1991年12月、講談社の少女マンガ誌「なかよし」で連載を開始した「美少女戦士セーラームーン」。当時大流行したこの作品の展開を追いかけていた現在アラサー~アラフォーの“元女子”が興味をそそる聖地巡礼の目印が、2024年春から、作品の舞台となった東京都港区に設置されていることをご存じでしょうか?
今回、筆者が巡ってきたのは、「美少女戦士セーラームーン」という作品とゆかりのある場所に設置されたデザインマンホール。主人公のうさぎをはじめとしたキャラクターたちが生活していた作中の風景を思い浮かべながら、原作コミックの表紙を飾った懐かしいイラストが描かれたマンホールを探しに行ってきました♪
デザインマンホールめぐりの参考にしたのは…
※画像出典:東京都港区
https://www.city.minato.tokyo.jp/
今回、マンホールめぐりの際参考にしたのは、港区の産業・地域振興支援部産業振興課が公開している「美少女戦士セーラームーン×港区 デザインマンホールマップ」。このマップを参考に、仕事の合間に1日2~3カ所、合計2日間ですべてのマンホールをめぐってきました。
このマップは、港区観光インフォメーションセンター(札の辻スクエア)と各総合支所管理課で紙に印刷したものを配布していますが、港区のホームページにある特設ページからPDF形式でダウンロードすることも可能です。
【美少女戦士セーラームーン×港区 デザインマンホールマップ】
ではさっそく、実際にデザインマンホールをめぐってきたときの様子をレポートしていきたいと思います。
セーラームーン&タキシード仮面
黒猫のルナを抱いたセーラームーンとタキシード仮面のイラストが描かれたマンホールは、麻布十番商店街入口の入口付近に設置されています。このマンホールはとても見つけやすく、麻生十番駅4番出口のすぐ横に設置されていました。
作中に何度も登場する麻生十番商店街。作品のストーリーはうろ覚えでも、「麻生十番」という地名が記憶に残っている方も多いのでは?
そのくらい、麻生十番商店街は「美少女戦士セーラームーン」という作品の中で重要な舞台となった場所なのです。
セーラー5戦士(青)
セーラームーン、セーラーマーキュリー、セーラーマーズ、セーラージュピター、セーラーヴィーナスの5人(セーラー5戦士)が描かれた青い背景のデザインマンホールは、芝公園にある「みなと図書館」の入口前に設置されています。都営三田線御成門駅のA1出口を出て徒歩1分ほどのところにあるため、こちらも探しやすいでしょう。
芝公園エリアといえば、「美少女戦士セーラームーン」の前身となった作品「コードネームはセーラーV」の舞台であり、セーラーヴィーナスこと愛野美奈子が通う学校があるとされている場所。この前身作品も知っているというあなたは、かなりのセーラームーンマニアですね!
うさぎ&亜美&レイ&まこと&美奈子
セーラー戦士に変身前の5人(うさぎ&亜美&レイ&まこと&美奈子)が和服姿で描かれたデザインマンホールがあるのは、「東洋英和女学院小学部・幼稚園前」の歩道。実はここ、今回5カ所のデザインマンホールを巡った中で、個人的に一番の難所でした…。
最寄駅は六本木駅なのですが、設置場所は駅から12~13分と少し離れています。しかも六本木駅付近は繁華街のため、時間帯によっては人通りがかなり多く、人混みが苦手な方には厳しい環境となるかもしれません。もしバスを利用することができるのであれば、設置場所のすぐそばに「麻布地区総合支所前」のバス停があるので、こちらを利用して訪れるのがベターでしょう。
東洋英和女学院は、火野レイ(セーラーマーズ)の通っていた「T・A女学院」のモデルになったと言われている学校。作中では私立のお嬢様学校という設定でしたが、ちゃんとモデルとなった施設があったんですね!
セーラー5戦士(新緑)
セーラー5戦士が描かれた新緑カラーのデザインマンホールが設置されているのは、東京タワーのそばにある「芝給水所」の前。東京タワーは作中の様々なシーンで登場し、作中のメジャースポットのひとつとなっていますよね!
最寄駅は東京メトロ日比谷線の神谷町駅。3番出口から地上に出て芝公園方面へ歩いて行き、切通坂を登った給水所の門前にマンホールがあります。切通坂はやや傾斜がきついので、足を運ぶ際にはしっかりと坂を登れる体力を残しておきましょう。
このイラストの中で、セータームーンが手にしているムーンスティック。初期の頃にセーラームーンが使用していたこの武器は、子ども時代の憧れアイテムでした。クリスタルに光が灯る電動のおもちゃが欲しくて両親にねだっては見たものの、予算の都合でライトの灯らないプラスチックの模造品をもらって拗ねていたことも、大人になった今では可愛い思い出です(笑)。
セーラー5戦士(檸檬色)
最後のひとつ、セーラー5戦士(檸檬色)のデザインマンホールは、「慶応仲通り商店街」の入口付近に設置されています。
最寄駅は都営三田線の三田駅とJR山手線の田町駅。三田駅のA3出口から徒歩2分くらいのところに慶応仲通り商店街のアーチがあり、そのすぐ下にあるマンホールにイラストが描かれているので比較的わかりやすいでしょう。
セーラーヴィーナスのイメージカラーであるイエローの背景にセーラー5戦士のイラストがデザインされたこちらのマンホール。慶応仲通り商店街は、前述した前身作品「コードネームはセーラーV」の作中に度々登場しています。その関連から、このマンホールの背景色がイエローとなったようです。
平成屈指の名作少女マンガ! 「美少女戦士セーラームーン」の舞台を歩いてみよう
記事中で開設したように、「美少女戦士セーラームーン」という作品の中で重要なスポットとなっている東京タワー。その東京タワーを囲むように配置された5つのデザインマンホールを今回巡ることで、子どものころ夢中になっていた大好きな作品のゆかりの地を訪れる良いきっかけに。
これまでに何度も東京都内には訪れているものの、実はこれまで、こんなに近くで東京タワーを眺めたことはありませんでした。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ港区内を歩いて「美少女戦士セーラームーン」ゆかりのスポットへ行ってみてくださいね!