名前の通り、周りを16の湖に囲まれたとても美しい湖水地方。
目立ったテーマパークや賑やかで楽しいクラブなどはありませんが、だからこそゆっくり一人で羽を伸ばせる場所でもあります。
湖水地方の恵みは、何といってもその景色です。
1つ1つの湖に違った顔があって、季節や時間帯によってもまた異なる美しさがわかります。
一人で静かに街を散歩したり、湖を眺めたりするのは、病み付きになる贅沢な時間です。
白鳥が近い
湖の周りには白鳥がたくさんいます。
ロンドンの公園の池にも白鳥がいたりしますが、柵などがあり、なかなか近距離で見ることはできません。
しかし湖水地方ならたくさんの白鳥が、手を伸ばせば触れるくらいの距離にいるのです。
集団でいる白鳥を眺めていると、それぞれに特徴や個性があって、飽きることがありません。
いつまでも、好きなだけボーっとしながら景色を眺めるのは、一人旅だからこそできる時間の使い方なんですよね。
クルージングも楽しめる
photo by Eugene Regis
様々なタイプのボートや船が、写真のようにたくさん停まっている様子が見られます。
交通の手段としても便利なので、購入の際はあらかじめ往復で買っておくと便利かもしれません。
水面が近いので、とっても気持ちいい散歩になります。
The World of Beatrix Potter Attraction
湖水地方は、あの有名な『ピーターラビット』の作者でもある“ベアトリクス・ポター”が住んでいた街として知られています。
だから彼女の家やギャラリー、ピーターラビットのミュージアムは絶対に見逃せません。
絵本の中から飛び出してきたようなピーターたちが展示されていて、ピーターラビットの世界観が忠実に再現されています。
お土産屋さんもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
お手頃なポストカードがあって、そのうちの1枚にはキャラクター紹介がされているのですが、ピーターのお父さんのところにはパイの絵が…。
実はピーターラビットのお話、ピーターのお父さんが人間に捕まって、パイにされてしまったところから始まるんですよ。
意外と切なくて悲しいお話だったのですね。
気になる治安は?
photo by Angie Muldowney
湖水地方へ一人旅を勧める理由は、美しい景色を思う存分満喫するためだけではありません。
この辺りは確かに観光地ではありますが、治安もヨーロッパ全都市の中でも、飛びぬけてよいところなのです。
イギリスは文化的にもB&Bが国全体に広まっているので、宿も安く予約することができます。
私が湖水地方で出会ったイギリス人たちは素朴な雰囲気で、とても親切でした。
B&Bの中の小さなパブでは、同じラテン系の観光客と仲良くなれたり、こういった郊外こそ、純粋なイギリスを楽しめるものだなぁ…と思います。