千葉県にある「ふなばしアンデルセン公園」が、世界最大級の旅行口コミサイトの「日本の人気テーマパーク」3位に選ばれたということで、テレビ等で話題になっておりました。ということで、今回はアンデルセンの故郷デンマークの本家アンデルセン公園とアンデルセンゆかりの場所について紹介します。
デンマークのアンデルセン公園があるのは、アンデルセン生誕の街Odense(オーデンセ)です。オーデンセはデンマークの第三の都市で、デンマーク最古の都市の一つでもあります。
アンデルセン公園
本場のアンデルセン公園はアンデルセンの像が建ついわゆる普通の公園で、入場料がいるわけでもなければ、テーマパークでもありません。緑の芝生や木々、色とりどりの花が植えられている等、都会の中の癒しの空間といった感じで、静かに散歩するにはぴったりなのどかな公園です。公園内には小川も流れていて、このオーデンセ川はその昔、洗濯場だったようで、アンデルセンの母親もここで洗濯をしていたといわれています。
アンデルセン博物館
アンデルセンの作品の数々を見ることができる博物館です。アンデルセンの人生を綴った壁画を見ることもできます。また、夏場は庭の舞台でアンデルセン童話の劇が上演され、台詞は聞き取れなくても、登場人物を見ていると「アンデルセンの童話にこういうのあったな」というのがなんとなくわかってきます。時間が合えば、是非見てみられることをお勧めします。
アンデルセンの生家
アンデルセン博物館からつながっており、当時の生活の様子が再現されています。アンデルセンの両親や祖父母を含む5家族、約20人が住んでいたとのことですが、そんなに広いスペースではありません。
アンデルセンの子供時代の家
生家からは少し離れた場所に、アンデルセンが2歳から14歳までを過ごした家があります。父親は靴職人だったということで、仕事道具も置かれていますが、まるで今でも生活しているかのような雰囲気です。アンデルセンが両親へ宛てて書いた直筆の手紙も展示されています。ここも生家同様けっして広いとは言えないスペースで、色々と不便もあったのではないかと考えられますが、そういった環境での暮らしを経てたくさんの素敵な童話を世に送り出したのかと思うと、心にぐっとくるものを感じます。
聖クヌート教会
アンデルセンが堅新礼というキリスト教の儀式を受けた教会です。13世紀の建築で、オーデンセを代表するゴシック様式の教会です。
内装は白い壁や天井が印象的で、神聖な雰囲気をより一層感じさせてくれます。黄金に輝く祭壇や、迫力のあるパイプオルガンもすばらしく、白い内装との調和がとても美しいです。
これらの見どころは、すべてオーデンセ駅から徒歩で行くことができます。
オーデンセは首都コペンハーゲンから電車で1時間15分~1時間30分です。もちろん日帰りも可能です。
子供のころに誰もが何かしら一度は読んだことがある童話をたくさん書いたアンデルセンのゆかりの場所を巡ることで、ちょっと童心に戻ったような気分になれると思います。そんな気分になることもまた旅の思い出の一つになると思いますので、是非訪れてみてはいかがでしょうか。