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モロッコの砂漠に本物の桜!? 日本との意外な関わりとは

モロッコと言えば、イメージはやっぱり砂漠の国。カラフルな家々、活気あふれるバザール、そしてどこまでも続く広大な無色の砂漠は旅人のロマンを誘います。そんなモロッコで、たくさんの桜が咲き誇っているという噂を嗅ぎつけました。なぜ桜がモロッコに咲いているのか、本当に桜なのか…その秘密に迫ります。

なぜモロッコに桜が?

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険しい砂の世界に散る桜の姿は、珍しくも美しいもの。桜好きの日本人には外せないスポットです。
現在のモロッコは農業が盛んな食料輸出国。しかしサハラ砂漠のある南部には乾燥した不毛の地も少なくありません。そんな土地に出資し、新しい農業について伝授し、実験農場を作った国のひとつが、日本。
本来、桜はモロッコの乾燥した土地に向いた植物ではありません。しかし、日本が提供した技術で土地に水が回されている限り、桜も育つ事が出来るそうです。
この実験農場に日本人が桜を植えていった理由は定かでは無いのですが、桜が咲いている限りこの農場の運用は安泰、ということでしょう。

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ソメイヨシノよりもレアですが、お馴染みの八重桜が咲いている場所もあります。

どこで見れるの?

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実験農場が多数あるのは、乾燥した南部、アトラス山脈の下方です。この辺りの農場、または株分けされた民家で見る事が出来ます。
写真の実験農場は、観光名所であるトドラ渓谷のすぐ近く。モロッコの先住民族であるベルベル人の町にあります。
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▲ご機嫌なベルベル人の男性。
農場への支援のみならず、モデルの梨花さんが雑誌で絶賛したモロッコ発のアルガンオイルが日本で人気が出たこともあり、モロッコの人たちはかなりの親日家です。
両端を赤茶色の深い崖に挟まれ、観光客にも人気がある、トドラ渓谷。このような田舎まで来ると、治安も悪くありませんので、のんびり桜を見ていても危険な事はないでしょう。

見どころはいつ?

モロッコでの桜のみどころは2月から3月にかけてです。ですが、ちょっとぐらいなら時期を外しても大丈夫。
モロッコには、桜に非常に良く似た見た目のアーモンドの花が自生しており、こちらの見所は4月~5月から。更に、5月からはモロッコの国花である薔薇もみどころです。春から夏にかけては花のみどころに欠かない国なのです。
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ちなみにこちらがアーモンドの花。見た目は桜そっくりですが、甘い香りがし、花はひらひら……と散るのではなくボトッと落ちます。
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アーモンドと桜の見分け方

桜とアーモンドを見分ける最大のポイントは、香り。アーモンドの木からは、杏仁豆腐のような甘い匂いがします。

また、足元にもご注目下さい。上の写真のように、花びらが散り落ちていれば桜です。ちなみに、モロッコ人に「この木は桜ですか、アーモンドですか?」と尋ねると、種類を問わずサービス精神たっぷりに「桜です!」と答えてくれます。
桜に雪も幻想的ですが、桜に砂漠の眺めも格別なもの。時期を問わず人気のあるモロッコ旅行ですが、春の眺めもオススメです。

本当に桜? アーモンドじゃなくて? 気になりますよね。是非モロッコに行ってみてください。きっと今までにみたことのない風景を目にすることができるでしょう。

トドラ渓谷、モロッコ
Tinerhir 52450, Morocco

この記事を書いた人

華酉

華酉ライター/貧乏旅プランナー

北海道生まれドイツ暮らし。大学では歯学と宗教学を修めた為、いつ中世ヨーロッパに飛ばされても活躍できる逸材です。その特性を活かし、日系企業ドイツ支店のお堅い正社員として貿易に励んでいます。 訪れた国は30ヵ国以上、時の権力者に城を陥落されて北海道に逃げ延びたご先祖様の無念を晴らす為、より強い城を求めて各国を放浪中。いつ剣と弓の時代が訪れても良いように、皆様にも選りすぐりの歴史情報をお届けします。