東京から高速ジェット船で2時間弱の伊豆大島。掘り下げれば掘り下げるほどあふれ出てくる魅力は計り知れません。
自然と共に生きる大島、そこに根付く文化にも興味がわきますね。
Photo:大島 By Norio.NAKAYAMA
『椿は知っているだろう。』
■今回の旅の達人 前田 芳美氏 千葉県出身。自然の中にいることが大好きで、心のままについ動いてしまうので、数あるあだ名の一つに、海藻がある。 幼い時、初めて舞台で歌ったのが、『大島アンコ』であったが、昨年秋に初めて伊豆大島に行った。 |
※本記事は2013年に執筆されたものです。
暖かくなってきました。
船で海へ出ましょう!
潮風にのって海を渡れば、伊豆大島では、ただいま椿祭りで華やいでいます!
旬の飛び魚を味わい、
日を浴びて、ますます香り高くなる明日葉の、ほろ苦さに大人の幸せを感じ、
椿の赤が島に化粧をするように、心に火を灯します。
さらに、椿祭りの開催中の2013年3月23日(日)迄は、
3000円キャッシュバックとのことで、色んなものが重なるいい旅ができそうです。
心をくすぐられて
昨年秋に行ったときは、みんなでワイワイ盛りだくさんの旅だった。
だから次はひとりで、心のむくまま探求することにしている。
変わりゆくことを知っている人々と、自然との関わりが、
私に、“神社と地質学の接点を掘りさげたい”という気にさせた。
昨年、また大きな変化があり、その生きた自然の造形美も、他では見られないものだと思うから。
行く先々で、ふと心に留まる瞬間がある。
樹海を歩いていた時。
まだ何処にもアンコさんについて知る手がかりは無かったと気づく。
島に行ったら、アンコさんに会いたいと思っていたので、聞きました。
アンコさんとは?
すると面白い答えが返ってきて…
それは昔、伊豆大島に住んでいた一つの部族の女性のことで、
島では、水がたいへん貴重なので、
水がめに貯め、それを頭の上にのせ家に持ち返っていたそうです。
“だから伊豆大島の女性は首が太い”だなんておっしゃる。
あの着物姿で、椿の手ぬぐい、大きな水がめを頭にのせる。
きっと歌でも口ずさみながらしていたのだろうなと思うと、素敵だなと。
真相は、ぜひ島で聞いてください。
大島温泉ホテルの裾に広がる椿園でお茶を飲みながら。
想いにふけろう。
そこから車で、裏砂漠へ向かう。
※このコンテンツは、tripro「旅の達人」を再編集したものです。