2005年2月、東海エリアの新たな空の玄関口として開業した中部国際空港。近隣には早朝、深夜の便にも対応できるよう多くの宿泊施設がありますが、その中でもっともチェックインカンターへ近い場所にあるのが、空港の開業時からともにこの地で多くの人々を見送ってきた「中部国際空港セントレアホテル」です。
今回は、筆者が実際に現地で宿泊し、東海エリアの旅の出入り口に最適な同ホテルの宿泊体験記をこの記事でレポート! ただ利便性の高い場所に泊まるだけではなく、空港ホテルならではの魅力あふれるサービスにも注目してみました。
「中部国際空港セントレアホテル」の概要
この日宿泊した「中部国際空港セントレアホテル」があるのは、名鉄空港線中部国際空港駅と中部国際空港の双方につながるアクセスプラザに直結。屋外からもホテル内へ入ることができますが、多くの方は鉄道駅から直接ホテルへ向かう場合がほとんどでしょう。
ホテルの入口へ向かう途中の通路にはコンビニへの入口があり、いったんアクセスプラザへ出ることなくスムーズにコンビニへ入店することができます。
常滑市の埋め立て地に造成された中部国際空港直結ホテルの醍醐味は、やはり高層階から空港の滑走路や広い海を臨む魅力的なロケーションでしょう。空港の開業と同時にオープンした「セントラルサイド」と、2018年10月には海を臨める「パシフィックサイド」がオープンし、さらに多くの客室、サービスを提供できるようになりました。
(眺望は階層やお部屋の向きにより異なります)
ラグジュアリーなインテリアで統一された広い客室
この日宿泊したのは、セントラルサイド最上階にあるスーペリアツインルーム。エアポートビューのお部屋なので、カーテンを開けると目下には空港の滑走路が広がっていました。大きなスーツケースを広げても通路がふさがれることがないくらいスペースにゆとりがあり、荷物の詰め替えもスムーズに行うことができます。
ウォルナットブラウンとアイボリーを基調とした落ち着きのあるインテリアは、ラグジュアリー感たっぷりでとても贅沢な気分に♪ ベッドがとても広くふかふかなので、ゆったりと旅の疲れを癒すことができます。
お部屋はお風呂、トイレ、洗面所がすべて別となっているので、ゆとりあるスペースでプライベートな時間を過ごすことができました。浴室の窓からも空港の滑走路を眺めることができますが、入浴中はロールカーテンを下げて使用します。
思わずテンションが上がるコンセプトルーム
空港直結のホテルということもあり、各航空会社とのつながりが深い同ホテル。パシフィックサイドの一部客室はコンセプトルームとなっており、事前予約必須の人気のお部屋となっているようです。
子どもだけでなく飛行機ファンの大人にも人気が高い「ANA ROOM」は、ホテル内に1室だけ設けられたコンセプトルーム。
客室の一角には飛行機の模擬運転を体験できるフライトシミュレーターがあり、飛行機マニアの方は1日中ここで操縦を楽しんでいることもあるのだとか。今回、特別に筆者も操縦を体験させてもらったのですが、シミュレーターといえど飛行機の操縦はかなり難しく、車の運転もままならないレベルの感覚では無事空港に飛行機を着陸させることはできず、粘りに粘った末に海へ墜落してしまいました(笑)。
また、同室内には実際に航空機の一部に使われていた部品がそのまま家具やオブジェとして使われているため、こちらもマニア必見の貴重品となっています。
続いて見学させていただいたのは、同じくパシフィックサイドに2部屋ある、国内外で人気のキャラクター・ハローキティに会える「ハローキティ ルーム」。こちらはピンク、ブルーの2パターンのデザインがあり、今回はピンクで統一された客室を見学させていただきました。
お部屋のデザインは、ピンクと白を基調に、東海エリアの観光スポットを彷彿させるイラストをちりばめたゆめかわ仕様。思わず感激してテンションが上がってしまいました♡
