【東海汽船×Crew World×tripro】新島編 絶景に酔いしれる男たち
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新島

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新島

5月上旬、式根島から船に乗り、triproの三蔵法師ご一行のようなデコボコトリオは、翌日、新島に向かいました。
式根島〜新島間は、隣同士で距離も近い。
『村営船にしき』、または東海汽船の高速船なら、20分で行き来ができる。

高速船
▲東海汽船の高速船

この島は、かつて、若者に人気の観光地で、原宿のような賑わいを見せていたことがあります。
今では、ゆったりとした空気の流れる、“素朴な日本の島”という印象。
伊豆7島の中で、唯一真っ白な砂のビーチがあり、羽伏浦海岸を中心にサーフィン好きにはたまらないスポットです。

サーフスポット
▲羽伏浦海岸のビーチ

この島でも是非1泊を!ということで、最近できたばかりという『saro』(編集部注:2015年12月現在閉店しております)という宿を訪れることに。
港から宿へと向かう車中で、海岸線沿いの道へ入っていくと、何やら、大きな石の置物が多数目に入る。
これらは「コーガ石」と呼ばれる石で作られている。

コーガ石
▲こんな置物がそこらじゅうに・・・。

コーガ石とは軽石の一種で、世界でもここ新島と、フランス・リーパリ島でしか採れない石だそう。
実は渋谷駅前にあるあの“モヤイ像”も、ここ新島のコーガ石で作られているのだ。
不思議な形をした石像の数々を目にしながら、『saro』(編集部注:2015年12月現在閉店しております)へ到着。

カフェ+宿『saro
古い古民家を改装したsaroは、カフェと宿が融合した空間。

saro
▲saroのカフェスペース

思い出ノート
▲思い出ノートには宿泊者の素敵な旅の思い出が綴られていました。

カフェスペースにはハンモックが設置してあり、コーヒーを飲みながら読書を楽しむ人の姿もあった。
2階の宿のスペースにもおしゃれな小物などが置いてあったりで、女性に喜ばれそうなだなぁと思う。
コーヒーを頂きながらスタッフにお話を伺うと、都内にあるカフェのオーナーが運営をしており、東京から住み込みで、こちらで働きにきているそうで。
なるほど、働いている皆様もオシャレでいかにも”海辺のカフェの人”って感じ。
ゆっくりとコーヒーを飲んだあと、レンタカーを借りて、島を一周してみることに。

まず始めに、さっき話に聞いた「コーガ石」が気になって、『新島ガラスアートセンター』へ。
海に面した開放的な空間に、おしゃれな建物がある。
そこが、新島ガラスアートセンターだ。

新島ガラスアートセンター
▲新島ガラスアートセンター

ここでは、コーガ石を原料にして、ガラス作品が作られている。
独特な色合いや形の作品が並んでいて、お土産としても買うことができる。
コーガ石からガラス製品を自分で作る、新島ガラス工芸体験教室も実施しているそうです。

センターを後にして、そこから車で、山を登ってみることにしました。
昨日まで式根島にいた私たちは、新島の大きさを実感した。でかい。
海岸沿いから車を走らせる事20分弱。
コーガ石の採掘場でもある『向山展望台』へ到着。

展望台
▲ここにもコーガ石の巨大なオブジェ

展望台からの景色
▲式根島や島々を見渡せる。

男たち
▲絶景に酔いしれる男たち

車から出た瞬間、強めの風に吹かれる。
強い日差しが刺す中、風が心地よい。
ここからは、式根島や周辺の島々、海岸線までが一望できる。
こうやって見ると、改めて海の青さを実感する。
コーガ石の採掘場だけあって、あたりは石だらけ。ずーと石だらけ。
試しに一個拾ってみると、なるほど、軽い!
しばらく展望台でのんびりした後、下山し、一行は『本村前浜』へ。

本村前浜
▲本村前浜

まだ5月の上旬ということもあって、海水浴客はほとんどいなかったが、夏休みのシーズンは多くの人々で賑わうそう。

200mほど沖まで、泳いで行ってみた。
白い砂浜がずーーーーっと続き、宇宙空間に迷い込んだように感じた。
時々、大きなエイが海底で砂をまき散らしていた。
テトラのまわりには、色々な魚たちが悠々と泳いでいる。
大型の石鯛や、メジナ、ウツボの姿も見えた。

陸に戻った私たちは、近くの『湯の浜露天温泉』へ。
神殿のようなオブジェがあって、古代ローマのテルマエのような外観!

湯の浜露天温泉
▲無料の温泉施設とは思えない!

ここでは、水着着用で、24時間無料で温泉につかることができる。
ゆっくりと温泉につかった後、宿へ向かった。
戻る途中、暗闇の中に、ぼわ〜とかすかに見える石像たちは、ちょっと独特な雰囲気を醸し出しています。

IMG_1361

saroでの夕食は和食。
ビールを一杯頂いて、宿のカフェスペースでハンモックに揺られて。
saroごはん

saroごはん

saroごはん

夜はゆっくり、ゆっくりと更けていった。

そして翌日、最後に一行は、新島の目玉のひとつである、砂風呂に入りに『まました温泉』へ行きました。

3人から、同時に「あ〜〜っ」と声がでる。
砂で全身つつまれて、心地良い旅の疲れやら、日頃から気になっているお腹のことやら、普段の僕たち3人の言い争いやらが、汗と一緒にじわじわ出ていくようでした。
すっかり温まり、時間も忘れ、帰りの船の時間に遅れそうになりました。

静かで美しい東京の島、新島にあるカフェ+宿saro(サロー)。ゆったりとした空気の中、自由気ままに島の時間をお楽しみください!
(編集部注:『宿saro』2015年12月現在閉店しております)

この記事を書いた人

佐藤 永武

佐藤 永武

82年東京生まれ神戸育ち。お寿司が大好き。得意料理は24時間以上煮込む特製カレーで、一時はカレー屋の経営を志したことも。

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