那覇空港からモノレールで数分。那覇中心部でありながらも、自然豊かな奥武山(おうのやま)公園は観光客も少ない那覇市民の憩いの場所。その園内に今回ご紹介したいパワースポット―沖宮(おきのぐう)が鎮座しています。サンゴ礁を思わせる白い鳥居が印象的なこの神社は、琉球龍神信仰とも深い繋がりを持つほか、沖縄ならではの御嶽(うたき)、仏教、そして神道が混ざり合った多様性にあふれた聖域。だからこそ沖縄リピーターにオススメしたい神社なのです!
沖宮とは?

ご由緒
沖宮は琉球七宮八社の一つに数えられ、沖縄の中でも格式の高い神社です。伝えられるところによれば、その昔那覇の海に光を放つ古木が発見され、「熊野権現の霊木」として拝まれるようになったのがきっかけだそうです。このことから当時すでに内地から熊野信仰が伝播していたことがわかりますね。

当初は現在の那覇港第一桟橋付近に鎮座していたのが、工事と戦災による2度の遷座を経て、現在の奥武山公園に落ち着く形となりました。現在でこそ競技プールなどが併設された公園になっていますが、かつては真言宗の寺院、沖縄固有の礼拝スタイルでもある御嶽も残る神聖な場所だったのです。つまり奥武山公園自体がパワースポット。沖宮の神様の安住の地としてもふさわしいと言えます。
ご祭神

沖宮には神社だけでなく、仏教・御嶽などが習合しているため、それだけたくさんの神仏が祀られています。まずここでは神社の神様のみ記載しておきます。
・天受久女竜宮王御神(てんじゅくめりゅうぐおおおんかみ)
・天智門女竜宮王御神(あまちじようめりゅうぐおおおんかみ)
・天受賀女竜宮王御神(てんじゅかめりゅうぐおおおんかみ)
これら三柱の神様は琉球神道の呼び名で天照大御神を表します。
・神世一代
父御神・天龍大御神(てんりゅうおおおんかみ)
母御神・天久臣乙女王御神(あめくしんおとめおおおんかみ)
・熊野三神
伊弉冊尊(いざなみのみこと)
速玉男尊(はやたまをのみこと)
事解男尊(ことさかをのみこと)
参拝順序とご祭神

沖宮には本殿の他に摂社末社、さらに沖縄らしく御嶽も併せて参拝スポットが8箇所もあるため、参拝の順番が定められています。神様一柱ごとに干支があてがわれているので、あらかじめ把握してご自身の干支の神様では特に念入りにお参りするのも良いでしょう。それでは順番に沿って一社ずつご紹介しましょう。
①本殿
上述の内容をご参照ください
②住吉神社
三組の夫婦神が祀られており、それぞれ子・丑・寅の神様とされています。
③八坂神社

四組の夫婦神が祀られており、それぞれ卯・巳・午・未・申・酉・戌・亥の神様とされています。
④祈祷殿
導きの神様・猿田彦命が祀られています。
⑤天燈山御嶽

こちらの御嶽(うたき)はいわば奥宮のような場所。本殿の天受久女竜宮王御神が鎮座する聖域。

沖宮自体が小高い丘の中腹にあり、さらに頂上に向かって急な階段をのぼっていくと御嶽に到着。海と見まごう広い青空を見渡せる場所ですので、不浄が祓われるような爽快な気分になれます。
⑥水神

天燈山御嶽の対になる神様が祀られています。「ひっそり佇む」ように鎮座しているので通り過ぎてしまいそうになりますが、水神とはつまり龍神のこと。特に龍好きの方は見逃し厳禁です。
⑦弁財天

干支でいうところの辰の神様が祀られているのがこちらの弁財天。「弁財天=巳」の組み合わせが一般的ですが、こちらでは龍と紐付いているのが興味深いですね。水の浄化作用に満ちた開運スポットで、筆者個人的にはエネルギーが非常に高い空間であるように感じました。
⑧権現堂

神社境内の中で独特な雰囲気なのがこちらの権現堂。七福神と御世十二支の祖神 (そしん)をご本尊としてることから、神仏習合の色合いが顕著です。特に御世十二支の祖神は、干支に該当する神々と紐付いた琉球神道と仏教の考え方がミックスされた、まさに沖縄の宗教観が肌で感じられるお堂と言えるでしょう。
締めは授与所で開運ショッピング!?

参拝を終えたらぜひ授与所へ。筆者も軽く驚きを覚えるほど豊富な品揃えなので、見るだけでも楽しいですよ。

小規模な売店のような面積に、多様なお守りから御神酒、お清めのお塩、そして開運グッズが充実しています。沖縄で開運ショッピングを楽しめるのも、ここ沖宮の魅力の一つ。きっと素敵なお土産が見つかるはずです。
パワスポも独特な沖縄!?

沖宮の境内は小規模ながらも小高い丘に複数の信仰の形が濃縮された、まるで小宇宙のような空間でした。さらに南国の植物に囲まれているため、本土の神社仏閣の鋭いご神気とは違い、おおらかさと神聖さが入り混じる雰囲気。心が緩やかに解きほぐされる心地よさがあります。これぞ沖縄のパワースポットが与えてくれる、癒しと浄化作用なのでしょう。
沖宮へのアクセス

最後にアクセス方法ですが、那覇空港からゆいレールで3駅目の「奥武山公園駅」下車5分と大変便利な場所にあります。奥武山公園内に鎮座しているので、駅北口を出てすぐに園内に入って右側へ進むと5分ほど(約350m)で到着です。

また中心部滞在でお散歩も兼ねているなら、次の壺川駅から橋を渡って行くのも一案です。ちなみに筆者はバスターミナルから徒歩で壺川駅を経て沖宮へ向かいました。その日は快晴でちょっとしたお散歩気分を楽しめたので、歩くのがお好きな方にはこのルートもオススメです。
●沖宮
沖縄県那覇市奥武山町44番地




