ります。都心からは少し離れていますが、それでも足をのばす価値のある魅力的な水族園です。あなたも1度足を運んだらやみつきになってしまうこと間違いなしです。