あの「最後の晩餐」が見られる! サンタ・マリア・デレ・グラティエ教会
イタリア

最後の晩餐
イタリアは世界遺産の数が51個で世界1位。その中でも特に有名なのがレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」。第二次世界大戦の爆撃を奇跡的に免れ、様々な技術を駆使して500年前の作品を今に伝えています。

サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会も世界遺産

サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会
「最後の晩餐」が描かれているかつてのドミニコ会修道院は、サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会の敷地内にあります。実は「最後の晩餐」の絵だけでなく、この教会もルネサンス期の傑作と言われる世界遺産です。
奥に見える円形ドーム状の建物は有名な建築家ブラマンテの作品。彼はミケランジェロのライバルでもありました。
回廊
裏手に回ると静かな回廊があります。
カエルの回廊
カエルのモニュメントが置かれた噴水があり、別名「カエルの回廊」と呼ばれています。ここは映画「冷静と情熱の間」の撮影にも使われました。

絶対に見逃せない。完全予約制「最後の晩餐」

入口
「最後の晩餐」は完全予約制です。1回25名で15分間のみの鑑賞。教会の建物内では絵の保護のため、温度と湿度の管理がとても厳しいのです。2015年の12月からフラッシュなしでのカメラの撮影が可能となりました。
最後の晩餐

かつてはドミニコ修道院の食堂だった壁に「最後の晩餐」が描かれています。15世紀、約500年前のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品! 
完璧な遠近法と12人の使徒の感情豊かな表情。キリストが「この中に私を裏切ろうとする者がいる」と言ったときの、それぞれの使徒の驚いた表情が人間らしく描かれています。

ユダ

裏切り者のユダは手に銀貨の入った袋を手にしています。背中には他の使徒が「犯人はコイツだ」とナイフの柄でユダを突いていますね。
12人の使徒とキリストの顔は500年前、レオナルド・ダ・ヴィンチが町で見かけた通りすがりの人をモデルにしたのだとか……。使徒、キリストを神様として描くのではなく人間として描くというのがルネッサンス時代の特徴です。

最後の晩餐

また、真ん中の使徒はレオナルド・ダ・ヴィンチの自画像だとか……。

キリスト磔刑

反対側の壁には「キリストの磔刑」の絵があります。

お土産も充実しています

お店
15分の鑑賞が終わると最後にお土産屋さんがあります。日本語のガイドブックはもちろん、文房具、マグネット、スカーフ、ネクタイなど様々なグッズがありました。

最後に

最後に、注意点がふたつ。「最後の晩餐」は完全予約制なので事前の予約が必要です。また、1分でも遅れると入れませんので、時間に余裕をもって行くことをおすすめします。
いかがでしたか? サンタ・マリア・デレ・グラティエ教会では、きちんと準備していけば、奇跡的に災禍を免れたふたつの傑作が見られます! ぜひ行ってみてくださいね!


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アクセス情報

最寄りは地下鉄M1号線 CADORNA駅。

サンタ・マリア・デレ・グラティエ教会
Piazza Santa Maria delle Grazie, 2, 20121 Milano
公式HPはこちら

この記事を書いた人

小春日和

小春日和旅行コンシェルジュ 現役添乗員

これまで約200回、50か国以上を旅してきた大の旅好き。社会人になってからスペイン語も習得し、スペインはもちろん、イタリア、ポルトガル、フランス、イタリア、中南米が特に詳しいです。 東京と京都に拠点をおき、国内も時間のある時は車でドライブ。常に何か面白いものはないかとアンテナをはっています!かわいらしい小物やお菓子が大好きです。

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