ベネズエラが抱える問題
■ライター情報 カト0510 大学卒業後、協力隊・環境教育隊員としてベネズエラに派遣されています。海外ではカトと呼ばれて(呼ばせて)います。ちなみにこの名前は僕の1番好きな国ツバルでいただいたものです。「1歩踏み出す勇気」「人事を尽くして天命を待つ」「諦めなければ夢は叶う」この3つの言葉を胸に今日も1日楽しんで生きてます。 |
こんにちは、お元気ですか?? Hola, ¿cómo están?
カトです。
今回はベネズエラが抱える問題について話したいと思います。
ベネズエラは世界的には発展(開発)途上国、そして途上国の中では中進国に位置付けられ、貧しい国の中ではまずまず発展している方です。単に問題と言っても数えきれないほどあるのですが、その中でも今回は物不足について話したいと思います。
ベネズエラはあまり知られていないのですが、世界一の石油埋蔵量(生産量は世界10位前後)を誇る産油国です。というわけで国内線の飛行機は片道1,500円、ガソリンは1リットル約0.5円と爆発的に安いです。水よりも石油の方が安いです。
ベネズエラが一気に発展したのは、国内産業のほとんどを石油精製に転換させた政策にあります。しかし、現在石油の価値が下がっています。もともと品数が多いわけではありませんが、現在では1つの物でさえ手に入りにくくなっている状況です。
ない・ない・ない地獄ですが、生活必需品では牛乳、砂糖、コーヒー、バター、食用油、石鹸、シャンプー、リンス、コンディショナー、洗剤(食器用・洗濯用)、トイレットペーパー、オムツあたりは特に少なく、これらのものが入荷されると100人から1,000人くらいの行列が出来ます。アイスクリーム屋さんも12月から牛乳不足で営業休止となっているところもあります。
私の職場でも同僚が入荷情報を手に入れると仕事そっちのけで行列に並びに行きます。最近では毎日誰かが買いに行く状況です。
良く起こる断水・たまにある停電・物不足と大変ではあるけれども、1番大変なのは仕事に集中できなくなっていること。
早くこの状況が改善されることを願っています。