日本神話の聖地・出雲大社。日本人ならその名を一度は聞いたことがあるはず。しかし、島根県の本社は、遠方のためなかなか参拝が難しかったりしますよね。だけどそんな遠方在住者の強い味方が、全国各地にある出雲大社の分社・分院・分祀の存在です。なんと島根の本家の出雲大社と同じご利益がいただけます。そして、今回はその中でも「関東のいづもさん」として知られる、神奈川県秦野市に鎮座する出雲大社相模分祀をご紹介。実際に訪れてみると、そこは自然豊かな秦野の土地エネルギーと相まって、ハイレベルなパワースポットでした!
神奈川に現れた出雲大社とは!?

出雲大社は日本神話を代表する大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る神社です。大国主命は、国造りの神様として知られるだけではなく、縁結びのご利益も有名なことから、近年では良縁を求める参拝客から人気を集めています。もっというと大国主命は困難を乗り越え、人々に幸福をもたらす慈悲深い神様でもあるのです。
そんな出雲大社ですが、冒頭の通り遠方でお参りが難しい人たちのため全国各地に分社・分院・分祀が鎮座しているおかげで、最寄りの出雲大社にお参りができるようになっています。

そして、関東各地の出雲大社の中でも神奈川県秦野市の相模分祀は、自然に囲まれた荘厳な境内が印象的。六本木の東京分祀、朝霞駅前の埼玉分院とは異なり、町中から離れた閑静なロケーションも神聖な雰囲気に一役買っているのかもしれません。
アクセス

出雲大社相模分祀へのアクセス方法ですが、小田急線秦野駅で下車後、バスまたは徒歩での移動となります。秦野駅北口のバス5番線乗り場出発のバスに乗る形ですが、神社近くへ行くバスは複数あり、それぞれ下車駅が異なるため詳細は公式サイトの「アクセス」ページでご確認を。ちなみに筆者はあえて秦野駅から30分ほどかけて徒歩で向かいました。ちょっとしたウォーキングになるので運動不足解消におススメです。
ご祭神
先述の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)に加え、事代主大神(ことしろぬしのおおかみ)のほか、28柱の神様が合祀されており、神様が勢ぞろいしています。事代主大神は大国主命の御子神で、商売繁盛や漁業の恵みを司ります。長い歴史の中で恵比寿神と同一視されることでも有名ですね。

また、大鳥居を入って左側の摂社末社の「祓社」は、文字通りお清めの神様のお社。拝殿へ向かう前にお参りして、穢れを払うのが神社参拝の流れとなります。
●出雲大社相模分祀
神奈川県秦野市平沢1221
境内の縁結びパワースポット―千年の杜

拝殿の次に立ち寄っていただきたいのが、左側にあるもう一つの縁結びスポット「千年の杜」。2008年から始まった植林が結実して生まれた鎮守の森です。全国名水百選にも選ばれた湧き水が流れるこの森は、大国主命の御使神・龍蛇神を祀っています。
筆者は個人的に境内の鳥居をくぐった時から、この森に心を惹かれていました。とはいえ拝殿の神様へのお参りが先決と、ぐっとその思いを抑えていたという…

実際に森の中の龍蛇神のお社を目の当たりにして、その理由がわかりました。この森は歴史こそ浅いものの、清らかで波動の高い境内内随一のパワースポットなのです。拝殿とはまた一味違った雰囲気が味わえるのでお見逃しなく。ちなみに植林のビフォー&アフターの様子も、公式サイトから確認できるのでご興味ある方はチェックしてみてくださいね。

湧き水は「ゆずりの水」と称され、お水取りが許可されています。ご希望の方はぜひ入れ物を持参すると良いでしょう。
千年のご神木

出雲大社相模分祀の見どころはまだまだあります。出雲大社の境内に隣接する御嶽神社と八坂神社もおススメ。特に境内の樹齢500~1000年に及ぶ複数のご神木は必見です。

二社ともこじんまりとしたお社ではあるものの、ご神木の存在感と相まって厳かなオーラを漂わせています。すぐに立ち去るのではなく少しゆっくり過ごしたくなる空間でした。

さらに御嶽神社境内の「厄除けのえびす」は近年の台風をものともせず、5メートル先の別の神社で何事もなかったかのように笑顔を見せていたという神がかった逸話の持ち主。強運な恵比寿様にあやかるべく、筆者も思わず手を合わせてしまいました。
出雲大社のお参りのルール

出雲大社相模分祀が鎮座するのは、神奈川県の中でも小田原にもほど近い、自然豊かなエリア。そのおかげかいるだけで心身がリフレッシュできるパワースポットです。
ちなみに出雲大社とその系列の神社では参拝方法が異なります。一般的な神社では「二礼三拍手一礼」ですが、出雲の神様には「二礼四拍手一礼」が正しい流儀となるので要注意。正しい方法で出雲の神様にあなたのお願いを届けてください!