同ホテルの運営は名古屋鉄道や名鉄百貨店でお馴染みの名鉄グループということもあり、壁面にはしっかりと名鉄の車両が描かれています。
デスクの上には、同ホテルオリジナルデザインの塗り絵が置かれていました。ハローキティというキャラクターの特性上、子ども人気が高いのかと思いきや、女性や外国人観光客からの人気も上々なようです。
ホテル内をもっと見学! ロビー&ゲストラウンジ&ビジネスコーナー
3階にあるロビーには、いろいろな航空会社の飛行機模型が展示されています。ここにある飛行機は、同ホテルと提携している航空会社のもの。各航空会社の操縦士や客室乗務員のみなさんも宿泊する同ホテルならではの貴重な展示品です。
同じく3階には、ゲストラウンジとビジネスコーナーがあります。このエリアは宿泊者であれば誰でも無料で利用することができ、チェックイン前やチェックアウト後も利用可能です。フライトインフォメーションの確認や読書、パソコン作業をしながら過ごすことができるため、混雑する空港内で待機することなく、滞在の前後もゆったりとくつろぐことができます。
また、同エリア内にはコーヒーマシンも設置されているため、セルフサービスでコーヒーを楽しむこともできますよ! わざわざ空港内のカフェやコンビニへ行かなくても無料でコーヒーを飲むことができる嬉しいサービスなので、ぜひ滞在中に利用してみましょう。
日本各地から厳選した商品を購入できるショップ
フロントの横にはショップがあり、お土産品や各地の特産物など、さまざまな商品を購入することができます。
同ホテルのある常滑市は焼き物の産地としても有名。このショップでも個性豊かな焼き物を購入することができるので、ぜひチェックしてくださいね!
アメリカ生まれ、沖縄育ちのアイスクリームブランド「ブルーシールアイスクリーム」の商品も充実。こちらは1個から購入することができ、ホテル滞在中に客室やゲストラウンジで楽しむことができます。
モーニングビュッフェで出発前の腹ごしらえを
画像提供:中部空港セントレアホテル様
朝6時から10時(最終入場は9時30分)は、館内3階のレストラン「コスモス」にて朝食ビュッフェを楽しむことができます。
座席は自由席。受付で朝食券と交換した席札をテーブルに置き、さっそく料理を取りに行きましょう。
地元知多産のハム、南知多の干物やはんぺい、名古屋名物のきしめんなど、周辺エリアの特産物や名物料理が多数並ぶ豪華なビュッフェは目移り必至! 名古屋コーチンのたまごを使ったプリンをはじめ、フルーツ・デザート類も充実しています。
画像提供:中部空港セントレアホテル様
ライブコーナーでは、プロが作る自慢のオムレツをオーダーごとに調理。
5種類のオムレツソースから好みのものをトッピングしていただきます♪
ビュッフェ形式なので、お腹の空き具合にあわせて料理を楽しめる贅沢な朝ごはん。出発前にしっかりと腹ごしらえをして、旅の続きを元気いっぱい楽しみたいですね!
空港直結のホテルに滞在して快適に空の旅を楽しもう
年に4~5回くらいの頻度で東海圏を訪れている筆者。いつもは名古屋市内の宿泊先から大きな荷物を引きずり1時間かけて空港へ向かっていましたが、今回空港直結のホテルに滞在したことにより、飛行機のチェックインが開始するギリギリまでゆったりと休息をとることができました。1回のフライトでも搭乗までにかかる手間が多く体力を消耗しがちな空の旅だからこそ、直前までゆったりと過ごすことができる時間の貴重さをより感じることができた今回の滞在。これから東海エリアへ足を運ぼうと考えている方は、中部国際空港を利用する前後の滞在に「中部国際空港セントレアホテル」へ宿泊して、飛行機を利用する前後の時間を有意義に過ごしてみてはいかがでしょうか。
●中部国際空港セントレアホテル