大阪で一番ディープなエリア、新世界。昔は「じゃりん子チエ」の世界観そのままの、おっちゃんたちのエリアでした。
しかし最近は国内だけではなく海外からの観光客にも「大阪のコテコテ文化を体感できる」と人気。通天閣やづぼらやのフグなんかの新世界らしい景色をSNSにUPする人も急増なんです。
こんなディープな新世界で“今どき”なフォトジェニックなドリンクを提供する純喫茶を発見したので潜入して参りました!
ジャンジャン横丁「千成屋珈琲」
今回フォトジェニックドリンクをご紹介するのがこちらの創業60年近くの純喫茶、千成屋珈琲。ジャンジャン横丁で果物店から始まった千成屋珈琲は、ミックスジュース発祥の店としても地元では有名なんですよ。
純喫茶好きのマニアも訪れる、知る人ぞ知るお店。一時休業していましたが、内装の一部をリニューアルして、昔のままの趣を残すレトロな雰囲気そのままに復活。
隣には「千成屋フルーツパーラ」
そんな千成屋珈琲のお隣に新しくできたのが、創業者の原点となる果物店を継承した「千成屋フルーツパーラ」。
完熟した果物を使ったミックスジュースが美味しいと評判になり、大阪で世代を超えて愛される名物となりました。ミックスジュースは今では大阪人のソウルフードならぬ「ソウルドリンク」!
こちらではミックスジュースなどのドリンク類をテイクアウトすることも可能。時間がない旅行者でも、手軽に大阪の味が楽しめるのは嬉しいですね。
今回のお目当てがこちらのスムージー。ジャンジャン横丁でまさかのイマドキなフォトジェニックドリンクを発見です!
スムージーは「ベリーベリーとバナナのミックスフルーツスムージー」「ストロベリーとキウイのミックスフルーツスムージー」「マンゴーとバナナ、オレンジのミックスフルーツスムージー」の3種類。
「ベリーベリーとバナナのミックスフルーツスムージー」はブルーベリーとラズベリーが使われていて、下のミックスはバナナ強めで濃厚。飲みごたえというか食べ応えのあるスムージー。
「ストロベリーとキウイのミックスフルーツスムージー」はイチゴの酸味がサッパリとしていて飲みやすい感じ。
「マンゴーとバナナ、オレンジのミックスフルーツスムージー」は3つの中では一番甘みがあって、マンゴーのトッピングが嬉しいですね。どれも甘さ控えめで、果物本来の甘みが感じられて体に優しい印象を受けます。
フードメニューも懐かしの味
こちらも喫茶店の王道メニューフルーツサンド。千成屋のフルーツサンドは新鮮フルーツとあっさりした生クリームが絶妙。見た目も鮮やかでこちらも写真に撮りたくなるメニューです。
他のフードメニューもレトロ感漂うラインナップ。筆者のお気に入りは「鉄板ナポリタン」。鉄板の上に薄焼き卵を敷いて、その上に昔懐かしのナポリタン。
“パスタ”ではなくいわゆる“スパゲッティ”です。赤いウインナーはタコさんウインナーに使われていたような、こちらも懐かしい具材。
「冷コー」に「レスカ」
若い人は聞いたことがないかもしれませんが、アイスコーヒーを「冷コー」、レモンスカッシュを「レスカ」と言っていた時代があるんです。昭和を生きた人にとっては懐かしい響き。
今となってはカフェで「冷コーひとつ」なんてオーダーは恥ずかしくてできませんが、千成屋ではいいんですよ、「冷コー」って言っても! なんだか嬉し恥ずかしですが、間違いなく嬉しいのほうが大きいです。
入口の横では水で抽出するダッチコーヒーが美味しい「冷コー」になるべく、ゆる~い時間を刻んでいます。
お得感たっぷりのモーニング
ミックスジュースは単品だと500円ですが、モーニングの時間はトーストとゆで玉子が付いて同じ値段! これはお得です。
ミックスジュースに注目! 千成屋のミックスジュースは本当に濃厚なので、ストローが立つんです! 茶柱じゃないですが、なんだか縁起がいい感じ(笑)
隣の席からはミックスジュースを飲んだ観光客から「うわっ! 何これ? 美味しい!!」との声が聞こえてきて、地元民の筆者もなんだか誇らしい。