ナスカの地上絵を、セスナに乗って実際に見てきました。
ペルー

ナスカ上空

子供の頃からずっと見たいと思っていたペルーの「ナスカの地上絵」をついにこの目で見られるときがきました。ナスカの地上絵は、言わずと知れた巨大な動物の絵や幾何学模様が大地に描かれた世界遺産。地上からはその全容が見られないため、セスナに乗って上空から見学します。

ナスカの飛行場

ナスカの地上絵を遊覧するセスナの飛行場は、ナスカの街から車で10分ほどのところにあります。
空港に近づくと、上空をブンブンと音を立てて飛び回るセスナが登場。これからアレに乗るのかと思うと期待半分、怖さ半分といった心境です。ゲートをこえるとほどなく飛行場に到着。簡素な建物はこじんまりとしていて、まさに地上絵の観光のために存在している感じ。
ナスカ空港
搭乗の順番がくるとセキュリティチェックを受けタラップへ出ます。ズラリと並んだセスナの中で自分が乗る機のところまで歩いて向かいますが、このあたりからだんだんドキドキが高まっていく。
ナスカ空港
セスナには、操縦士と副操縦士の2名と定員分のお客さんが乗り込みます。席は、左右どちらに座ってもちゃんと見られるように旋回しながら飛んでくれるので、座る位置はあまり神経質にならなくても大丈夫。座席にはエチケット袋も完備されているので、乗り物酔いしやすい人は手に握り締めておきましょう。
しっかりシートベルトを締めたらいよいよテイクオフ!

上空から地上絵観覧

エンジン音を間近で聞きながら滑走路を走っていくと、突然ふわりと体が浮かび上がる感覚がありました。私が乗ったのは一番大きな12人乗りのものだったのですが、それでも上下左右にけっこう揺れて気持ち悪い。普段乗り物酔いはしないのでタカをくくっていましたが、これはかなり即効性のある揺れ方。
ナスカ上空
長いこと憧れてきた貴重な世界遺産の上空で粗相をしてはいけない!
と、変な汗をかきながら必死でがまん。
そういえば乗る前に、「欲張ってあちこち見回すと酔うので、自分の席にある窓からだけ景色を見ているといい」と言っていたのを思い出し、すぐそのようにすると不思議と気持ち悪いのが治まってきました。

地上絵に近づくと、パイロットが日本語の単語を駆使しながら、絵の名前や場所を教えてくれます。「宇宙人」や「サル」「ハチドリ」など、テレビなどでさんざん見てきた地上絵が、映像や写真とかの小さなビジュアルではなく、実際の大きさで次々現れ大興奮。遥かに想像を超えた巨大さは、なるほど、上空からしか全貌が見ないというのも納得です。
ナスカの地上絵
地上絵のポイントに来るたびに小さなセスナは大旋回し、窓から絵が真下に見えるくらいに傾いてくれます。地上から見たらかなりの傾きようだと思いますが、乗っている本人は地上絵を見るのに精一杯でそれほど気になりません。
ナスカの地上絵
何コレ! すごい! 大きい!

と、小学生のような感想を並び立て、バシバシ写真を撮影。
またたく間に過ぎ去っていく絵を肉眼で見て、写真を撮って、また肉眼で見て……と大忙しの観覧でした。
そんなこんなであっという間に一周し空港への帰路へ。タラップに降り立つころには、実際にこの目で見れたという感動と満足感、そして集中し過ぎの疲労感で若干脱力。かなりの「やりきった感」を味わえるアトラクションでした。

地上には、たくさんの線などが走っていて、なかなか目的の絵がみつからないことがありますが、そういうときはとりあえず広範囲で写真を撮っておくとだいたいどこかに写っています。

ナスカの地上絵(ハチドリ)

謎に包まれた世界遺産

「ナスカの地上絵」は、上空からしか見られない巨大さをはじめ、なぜ作られたのか、どのように描いたのかなど、いろいろな謎に包まれた遺跡。そういったミステリーちっくな神秘さも、世界中の多くの人をひきつけてきた魅力のひとつだと思います。
日本から遠く離れた荒地で繰り広げられる謎の巨大絵巻を、見事なアクロバティック飛行で観覧する体験は一生の思い出になるはず。こういう遺跡が好きな人には、はるばるこの地までやってきた苦労が報われるひと時だと思います。
子供の頃からずっと見たいと思ってきたので、実際にその絵が眼下に広がったときには感無量でした。

この記事を書いた人

Kaycom

Kaycom絶景・秘境ライター

旅行記サイト「異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGN」の管理者。今まで、ヒマラヤ周辺の南アジア、シルクロードで栄えた中央アジア他、中東、南米、北アフリカなど訪問。カナダとニュージーランドのワーホリも経験し、養蜂やフルーツピッキングなどで旅行代を捻出。日本の温泉も大好き。

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