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東にあるから「東伏見稲荷神社」。ぜんぜん綺麗に並んでない、その赤鳥居とは…?

東伏見稲荷神社

東伏見稲荷神社の赤い鳥居群は、一度観たら忘れられないほど、印象に残る場所です。拝殿の裏手で、決して広いとは言えない境内に、100基以上の赤い鳥居があります。綺麗に並んでいないからこそ面白い、赤い鳥居群をご紹介します。

京都伏見大社より東にあるから東伏見稲荷神社

東伏見稲荷神社

奈良時代から、身近な神社として親しまれている「お稲荷さん」は、庶民が幸せを求める「信仰の社」となりました。

東伏見稲荷神社は、関東地方の稲荷信仰者たちの間で、東京でも京都の伏見稲荷大神の御神徳に授かりたいと、熱望されるようになりました。

東伏見稲荷神社

京都伏見稲荷大社の協力もと、1929年に創建された東伏見稲荷神社は、京都伏見大社の「東京支社」と、言ったところでしょうか。

地名や駅名までも変えてしまった東伏見稲荷神社

東伏見稲荷神社

東伏見という地名は、東伏見稲荷神社ができてからついた地名です。

ご鎮座にあわせて、西武新宿線の駅名が、上保谷から東伏見に変わりました。

参拝当日は、七五三を祝う何組もの家族で賑わっていました。

東伏見稲荷神社

稲荷神社は、五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神として、全国津々浦々に至るまで、広く信仰されています。

赤い鳥居群に向かう方法はふたつ

東伏見稲荷神社

ひとつは、拝殿に向かって左側に、社務所との渡り廊下をくぐる場所があります。

東伏見稲荷神社

もうひとつは、本堂に向かって右側の、裏手に延びる小道から入る方法です。

東伏見稲荷神社

石鳥居のそばに案内図がありましたので、こちらから入ることにします。伏見大社の後ろの山を「お山」と呼びますが、「お塚」は山の小さいバージョンでしょうか。

キツネに化かされているような気になる赤い鳥居の群れ

東伏見稲荷神社

裏手の林の中で、いきなり行く手を阻むかのように、鳥居の群れに出くわします。まだ赤い鳥居をひとつもくぐっていないのに、キツネに化かされているのでしょうか?

東伏見稲荷神社

どっちへ向かえばよいのか? 惑わされる光景です。

先ほど見た案内図にはいくつもの社があるようなので、ひとつひとつ、巡ってみるしかありませんね。

どこにいるのかわからないなんて……叫ぶわけにはいかない

東伏見稲荷神社

鳥居群の東側にあり、お社に扁額がある「権太夫社」です。京都伏見大社の権太夫大神は、人気運が高まるご利益があると聞きますが、同じご利益があるものでしょう。

東伏見稲荷神社

奥行きがあまりない、赤い鳥居群の北東角になる場所です。東側には、権太夫社のほかに、扁額の無い「金鷹社」「太郎稲荷社」「要町稲荷社」「三徳社」があります。

東伏見稲荷神社

どうやら赤い鳥居群には、まっすぐに進む場所が無いようです。北側の参道を進みます。

凛とする空気に包まれて……

東伏見稲荷神社

「末広社」の前を過ぎると、祠前にある鳥居の数から考えて、強い力を持っているとわかる、「宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)」です。東伏見稲荷大神のひとつである宇迦之御魂大神は、衣食住の神様、農業の神様、商工業の神様と言われています。赤い鳥居群の北側中央にあり、裏手から本堂を配する位置に北向きになっています。

東伏見稲荷神社

北西角にある分岐点です。この周辺には、「保食大神」や海陸の道路を守る安全の神様の「佐田彦大社」が祀られていますが、右側の西に延びる参道を進んでみます。

楽しい参拝気分も一変する瞬間

東伏見稲荷神社

北西角にある「白狐社」に辿り着きます。

東伏見稲荷神社

稲荷神社ならきっとどこかにある! と思っていた白狐社にある小っちゃな鳥居をみていたら、祠の後ろが気になり覗いてみました。すると……

東伏見稲荷神社

案内図にも載っていなかった場所は、飾り気が無く由緒不明ですが、キツネがたくさんいてスゴく圧迫感のある強いパワーを感じます。人によっては、ゾッとするような感覚を受けるかもしれません。

