日本を代表する港町、神戸。そのなかでも、三宮と並んで街の中心を担っているのが、異国情緒あふれる元町エリアです。
元町駅から北に5分ほど歩くと見えてくるのが、風待ち喫茶「nazca bird(ナツカバード)」。静かで落ち着いた空間で本を読みながら、珈琲と焼き菓子を楽しめます。
喧騒からちょっとだけ離れて、ゆっくりとした時間を過ごしてみませんか。
元町の一角に、静かな時間を見つけて
元町駅の東口を出て左へ。鯉川筋(こいかわすじ)をまっすぐ北に進むこと、徒歩5分。生田新道と交差する場所に、nazca birdはあります。


場所は、元町駅を背に、左手側に位置しています。


扉を開けると、螺旋階段が目の前に。そのまま2階へと上がると、nazca birdの入り口に辿り着きます。

訪れたのは、月曜日の12時。オープンと同時に、お店に入りました。


店内には、テーブル席が6つ、カウンター席が6つあります。

今回私は、テーブル席に腰をかけることにしました。
音とともに、本をひらく
nazca birdでは、オーダーを受けてから豆を挽き、一杯ずつ丁寧に淹れたスペシャルティコーヒーと、手作りのケーキが楽しめます。

注文を終えたら、店内の本棚へ。その日の気分に合う一冊を、ゆっくり選びます。


小説やエッセイ、詩集など、さまざまなジャンルの本が並んでいます。店名にちなんだ、鳥のオブジェも飾られていました。

私が選んだのは、茨木のり子さんの詩集と、神戸にまつわるエッセイ集。
お店オリジナルの付箋を挟んでおくと、次に訪れたときに、続きから読み進めることもできるそう。

店内に流れるのは、穏やかなジャズピアノ。そしてときおり、コーヒー豆を挽く音が聞こえてきます。その重なりが、静かで心地よい空間をつくっていました。
香りと甘さに、身をゆだねて
まもなく、コーヒーとケーキが運ばれてきました。

頼んだのは、nazca birdブレンドとハミングバードケーキ。
ブレンドは、酸味と甘み、苦味のバランスが心地よく、やさしい味わい。ケーキは、バナナやパイナップル、くるみが入った、シナモンとカルダモンがふわりと香る、ジャマイカ発祥のものです。
スパイスの効いたケーキと、やさしい味わいのコーヒーがよく合います。
この時間帯、店内にいたのは、私を含めて5人。一人で黙々と読書や作業に向き合う方や、二人で訪れ、静かに言葉を交わす方の姿がありました。
この日は、1時間半ほど過ごして、お店をあとにしました。
静かな時間を、大切にできる場所
店主にお話をうかがうと、季節によってお客さんの滞在時間にも違いがあり、暖かい時期は比較的短く、冬はゆっくり長く過ごす方が多いそうです。また、土日のピークである14時〜16時には、並ぶほど多くの人が訪れるのだとか。
時間制限は設けていませんが、2026年からは、静かに過ごせる空間を守るため、入店は1組につき2名までに限定しているそうです。
nazca birdは、三宮周辺からも、徒歩10分ほど。街の喧騒を離れてひと息ついたり、旅の途中の休息として立ち寄ったりするのもよさそうです。
穏やかな時間が流れるこの場所で、心に残る一冊に出会えるかもしれません。

●nazca bird
住所:兵庫県神戸市中央区下山手通4-7-14 2F
アクセス:JR・阪神「元町駅」から徒歩約4〜5分ほど
営業時間:平日 12:00〜19:00/土日 11:00〜19:00
定休日:火・水・木




