マカオは実はその昔ポルトガル領でした。そのため、今も数多くの教会や南欧の風を感じる建物が残っています。中でも特にポルトガル統治時代の情緒を色濃く残すマカオ・ラザロ地区は、昼間の景色もとても素敵ですが、実は夜景もとても魅力的なんです。夜の光に照らされる異国情緒溢れる町並みは幻想的。今回はそのラザロ地区の夜景についてご紹介します。
ラザロ地区ってどんなところ?
マカオは1500年代に中国大陸で唯一のヨーロッパの居留地となった場所で、完全に中国に返還されたのはなんと1999年のこと。第二次世界大戦中も、その立場から中立的な港としての役割を果たしていました。まだ中国に戻ってから20年も経っていないマカオでは、たくさんの異国情緒に触れることができますが、中でもマカオ3大古堂のひとつである聖ラザロ教会を中心とした、クリーム色をした建物が立ち並ぶ地域のことをラザロ地区と呼んでいます。聖ミカエル教会などもあり、元々は中国カトリック教徒が数多く住んでいたそうです。
老木が歴史を物語る 旧仁慈堂婆仔屋 (Old Lady’s House)
こちらはおよそ200年前からある洋館で、戦後は老いた女性たちが暮らす場所だったので「婆仔屋」と呼ばれていました。現在ではギャラリーやレストラン、ミュージアムショップなどになり、外観も綺麗に改装されていて、夜はノスタルジックな雰囲気です。歴史を感じつつここで食事をするのもいいかもしれませんね。
石畳の路地 和隆街(Rua do Volong)
高低差の激しいラザロ地区でも、坂が緩やかなのがこの通り。ロマンチックな石畳にポルトガル風の建物が魅力的です。夜はライトアップされるため昼間以上に情緒があります。しかし、道が狭いため、車の通行には注意したほうが良いかもしれません。
ラザロ地区のメインストリート 瘋堂斜巷(Colcada da lgreja de S. Lazaro)
聖ラザロ教会の前を通るラザロ地区のメインストリート。数多くの映画撮影にも使われている場所でもあり、アート系の学校なども立ち並び、マカオの文化的産業を支える場所でもあります。
ぜひ夜の観光も楽しんでみては
マカオは日本より暑いです! 今回私は10月末にマカオに行きましたが、それでもまだ気温30℃を超える日も。日中のそんなマカオの気候を楽しむのもひとつですが、夜でしたら涼しく、また違ったマカオの一面も見られますし、オススメです。
協力:マカオ観光局
URL www.macaotourism.gov.mo