赤い鳥居ばかりのなかの石鳥居

東伏見稲荷神社

北西角の分岐点まで戻り、南に延びる参道へ進みます。

東伏見稲荷神社

石鳥居がふたつ並ぶ場所があります。左に、一際大きな石碑のある、「八幡大神」。右に、「愛法稲荷大神・十戒徹修・愛徳稲荷大神」が祀られています。

東伏見稲荷神社

ふたつ石鳥居が並ぶ参道には、東へ戻る分岐点と、更に西へ延びる分岐点があります。まっすぐ進むと、入って来た入口とは反対の、渡り廊下をくぐる出入り口に辿り着きます。出入り口手前には、神社のために力を尽くした人々をお祀りする「祖霊社」があります。

西へ延びる分岐点の先は、人間のチカラが及ばない領域へ

東伏見稲荷神社

綾太郎稲荷社の横から伸びる参道を進むと、境内の塀から、更に外へはみ出すように赤い鳥居が並び、「白狐社」「末広社」が向かい合うように祀られています。

区画整理などで祠を動かそうとすると、災いがふりかかる話はたびたび耳にします。人間が容易く触れることのできない世界があることを、実感する光景なのかもしれません。

芸能関係の神様たち

東伏見稲荷神社

赤く綺麗な塀で囲まれた、盲目の浪曲師”浪花亭 綾太郎”の「綾太郎稲荷社」です。神社の縁起は、衣食住や農業の神様、交通安全の神様、芸能関係の神様でもあります。

東伏見稲荷神社

綾太郎稲荷社に並ぶようにして、「開照大神」があります。開照大神って言っても、馴染みが無いかもしれませんが、日本書紀の「岩戸隠れ」の伝説に登場します。天照大神(あまてらすおおみかみ)が、天岩戸に隠れて世界が暗闇になった時に、踊りを踊って、天岩戸から誘い出したとされる、芸能の女神「アマノウズメ」です。

東へ戻る分岐点の先は、隠れるように祀られている稲荷社

東伏見稲荷神社

赤い鳥居のある場所ばかり歩いていると、見逃しがちになります。ココまで社の数を数えながら参拝しているのに、数が合いません。また、キツネにバカされているのではないか? と思いながら、来た道を戻ってみると、拝殿の真裏に赤い鳥居を発見!

東伏見稲荷神社

拝殿の中心線に位置する場所には、「稲荷社」があります。拝殿に向かって石祠がありますが、稲荷社本殿は左側にあり、東の方向を向いています。

メチャクチャに並んでいる赤鳥居が印象的な東伏見稲荷神社

東伏見稲荷神社

お塚と呼ばれる林のなかにある、「稲荷祠十六社」の数も合い、参道にある赤い鳥居の数を数えてみました。入って来た入口へ戻りながら……100を超えたところで諦めました。

東伏見稲荷神社

拝殿に向かって左のキツネは、時代劇で観るような十手(じゅって)に観えますが、鍵をくわえています。鍵は、稲荷神の尊い徳を身につけたい願望を表すと言われています。

東伏見稲荷神社

右のキツネは玉をくわえています。玉は、稲荷神の尊い徳の象徴と言われています。
人々に親しまれる稲荷さんは、境内にキツネがたくさんいますが、キツネをお祀りしているのではありません。キツネは稲荷大神の使いなんですね。京都伏見大社の東にある「東伏見稲荷神社」で、赤い鳥居がいっぱいある、不思議な世界に飛び込んでみませんか。

東伏見稲荷神社
東京都西東京市東伏見1-5-38
公式HPはこちら

稲荷神社はリセットされる場所

自分だけが勝手に成長するものではなく、万物のエネルギーや、自然の恩恵を受け取りながら、分かち合うポリシーが必要だと感じます。何ごとも「陰と陽」「表裏一体」だと、改めて考えさせる、リセットの場所になっています。
稲荷神社はリセットされる場所

この記事を書いた人

MAKIJI

MAKIJI

秋田生まれ東京育ち。中年デビューのスピリチュアル系フリーライターとして、都市伝説でウワサされる神秘的なエリアをotaku感覚で追いかけます。日本人が忘れかけている魅力的なスポットの隠された謎を一緒に紐解きしませんか?五感をフル活用した情報であなたの背中をそっと後押したいと思います。