こんにちは、モチヅキです。
この夏、成田からアブダビ経由でベルリンへ遊びに行ってきました。
アブダビで乗り換えの際、なんとオーバーブッキングによりエコノミーからビジネスへアップグレードされることに!
格安航空のビジネスクラス、初搭乗記です。
成田からエティハド航空でアブダビ経由ベルリンへ
成田空港からベルリンへは、中東エアラインの雄・エティハド航空を利用しました。
利用クラスはエコノミークラス。思いの外座席の幅が狭く、身長170cmがっちり体型の私と母、同行の弟(身長183cm、同じくがっちり体型)は、成田からアブダビまでの11時間のフライトで体がカチコチになっていました。
アブダビでは3時間程度トランジット時間がありましたので、空港内をうろうろ歩いてみたり、ラウンジに入ってみたり……と、カチコチになった体を十分に休ませる時間が取れました。
空港内は造形が美しく、さほど規模が広くない空港ながら、歩きながら目も楽しませてくれました。
チャンスは搭乗ゲートに舞い降りた!
「そろそろ搭乗が始まるから、ゲートにいようね」と、同行者と空港散策からゲートへ戻ってきたところに待ち受けていたのは、人人人……機内に全員入れるのか分からないほどの人たちでした。
並んでいても相当時間がかかりそうでしたので、最後に搭乗することに。
並んでいる人が少なくなったタイミングで列に並び、地上係員さんにチケットを渡したところ、
ピピーーーー
というけたたましい音。
私たちのチケットを突然破り出す係員さんにおろおろ驚く母と弟。
「キター!」と心の中でガッツポーズの私。
「お席がダブルブッキングされましたので、ビジネスクラスにアップグレードさせてください」とのことでした。どうやら、8月終わりのホリデーシーズンで、航空会社の予想を上回るくらいの乗客数だったようです。係員さんから新しいチケットをいただき、ビジネスクラスのキャビンへ移動になりました。
ちなみに、アブダビからベルリンへは、エティハド航空ではなく、ドイツの格安航空会社・エアベルリンによる運行でした。
シルバーとネイビーでまとめられた、モダンで美しい座席
座席列は1列・2列・1列の構成となっており、私は真ん中の2列目でした。
座席は深いネイビーとシルバーの組み合わせで、シート幅は若干狭めであるものの、ふかふかで座りやすい柔らかさでした。シート全体がコンパクトに見えますが、隣席がないため狭さは全く感じられませんでしたよ。
座るとこのように脚を伸ばせました。(フルフラットにした場合は、膝部分の空間はなくなります)
座ってフルフラット状態にしても、十分に脚が伸ばして横になれる長さが確保されています。身長が183cmある弟もフルフラットの状態でも脚をまっすぐ伸ばして眠れたそうです!
テーブル上には、席についてすぐにいただけたウェルカムドリンク(シャンパンを選択)、アメニティ、ノイズキャンセリングイヤホンが置いてあります。
座席の操作は、
・前後調整
・ベッド状態
・リラックスモード
・平常モード
・マッサージモード
の操作が可能なようでした。
マッサージモードはスマホのバイブレーターのような感じで、マッサージされているような感覚にはなりませんでした。
こちらは、座席左側に設置されていた画面操作などのリモコン。ここまで無駄が排除されたリモコンは、エアベルリン以外では見たことがありません……。近未来的でとてもかっこよかったです!
ただ、画面との接触が悪かったのか、うまく操作ができず、残念でした。
座席の下部にはコンセントとUSB充電器差込口が装備されています。
コンセントは使わなかったため、日本のプラグでも使えたかどうかは分からないのですが、USBでもスマホは十分充電できました!
充実のアメニティ
機内では手持ちの洗面道具セットがあったため、機内では使いませんでした。
中身は、
・靴下
・歯ブラシ/歯磨き粉のセット
・アイマスク
・リップクリーム
・顔用保湿クリーム
・耳栓
と、充実しています。
こちらのアメニティはドイツのデザイナー・WOLFGANG JOOP氏プロデュースのもののようです。
ブランドについてはよく分からなかったのですが、歯磨き粉がサンスター社のGUMだったことに驚きました。
お食事メニューも大充実!
こちらも、格安航空会社とは思えない充実ぶりでした。表紙のデザインも素敵ですね!
