世界的アーティスト・草間彌生を生んだ松本は、城下町の情緒とモダンな雰囲気を掛け合わせた魅力的な町。アート、温泉、手仕事、そしておやきや馬刺しなど・・・松本にはついつい欲張りたくなる要素がたくさんありますが、もちろんパワースポットも忘れてはいけません。長きにわたりこの城下町を守り続けてきた「四柱神社」と、ひっそりと佇む霊験あらたかな「深志神社」―松本に来たらはずせない、こちらのパワースポット2社をご紹介します!
四柱神社―あらゆる願いを叶える神様集団
松本観光名所としても有名なのが、市内中心部に鎮座する四柱神社です。「よはしら」と読んで字のごとく、四柱の神様が祀られています。(神様を数えるときは伝統的に「柱」という単位をつかいます)
【ご祭神】
・天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
・高皇産霊神(タカミムスビノカミ)
・神皇産霊神(カミムスビノカミ)
・天照大神(アマテラスオオカミ)
神社参拝がお好きな方はご存知の通り、天照大神以外は日本神話以前の天地開闢に関わる宇宙レベルの神様達。このレベルの神様達を祀る神社は全国でも少数で、日本のほぼ中心地帯の松本にふさわしいスケールのパワースポットなのです。
創建は明治時代ということから比較的新しい神社ですが、「願いごとむすびの神」として地元民のみならず、松本を訪れる参拝客から篤く信仰されています。家内安全、商売繁盛、五穀豊穣、開運招福、そして縁結びのご利益をいただけるため、まさに松本一の開運神社と言っても過言ではないでしょう。
参拝後は境内の前の縄手通りや女鳥羽川を挟んだ向こう側の中町通でのそぞろ歩きがオススメです。どちらも古い木造建築や蔵造りの建物が残されているのでレトロな雰囲気。その多くがショップや飲食店として今もなお現役で活躍しているので、ぜひお立ち寄りを!
●四柱神社
長野県松本市大手3-3-20
深志神社―開運へと導く静かなる鎮守の神
次にご紹介したいのが高波動な深志神社です。四柱神社から南の方角へ徒歩10分強。草間彌生のカラフルなお花のモミュニメントが目を引く、松本市美術館にほど近い閑静な住宅街に鎮座しています。
地元の方々から「深志(ふかし)天神」の愛称でも親しまれているように、主祭神は天神様こと菅原道真。道真の学問への「深い志」が社名の由来だそうです。そして長野の総鎮守、諏訪大社の武神・建御名方命(たけみなかたのみこと)も合祀されています。
起源は14世紀とも言われ、後の16世紀初頭に松本城の前身・深志城が築かれると同時に、城下町の鎮守の神様として信仰を集めるようになったとか。
学問に強い天神様のお力と、武神による勝負運などのご利益がいただけるので、受験生や仕事運を上げたい方にはぴったりですね。
それでは境内へ入っていきましょう。色鮮やかな手水舎に見とれつつ、澄んだご神水でお清めを。
由緒正しさを感じさせる拝殿も力強いたたずまいではありますが、個人的には木々が生い茂る拝殿裏~本殿にこそ、この神社が本来持つ純度の高いエネルギーを感じました。
摂社末社もいにしえの時代から鎮座する大御所感があり、思わず頭が下がり手を合わせたくなる存在感を放っていました。観光客にはあまり知られていないようで、外国人観光客の姿も目立っていた四柱神社とは真逆で、終始静けさに包まれていました。だからこそ深志神社の良い気を感じられたと思います。
●深志神社
長野県松本市深志三丁目7番43号
松本自体がパワースポット説
松本は水がきれいな町でもあります。山の中の町なので当然なのですが、近年は道ばたに水路が整備されており、筆者は個人的に「松本=水の結界に守られた町」という印象を受けました。神社にも境内周囲を水路で囲うことで、清らかさを保つ様式が見られるのですが、それと似た雰囲気を感じるのは私だけでしょうか・・・
さらに松本自体がパワースポット説もあります。今回ご紹介した二社はあくまで市内中心部ですが、脚を伸ばせば自然豊かな上高地があり、神聖な明神池の存在も忘れてはいけませんね。明神池は穂高神社(安曇野市)の奥宮内にあるこの池は特に早朝に強いエネルギーを放出するのだとか。大自然のエネルギーと城下町という権力の中心地でもあった松本。だからこそ感じられるパワーを、ぜひ堪能していただきたいですね。