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気分はアメリ!パリ・モンマルトルを「暮らすみたいに歩く」方法

映画『アメリ』でお馴染みのカフェ
モンマルトルから見下ろすパリ全景

モンマルトルから見下ろすパリ全景

モンマルトルといえばムーランルージュ。ここを舞台にした映画はいくつもありますが、今回ご紹介したいのは、そのすぐ右側の坂道を丘の上のサクレクール寺院に向かって行った先に広がるエリア。

生活圏でありながら、カラッとした空気でおしゃれ。
観光名所として、名跡や有名レストランなどで知られるモンマルトルですが、ここで生活し、普通に通勤通学をしている人もたくさんいます。
その様子は、この前の記事のパン屋さんの行列の写真でもお分かりいただける通り。

丘を上りきった先にそびえるのは、有名なサクレクール寺院。階段の下に広がる広場やメリーゴーランドのあたりも、映画や雑誌でよく見かけます。
映画『アメリ』での重要なシーンのひとつにもなっているので印象深い人も少なくないはず。

アメリが働いていたカフェCafé des 2 Moulinsは、この坂道の途中。甘い世界へようこそ。

 

 

映画『アメリ』でお馴染みのカフェ

映画『アメリ』でお馴染みのカフェ

オードリー・タトゥが演じた、主人公アメリ・プーランの住まいも勤め先もこの界隈という設定だったので、撮影は実在する店をそのまま使ったり、名所旧跡で行われました。
彼女の部屋の窓から見下ろす眺めも、実際の通りのそれと寸分たがわないので、目の前にしたら、「あ、ここ!」とわかって臨場感たっぷり。自分が映画の中に入り込んだみたいな錯角を覚えるかも。

カフェの次の小さな通りを曲がるとすぐ左手に目に入るのが、2016年6月にオープンしたばかりのビスケット専門店である、Compagnie Générale de Biscuiterie(名店として既に知られています)です。

Compagnie Générale de Biscuiterie - Montmartre

工房とブティックが併設しており、秋からはサロン・ド・テ(ティーサロン)も始まりました。灰色の空の続く季節に、屋外での時間を楽しめる場所のひとつになりそうですね。

Compagnie Générale de Biscuiterie - Montmartre

Compagnie Générale de Biscuiterie

再び広い通りに戻りましょう。さらに坂道を上っていくと、知る人ぞ知るエクレア専門店・L’Eclair de Genie(レクレア・ド・ジェニー)があります。

今勢いのある人気チェーン店です。
暮らすみたいにモンマルトル

L’Eclair de Genie(レクレア・ド・ジェニー)

フランスの食卓に欠かせないチーズ。専門店もあちこちに。

さてさて、甘いものもいいけれど、せっかくのフランス、チーズも堪能したいですよね。
たとえ冷蔵庫のないひとり暮らしだとしても、フランスの食卓に欠かせないのがチーズです。それでは、通りの反対側に渡ってみてください。

Rue Lepic

Rue Lepic(レピック通り)

すぐ目に入ってくるのが、評判のいいチーズ屋さんFromagerie Rovecchio(La Fromagerie Lepic)。

Fromagerie Lepic

モンマルトルに限らず、パリにはこんなスタイルのチーズ屋さんがあちこちにあり、フランス全土や近隣国から選りすぐった様々な種類の塊を、カットして販売しています。
試食もできますし、そのチーズに合うワインも教えてもらえます。逆に好みのワインを指定して、それにピッタリのチーズたちを選んでもらうというのも楽しいし、並んでいる間に、周りの人の様子で売れ筋を知ったりするのも楽しいですね。

ほんの少しでも、うんと薄くしたものでも頼めるので、食べきれる分だけを持ち帰ることができます。さらに、坂道を上って突き当たりを左右に延びる通りに何軒もある評判のパン屋さんたちで焼きたてのバゲットを買って帰れば、冷蔵庫のないホテル滞在でも美味しい状態で楽しめます。

