日本列島のちょうど真ん中にあたる、長野県上田市の生島足島(いくしまたるしま)神社は真田家など名だたる戦国武将たちから篤く崇敬されていた由緒正しいパワースポット。金運上昇、開運、縁結びなど、あらゆるご利益を授けてくださる神社としても知られています。というわけで今回は、「生命力と満足を与える」二柱の神様が祀られた、聖なる力にあふれた生島足島神社へとあなたを誘います。
日本の中心に鎮座するハイレベルな神様達
生島足島神社―ちょっと不思議な響きを持つこの社名は、神社で祀られる二柱の神様を表しています。

【ご祭神】
・生島大神(いくしまのおおかみ)
生きとし生ける万物に「生命力」を与える神様。人々の育成と発展を司る。
・足島大神(たるしまのおおかみ)
生きとし生ける万物に「満足感」を与える神様。人々の充足を司る。
この二柱の神々は、日本全体を生み育て豊穣で満たす国土の守護神として、古代から崇め奉られてきたそうです。ちょうど日本の中心地にこの神社があるのも、説得力がありますね。
【歴史】
創建年代については不明ですが、9世紀平城天皇の時代には寄進の記録が残されており、その後も歴代の帝の崇敬も厚く、都定めの際にはその地にこの神社の神々を必ず勧請していたのだとか。さらに北条家、真田家をはじめとする代々の上田城主らの戦国武将達からも崇敬されていたことでも知られています。
大地と水のエネルギー溢れる境内

それではいよいよ境内へ足を踏み入れてみましょう。朱色の鳥居から続く参道脇には、神社の境内を覆う結界のような池があり、その名も「神池」と呼ばれています。

池に浮かぶ島に本社を擁するこのスタイルは、古い神社様式の一つ。正確には「池心の宮園池(いけこころのみやえんち)」と称され、出雲式園池の類似様式です。

参道を進み、途中で直角に左折するとご神木に囲まれた御本社が視界に入ります。この御本社がとてもユニークで、何と内殿には床板が無く土間の状態になっているそう。というのもこの神社では、大地そのものをご神体として祀っているからこそ床が不要なのです!

こうしてみるとわかる通り、生島足島神社は国土の神たらしめる大地のエネルギーと、清らかな水の守護エネルギーに満ちたパワースポットと言っても過言ではありません。
参拝必須の摂社末社

生島足島神社の魅力はまだまだ。本社を取り囲むように鎮座する摂社末社のお参りもお忘れなく。

諏訪神社
筆者的には本社の向かいに鎮座する諏訪神社から強い気を感じました。同じく信州で名高い古社・諏訪大社の神様が祀られている下社(下宮)になります。拝殿脇の夫婦欅の老木も、立派な洞が神秘的で必見です。
荒魂社

さらに一度西の鳥居を出て、池を一周するように本社の裏側へ出たところにある八幡社・荒魂社のエリアも、御本社付近とは一味違った雰囲気に包まれています。
特に荒魂社は、生島大神・足島大神の荒魂(あらみたま)が祀られており、御本社周辺よりさらに純度の高い気が漂っています。そもそも荒魂とは、文字通り神様のワイルドでアクティブなエネルギーを表現した神道用語。ちなみにその反対が和魂(にぎみたま)といって、マイルドな状態を意味し、この荒魂と和魂、相反する動静のエネルギーを神様が併せ持つという神道思想の世界観に由来します。

生島足島神社の荒魂社は静けさの中にありながらも、強い波動を放つお社ですので、アクティブに生きたい方、背中を押して欲しい方はぜひお参りを。さらに脇には子孫繁栄の石柱があるので、望む方は、本社脇の子安社と併せてお参りすると良いでしょう。
気になるアクセスと上田の見どころ

それでは最後に、そんな長野県随一の古社とも言える生島足島神社へのアクセス方法をお伝えしましょう。公式サイトにも詳細が記載されていますが、車で向かう場合、無料の駐車場が約80台用意されているので安心ですね。
電車と徒歩でいらっしゃる場合は、JR上田駅から上田電鉄別所線に乗って、下之郷駅下車。駅から徒歩5分ほどで境内へ到着です。
さらに長野県上田市は歴史と温泉好きの方々にはたまらない場所でもあります。上田電鉄別所線の終点は別所温泉。こちらはなんと1400年の歴史を持つ、信州最古の温泉とも言われる湯質の良い温泉街。スケジュールに余裕があれば、神社参拝と併せてぜひ一泊温泉で身を清めるのもおススメですよ。
さらにJR上田駅前にも大きな見どころが一つ。真田氏を皮切りに400年もの間戦国武将たちが跡を継いできた上田城です。現在は城跡公園となっているので、気軽に散策できるのがありがたいですね。パワースポット・温泉・歴史ロマンの三つ巴の上田の旅を楽しんでください!
長野県上田市下之郷中池西701




