現在、国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展」のお話です。
ようやく行けたので、企画展の説明と感想をお届けいたします。
平日の昼間だったにも関わらず、たくさんの人!
これが印象派の力なのでしょうか?
老若男女問わず愛される、まさしく時代を超えた力を感じる作品たちが展示されていました。
印象派とは
そもそも印象派の絵画とは何かというと、ざっくりと言えば
“光や色の雰囲気をいかに表現するか”という考えで描かれた作品のこと。
この印象主義絵画を誕生させたのが、あのエドゥアール・マネです。
印象主義は19世紀~20世紀初頭にかけてフランスからはじまり、
さらにその概念は音楽や彫刻にも広まり、ドビュッシーやロダンなどが印象派として知られています。
印象派画家と呼ばれるのは、モネ、ルノワール、セザンヌなどなど…
マネによる「新しい絵画」は、当時の画壇たちに衝撃を与え反発も受けますが、
モネ、ルノワール、セザンヌらによる芸術運動としての印象派は、
後にゴッホやゴーギャンらに影響を及ぼすこととなります。
オルセー美術館展@新国立美術館
7/9から始まった「オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由―」
印象派絵画を含む、オルセー美術館所蔵の84作の名画が六本木・国立新美術館に来日しています。
マネの「新しい絵画」に始まった印象主義の作品が同時代の作品たちと共に展示され、
レアリスム・歴史画・近代生活などの9章で構成された企画展となっていました。
企画展の詳細はこちらからどうぞ。
開館時間や観覧料、イベント情報等をご確認くださいませ。
国立新美術館は火曜定休ですので、要注意!
感想は…
わたしは昔から港や船の絵が好きでした。
だからやっぱり、84作品の中でも「いいなぁ~」と思ったのはこの3つ。
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・アルジャントゥイユの船着場(モネ)
・アルジャントゥイユのレガッタ(マネ)
・シャンロゼーのセーヌ川(ルノワール)
どれも〈5章 印象派の風景〉の展示作品です。
あとはアレクサンドル・カバネル『ヴィーナスの誕生』
………の、海の部分!
あー、茶色入れるんだー…などと思いながら、じーっと見つめていました。
よくわからなくても大丈夫。
印象派絵画は、“光や色彩の表現”を大事にした絵。
だから、絵のことなんてあんまりよくわからないな、という方でも、
目の前の絵を視覚的に受け取れる、見やすい作品だと思います。
わたしだってアートに詳しいわけではありません。
絵を描く人でもないし、アートヒストリーの知識があるわけでもありません。
でも、絵を見るのは好きです。
ずっと昔に描かれたはずなのに、現代見ても感動する。
遠い過去の時代の作品なのに、その技術に驚く。
描かれた主題を見て、当時のヨーロッパを想像してみる。
そういうのって、楽しいですよね。
絵は、「いいなあ」「これ好きだなあ」って思いながら見るだけで
十分味わえるものだと、わたしは思っています。
なので、印象派が好きな人はもちろんですが、
美術館は普段はあまり行かない、という方にも、オススメしたい企画展です。
わたしの今回のお土産は、マネとモネのポストカードを1枚ずつ。
(左:ミニガイドブックとチケット 右:お土産のポストカード―上モネ、下マネ)
ちなみにこの企画展のショップでは、
印象派の絵画とコラボしたグッズが多数売られていました。
タオルとか、お菓子とか、紅茶とか!
美術館の地下1階にあるミュージアムショップも、ぜひ訪れてみてください。
ミュージアムショップというより、雑貨屋のような感じで、面白いものが色々ありましたよ!
9月の終わりから同美術館で始まる「チューリヒ美術館展」が
すでに今から楽しみな、わたくし高野まりあがお送りいたしました。
それでは、また。
【国立新美術館】
▼スポットの詳細はこちら
「国立新美術館」スポット情報 | 旅のプランニングツール tripro(トリプロ)
▼公式サイト
http://www.nact.jp/