「トド寝」ご存知ですか?発祥の地・古遠部温泉で実際にトド寝してきた
日本

秋田との県境近くにある青森県の山奥に、携帯の電波が一切入らない「古遠部温泉」という秘湯中の秘湯があることを知っていますか?

源泉そのままを加工することなくかけ流している、100%源泉かけ流しの一軒宿です。

その温泉力の素晴らしさはとても温泉ファンだけでなく近隣の人々にもとても有名で、そのパワーの恩恵を求めて近県からわざわざ毎日通ってくるお客さんもたくさん!

そんな「古遠部温泉」でトド寝してきましたので、その様子をお伝えします。

トド寝って何?


提供元:古遠部温泉

温泉ファンの間で「トド寝」と呼ばれる入浴法があります。

名前のとおり「トドのように浴場の床に寝転がる」こと。この「トド寝」発祥の地がなんとこの「古遠部温泉」なんですよ!

それと言うのも「トド寝」ができるのはこの「古遠部温泉」のように、床で寝湯ができるほどに大量に浴槽から湯があふれる豊富な湯量を誇る温泉だけだから。

それも100%源泉かけ流しの温泉でなくては効果も半減。

さあ、いざトド寝だ!


提供元:古遠部温泉

見てください! この湯口から大量にあふれる温泉を!! 毎分500リットルもの源泉がドバドバ~!

44℃の湧きたての温泉は、直接つかるには熱すぎたり長時間つかるのは難しかったりします。そこで、この「古遠部温泉」の温泉力を存分に享受するために編み出されたのが「トド寝」なのだ!

<正しいトド寝の方法> ※混んでいる時は他のお客さんの邪魔になるので控えましょう
・温泉があふれる浴槽の縁が頭側になるように床にシートを敷く
・頭の位置に洗面器をセット
・頭の下に洗面器がくるようにしてシートに寝転ぶ
・自分の体調と相談して、適度な時間寝転ぶ
・汗だくになるので、その後30分くらいは休憩を取る

ザバザバあふれる湯を体の下に感じながら寝転んでいると、全身つかっているわけじゃないのに身体がぽっかぽか。湯が流れる音にも心が癒されるんですよ。

ちなみに「古遠部温泉」に期待できる温泉力は、「程よく皮脂や角質を落とすクレンズ力」「保湿力」「保温力」「殺菌力」。汗もいっぱいかくのでデトックスにもなりますよね。

トド寝の後にはヘルシーなごはんで美しさに磨きを!


提供元:古遠部温泉

立ち寄り湯も素敵ですが、せっかくなら泊まってじっくり「古遠部温泉」の温泉パワーを満喫してほしいもの。「古遠部温泉」は食事もおいしいことで知られています。

食事は全て女将の手作り。食材の調達もほとんど女将がやっており、メニューは必ずお客さんの顔を見てから決めるというこだわりっぷり。

なぜかというと、年齢や体調など会ってみないとわからない情報があるから。もちろん食材は地元青森県の海の幸・山の幸がてんこもり!

こぢんまりとして落ち着いている「古遠部温泉」


提供元:古遠部温泉

「古遠部温泉」は全8室のこぢんまりとした昭和の香りただよう和風旅館。それもなかなか予約が取れない名宿なので、予約が取れたあなたはとってもラッキー!

なんといっても携帯の電波が一切入らない、Wi-Fiもない山奥ですから、静かな自然とその恵みの温泉をたっぷり満喫できちゃう。

普段生活していると、なかなか携帯から完全に離れるということができませんよね。そういった日常のわずらわしさから心も体も解放されて過ごす1日はとても贅沢です。

古遠部温泉
〒038-0101 青森県平川市碇ヶ関西碇ヶ関山1-467
TEL:0172-46-2533(予約は電話のみ)
チェックイン 15:00  チェックアウト 10:00 送迎 有(要予約)
立ち寄り湯営業時間 8:30~20:00 (但し冬期間は9:00~19:00)
公式HPはこちら

この記事を書いた人

朝香(あさか)

朝香(あさか)モデル、美肌温泉家、温泉ソムリエアンバサダー

モデル、美肌温泉家、温泉ソムリエアンバサダー。旅行好きの両親に育てられたため、旅行なしの人生はあり得ないくらいに旅行が当たり前の生活を過ごしている。中でも温泉と遺跡・旧跡・神社仏閣が好き。古文書を読めるようになりたいがために大学で日本中世史を専攻し、温泉をもっとよく知りたいがために資格を取りコラム連載やメディア出演するなどヲタク気質。日本温泉地域学会所属。

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