牛の乳かヤギの乳か? こってりタイプか酸味の利いたものか? などなど、好みを言えばお店の人が教えてくれますし、合わせたいワインがあれば、同じ産地の物を選ぶといい! というのが、通説です。

Fromagerie Rovecchio(La Fromagerie Lepic)

ところで私は、私がよく知らないチーズを買っている人を見かけると、つい声をかけてそのチーズについて訊ねてしまいます。
私だけでなく、食材を前にしたフランスの人たちはとても饒舌になるので、初めて会った人同士でも、たいていが親切。
合うワインや相性のいいお料理のレシピまで一緒に教えてくれる人もいるんですよ。フランスでは、チーズはメインのあと、デザートの前に運ばれてくるものですが、そのためだけに違うワインを開けたりもするのです。

ふらっと、生牡蠣を買いに立ち寄る?

まるでパリに暮らしているように過ごしたいのなら、ふらりとひとりでも生牡蠣や生鮮魚介類の専門店にも立ち寄りたいもの。誰かと歩いている道すがらでも、「今、食べたい!」と思ったその時に、グラスワインと生牡蠣半ダースを買ってみる。……初めての店でも、こんなお店の雰囲気なら、それほど気後れしないでしょう?

ふらっと生牡蛎&白ワイン

ふらっと生牡蛎&白ワイン

このな感じのパリのカフェテラスに、一度ひとりで腰掛けて、通りを眺めながらほーっと深呼吸してみてください。
私ははじめ、誰かと待ち合わせする時やひとりでカフェにいる時に、人目が気になったり、テラスでは落ち着かない気がして、店内の隅っこの席を選んでいたんです。でも、外の空気を感じられるテラス席が、なんともリラックスさせてくれるものと気づいてからは、抵抗感はなくなって、むしろ好きになりました。

どこのお店も暖房が完備されているので、家の中で過ごすことの増えるこ時季には特に、外の空気を堪能できるのはなによりも心地のいいことです。
冬のパリの写真や映像でも、テラスが賑わっていることが多くありますが、フランス人でもそうでなくても、テラスでゆっくりすることこそが素敵なパリを味わえる過ごし方、だと感じているのではないでしょうか。

なんでも揃うお肉屋さん

誰かとおしゃべりしながらの夜長を過ごすなら、いろんな食材の瓶詰めや缶詰、日持ちのするドライソーセージや加工品、お惣菜なども揃っているお肉屋さんへ。

お肉屋さんは、前菜からデザートまで揃う強い味方。

お肉屋さんは、前菜からデザートまで揃う美味しい時短の味方。

 

フランスのお肉屋さんの多くは、バゲットや新鮮な卵、チーズ、ヨーグルト、そしてパスタまでも置いています。スーパーマーケットよりは割高にはなりますが、確実に美味しいものをちゃちゃっと包んでもらえるのが魅力のひとつ。

牛肉のカルパッチョやタルタルステーキなど、生でそのまま口にできるものは、「お料理はしたくないけどきちんとした晩ごはんにしたい」という日の我が家の定番。
少し余力があれば、好みの部位と厚さで選べるステーキを買います。フランス人達が、年間で最も口にするメニューとしてベスト3に入るのがステーキ&フリット(フライドポテト)。ソースは肉汁と赤ワインというのが王道ですが、ひとり分のパッケージもいろんな種類が出ています。

 

美味しいフランス。日数や滞在スタイルにかかわらず、モンマルトル時間を、ぜひ過ごしてみてくださいね!

この記事を書いた人

ボッティ喜美子

ボッティ喜美子仏日通訳翻訳・ジャーナリスト

フランス在住。東京で長らく広告・PR業に携わり、1998年に渡仏。パリとニースで暮らした後、2000年からパリジャンの夫の転勤で南米ブエノスアイレスへ3年、出産も現地で。パリに戻り、地中海の街マルセイユへ転勤して13年。南仏拠点で時々パリの実家へ、家庭優先で仕事しています。英語・スペイン語も少々。