言語はドイツ語と英語のみでした。
スナック、おつまみ、前菜から始まり、サラダ、メインのコース、デザート、ドリンクメニューと続きます。全体で5~6ページはあったと思います。まさか何ページもあるとは思っていなかったため、驚きました。
メニューを見ていると、男性CAさんに
「今日は搭乗ありがとう! ねぇ、日本のどこから来たの?」
とフレンドリーに話しかけられました。
「広島から来たの」と伝えると、
「そうなんだ! 僕、ちょうど去年休暇を取って広島に行ってきたんだよ! 素晴らしい場所だよね」
と広島を大絶賛してくれました。
CAさんに話しかけられるのが好きじゃない方もいらっしゃるかもしれませんが、気さくに話しかけて下さる方、とても良いなと思います。
彼だけでなく、他のCAさんもとてもフレンドリーで、
「何かあったら、何か必要なものがあったらすぐ知らせてね! あ、あとお母さんと弟さんの通訳もお願いね」
と、英語が話せない母と弟の通訳係に任命されましたが、とても気さくで、全く悪い気分にはなりませんでした。
日本の丁寧なおもてなしも、もちろん素晴らしいと思うのですが、彼らのようなフレンドリーかつ人に壁を感じさせないサービスも素敵な「おもてなし」だな~、と感じられました。
豪華なお食事のオンパレード
飛行が始まってから10分ほどでおつまみが運ばれてきました。
私はリンツのチョコレート、ドリンクは温かいカモミールティーを選択。この後、ナッツの盛り合わせもいただきました。とても温かくクリスピーでした!
おつまみから20分後くらいで、前菜が運ばれてきました。
左側がフルーツカクテル、右側がマンゴーとコリアンダーのサルサです。
どちらもひと口サイズで食べやすく、サルサの方はコリアンダー(パクチー)が苦手な方でも楽しめそうな爽やかな口当たりが楽しめました。
前菜から20分後くらいに、サラダと飲み物のセットが運ばれてきました。
こちらはアラブ風サラダ・ドライトマトのぶどうの葉巻きとフムスのセットを選択しました。ドライトマトと葉っぱの酸味がかなり効いていました。
飲み物は「ドイツの航空会社ならビールを頼んでみよう!」と、ビールを選択。あっさりとした味わいで、アルコール度数もあまり高くないようでした。機内でアルコールをいただくと気圧の関係で酔いやすくなるため、助かりました。
母と弟は、ドライビーフとイチジクのセットを選択したようです。こちらもビールととても相性が良さそうです!
しばらくして、メインが提供されました。
私は白身魚とマッシュポテトを選択。淡白なお味でしたが、レモンやバジルリーフ、トマトソースと相まった爽やかな味わいでした。実は前菜の時点でお腹はほぼいっぱいだったのですが、こちらは味がしつこくなく完食できました。
メインから20分後くらいに、デザート・パッションフルーツのムースが運ばれてきました。表面はチョコレートでコーティングされており、甘酸っぱく美味しかったです。
食事はここまでですが、格安航空会社とは思えないボリュームとクオリティでした。
アブダビ発のフライトのためか、ドイツ料理を始めとする西洋料理とアラブ料理が組み合わされており、とても興味深いラインナップでした。
ブランケットのクオリティも高い!
お食事のボリュームが想像以上だったためか、すぐに眠たくなってしまいました。
搭乗してすぐのタイミングでいただけたブランケットを使ってみたのですが、これが程よく重たく、気持ちよかったです。機内は寒くなりがちですが、これだけでも十分冷え対策ができましたよ。
ブランケットをかけてすぐに眠ってしまいましたので、ここから先のサービスは分からないのですが、起きていた母親曰く「バジル入りのおいしいレモネードがいただけたの~!」とのことでした。
すやすやとかなり眠りこんでいたところ、まもなくベルリンに到着する、という機内放送で目が覚めました。
アブダビからベルリンまで7時間弱くらいですが、飛行開始2時間くらいからぐっすり寝ていたこともあり、あっという間のフライトでした。
いつものエコノミークラスのフライトだと疲労感でいっぱいで、
「一刻も早く降りたい!」
と感じることが多いのですが、今回のフライトはとても快適で、
「もう少しだけ乗っていたい!」
という気分にさえなりました。
起きてすぐ、CAさんがエアベルリンロゴ入りのリンツのチョコレートをプレゼントしてくれました。小さなものですが、とても嬉しくなってしまいました。
そして、降機する際に「ヨーロッパの旅、楽んでね! お気をつけて~!」とCAさん全員に見送っていただけました。
母と弟にフライトの感想を聞くと、
「みなさん優しくて、ご飯もおいしかったし、初フライトですでにエアベルリンのファンになった!」
「ビジネスじゃなくてもいいから、また乗りたい!」
と大絶賛でした。
フレンドリーで気さくなCAさんとフルフラットの座席、おいしい料理が楽しめるエアベルリンのビジネスクラス。もう一度体験したいくらい素晴らしいものでした!