一人旅好きにオススメな「Tucan Travel」とは?実際にモロッコへ行ってみた
モロッコ

ひとりじゃ物足りない旅先。英語ツアーなら、世界中の仲間とわいわい楽しく旅が出来るでしょう。そのようなツアーでは「コンチキトラベル」が最大手。ウェブサイトは「毎晩パーティで盛り上がればみんな友達さ!」といった、英語力への不安を吹き飛ばす明るい魅力に満ちています。
でも、「ぶっちゃけ、パーティ三昧の若者に囲まれて旅できるほど若くないんだよね」「男女ミックス部屋にされたら気が休まらない」「ハイカロリーじゃない美味しいご飯が食べたい」……と言いたい方も多いのではないでしょうか。
そこで、パーティピーポーでもなければ若さに自信もない、しかしアドベンチャー好きの旅人にオススメしたいのが「Tucan Travel」の英語ツアーです。

「Tucan Travel」のイチオシポイント

マイナー国に強い!

Tucan Travelのツアーは、ひとり旅では行きにくい、アドベンチャー寄りな国が充実しています。例えば、アフリカや中央アジア、インドや中国、そして日本(英語が通じないからでしょうか)。ヨーロッパであれば、アルバニアやコソボ、バルド3国やロシアなどのマイナー国に強いです。

アドベンチャーにぴったりな少人数ツアー

ツアーのガイドは、基本的には英語がぺらぺらな現地の人。なので、まさに地元民オススメ! と言うようなレストランや絶景スポットに連れて行って貰えます。
また、夏場の超繁忙期以外は、少人数ツアーを推しているのも嬉しい所。「明日の夜何食べたい? 羊肉派が多いから羊肉にしよう!」とか、「ここで写真を撮りたいって言ってる人が居るので車止めます」「トイレ行きたい人が居るから車止めます」などなど、大規模ツアーでは対応できない個人の希望にかなり寄り添ってくれます。

おひとりさまのお財布に優しい!

個人的に推したいのは、「ひとり部屋」の追加料金が格安であること。日本のツアーでは大体ふたり部屋前提の値段設定になっており、ひとりで参加しようと思うと目玉の飛び出るような値段設定になっています。
そのため、「誰もがカップルで行動すると思うなバカヤロー! でもここはひとりで旅行するには些か不安!」と言う時にはTucan Travelが強い味方になってくれます。
例えばモロッコツアー8日間の旅程(929ユーロ)をひとり部屋で予約しても、たったの+169ユーロ。ところが日本から同じような日数のツアーにひとりで参加しようとすると、表示料金にプラス7-10万円になっている事もしばしばです。これはお得。
 
また、ライバル会社と差をつけるためか、Tucan Travelのメイン参加者はやや年齢層が高め。下はお母さんと一緒の子供から、上は元気よく歩ける年齢まで幅広く参加できます。
私が参加したツアーでは35~60歳位の6人のメンバーで、全員初対面でしたが、私を除く全員が先生(化学、物理、英語、etc……)でした。流石にオール先生ツアーはレアケースらしいですが、社会人の参加者が多い事は確かです。
1日の観光終了時間も16~18時と無理のない日程なので、大人も落ち着いて休むことができます。

日本団体ツアーとTucan Travelの両方で、モロッコを旅した。

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モロッコは見所が多く観光するには魅力的。しかし、死ぬほど治安が悪い訳ではありませんが、ひとりで行くには不安な国の代表格ではないでしょうか? 私は1度目はTucan Travelの小規模ツアーで、2度目は日本の団体ツアーでモロッコを訪れました。結果、ひとりで行くなら断然英語ツアーをオススメします!

1.旅先ならではの食事を満喫できる!

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食事の融通が利くのは小規模英語ツアーならではです。ベジタリアンやイスラム教徒の人に対応する必要がある欧州産ツアーのためかも知れません。日本のツアーではどうしても、「誰もが食べられる」安心の味を提供しがちです。
ですが、現地ガイドが案内するツアーでは、現地のものを食べられます。
モロッコで言うなら、多少クセがあるとは言え自慢の羊肉を食べないのは勿体ない。ラクダの肉も牛肉のクセを強くした感じで美味しいです。

現地のもの、珍しいものが食べたい好奇心旺盛な人には、現地の味を体験するのは楽しい思い出になるのではないでしょうか。

2.ローカルスポットに行ってみよう

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「市場に行ってみたい」と言うツアー客の希望に応えて急遽組み込まれたのが、市場探索。
地元民で賑わう市場に観光客は居ません。ごろごろ転がる野菜、軒先にぶら下がる牛の死体(ショッキング)、セクシーなレースの下着屋(イスラム教徒の女性の服の下は意外とおしゃれです)、知られざるモロッコ民の日常が垣間見えます。

ガイドさんに予め相談しておけば行きたいところに行ける範囲で連れて行って貰える、自由度の高さも小規模ツアーの魅力です。

3.日本のツアーじゃ絶対無理!? 砂漠の只中で見るサハラの星空

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モロッコへの旅行で最も心に残ったのが、「サハラ砂漠の真っ只中での宿泊」でした。潔癖症の人、諦めてください。寒がりの人も考え直しましょう。
宿泊場所は、砂漠の只中で布を張っただけのテント! 氷点下ですが暖房器具は無いです。シャワーはありませんし、トイレも使えません。現地の人が用意してくれる食事は美味しいですが、砂がガリガリ入っています。

日本のツアーで決行すればクレームが殺到しそうな「サハラ砂漠での宿泊」ですが、これがツアーの中で最も心に残った経験です。

1日たっぷり触れ合えるラクダは可愛いし(美味しい)、夜になると砂漠住人である陽気な「ベルベル人」が、私たち少人数の旅人のために歌ったり踊ってくれたりします。

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▲砂漠でサンドボードに興じる筆者

砂漠ではたっぷり時間があるので、スノーボードならぬサンドボードに興じたり、心行くまで夕日を眺める事ができます。このゆとりある日程は、旅程を長めに取った英語ツアーならでは。
夜は余りにも寒すぎて寝られないので、ひと晩中砂漠の上で星を眺めるほかありませんでしたが、サハラの星空はこの世のものとも思えない美しさでした。

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翌朝5時にラクダで砂漠を出発し、ようやく日が昇り暖かくなった荒野で食べるモロッコ風朝食の美味しさと来たらありません。「生きてて良かった……」というものです。
5つ星ホテルより満天の星空の下での宿泊、いかがでしょうか。

おわりに

ひとりでは行きにくい国を楽しく案内してくれる英語ツアーの中でも、「Tucan Travel」は無理のない日程と落ち着いた参加年齢層が特長です。小規模ツアーなら、団体ツアーよりも個人の要望に沿った旅程や食事を案内してくれるのも嬉しいところ。
ひとりでは不安、でもどうしても気になるんだ! という旅に、是非利用してみてください。

この記事を書いた人

華酉

華酉ライター/中世マニア

北海道生まれドイツ暮らし。大学では歯学と宗教学を修めた為、いつ中世ヨーロッパに飛ばされても活躍できる逸材です。その特性を活かし、日系企業ドイツ支店のお堅い正社員として貿易に励んでいます。 訪れた国は30ヵ国以上、時の権力者に城を陥落されて北海道に逃げ延びたご先祖様の無念を晴らす為、より強い城を求めて各国を放浪中。いつ剣と弓の時代が訪れても良いように、皆様にも選りすぐりの歴史情報をお届けします。

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