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マニアックすぎる「となりのトトロ」聖地巡礼!ママチャリで6時間の旅

トトロ クロスケの家

“歩こう~歩こう~私は元気~!”思わず歌いながら散策してしまいそうな気分にさせてくれる風景があります。映画「となりのトトロ」は、自然をありのまま姿で残したいというテーマを持ち続ける宮崎駿監督の思いが込められた物語です。そのモデルになったのは、昭和30年代の埼玉県所沢市。そんな所沢市を、ストーリーを思い出しながら巡ってみませんか?
クルマで辿り着くことのできないスポットもあるので、ゆっくりレンタサイクルで巡りながら出会える「ココ見て!ポイント」を、「マニアックすぎる情報」と併せてご紹介します。

ルートはこちら!

まずは、地図でざっとルートをご覧ください。

前半ルート

里山民家~クロスケの家~稲荷町バス停~雨宿りの地蔵尊
東村山駅西口からスタート、移動時間6時間

後半ルート

淵の森緑地~ドンドコ坂~三つ又地蔵~六地蔵~八国山緑地
上安松地蔵尊から再スタート、移動時間2時間

まずはレンタサイクルを調達

●-2【トトロ:東村山-9駅前】700px P1050226
▲東村山駅西口レンタルサイクル200円/日(午前4時30分から午後23時59分まで)
ネットで調べたところ、レンタルの自転車は8台用意されているとのこと。料金も手ごろで人気があり、たった1台しか残っていませんでした。ひとつ隣の久米川駅でも同じようにレンタサイクルがあり、相互で貸出・返却ができます。久米川駅で借りるようになると、目的地まで遠回りすることになってしまいますが、予約などの取り扱いも無く、その日の運に任せるしかないようです。
残り物には福がある、ラッキー! と思って、さあ出発です。

東村山駅西口レンタルサイクル
東京都東村山市野口町1-18
午前4時30分から午後23時59分まで

最初の目的地までは、ジョギングほどのゆっくりしたスピードで多摩湖の南側を走り、約1時間30分の行程になります。東村山駅西口から都道128号~都道5号を、青梅方面へ向かうダラダラと上る道のりです。体力のあるうちにチャレンジしてみてください。

サツキとメイが引っ越した家の風景はこんな感じだった

●-4【トトロ:里山民家-3】700px P1040843
▲都立狭山丘陵公園にある里山民家

聖地巡礼の長い道のりを移動してきた甲斐があるはずです。おそらくサツキとメイの新しい家の風景はこんな場所だったのではないでしょうか。まずはイメージを膨らませるために、里山民家をご紹介しましょう。
物語の中では、家の前に水田が広がり、家の裏に小さな森があります。敷地の前を流れているのが「松井川支流の小川」ですが、サツキとメイが引っ越してきたとされる、現在の松郷には「柳瀬川支流の東川」があります。この里山民家の前にも小川が流れていて、雰囲気バツグンです。

父親のために持っていた傘を貸してあげて、トトロがお礼にくれたモノは?

●-5【トトロ:里山民家-21】700px P1040861
▲都立狭山丘陵公園にある里山民家の庭先
トトロがお礼にくれたのは、「笹の葉を竜のヒゲで縛ってある包み」でした。中には木の実がたくさん入っていたので、庭に森をつくるためにまくことにします。

ココ見て!ポイント

母屋ばかりが注目して気が付かない人も多いと思いますが、物語の中に出てくるような庭が、里山民家の庭にもあるので覗いてみてください。

都立狭山丘陵公園
東京都武蔵村山市岸1−32
利用時間: 9:00~16:30(3~9月は17:00まで)
公式HPはこちら

里山民家からクロスケの家までは山越えすると最短距離ですが、坂道の少ない迂回ルートを選ぶと、約25分の行程です。

トトロが出迎えてくれる真っ黒「クロスケの家」

●-7【トトロ:クロスケの家-50】700px P1040554

▲早稲田大学所沢キャンパスそばにある「クロスケの家」

クロスケの家ではオリジナル・トトロファンドグッズが販売されています。「トトロのふるさと基金」の事務局になっていて、「トトロの森」を守るための会員を募集しています。

ココ見て!ポイント

真向いにある白壁の蔵のあちこちには、真っ黒クロスケが隠れているので、目を凝らして探してみてはいかがでしょうか?
●-8【トトロ:クロスケの家-76】700px P1040580
優しく出迎えてくれているようにさえ見える、クロスケの家にいるトトロたち。大人の背丈ほどの大きさですが、とても愛嬌のある表情をしています。人気の「三鷹の森ジブリ美術館」は有料でも館内の撮影禁止になっていますが、こちらは無料でトトロたちと一緒にベストショットを撮り放題ですよ。

一般公開日や開館時間など下調べしてから訪れることをおすすめします。

公益財団法人 トトロのふるさと基金 クロスケの家
埼玉県所沢市三ケ島3丁目1169-1
火・水・土曜日に限り一般公開。開館時間は午前10時から午後3時まで。
公式HPはこちら

ちょっと休憩……クロスケ家の前にある和田園でお茶しましょう!

●-9【トトロ:和田園-7】700px P1050363
▲煎茶アイスドリンクにマカロン付きが270円
お茶のプロに入れて頂いた優越感があり、しかも急須におかわり付きでお得感バッチリ!
狭山茶製造販売「和田園」はクロスケの家の元地主さんです。敷居の高いイメージのある「お茶屋さん」と違い、とても親しみやすい喫茶スペース。後半のエネルギーを補充しましょう。

食べ応えのある「抹茶もなかあいす」

●-10【トトロ:和田園-15】700px P1050371
▲厚さ2cmの抹茶アイスがギュギュッと入って260円
元料理人の経験を持つご主人が、こだわって作った「抹茶もなかあいす」です。お茶の生産同様に、飲む人や食べる人の心を鷲掴みしてしまう「料理の逸品」のようにさえ感じます。テイクアウトもできるように、作り手の情熱を感じさせる選び抜かれたメニューです。

和田園
埼玉県所沢市三ケ島3-1157-3

塚森・白旗塚までは、緩やかな下り坂になっているため、足を動かさなくても楽々前に進んでくれるような、約20分の行程です。畑の中にポツンとあるような山なので、近づかないと気が付かないかもしれません。近くにある「あかねの風保育園」を目印にすれば、見つけやすいと思います。

サツキの学校へ行き始めた日に面白い展開になっていく塚森

●-12【トトロ:白旗塚(塚森)-23】700px P1040527
▲「塚森のモデル」とされている所沢市北野にある白旗塚・小手指古戦場跡

この場所は、車では行けないスポットです。サツキとメイの新しい家から、中トトロと小トトロが逃げ出すシーンのモデルとなった場所です。大きなクスの木がある隣の塚森(こんもりした山)が本来の住処です。人間に見つからないように移動するつもりでしたが、庭で遊んでいた好奇心の強いメイに見つかってしまいます。メイは不思議な生き物を見つけ、追いかけて塚森に入っていきます。

●-13【トトロ:白旗塚(塚森)-7】700px P1040511
▲白旗塚の入口
メイが中トトロ・小トトロを追いかけながら駆け上がっていく坂道にそっくりな場所です。鳥居は無いものの、山のてっぺんにはクスの木があり祠が祀られています。
物語の中では、クスの木の根元で寝転んでいた大きな生き物に、メイが名前を尋ねると”トトロ”と聞きとったようです。絵本の中で登場したキャラクターに会えたことで夢心地になったメイは、大トトロのお腹の上で昼寝をしてしまいます。
トトロに会った経緯を聴いた父親が「森の主に会えるのは、運が良かっただけで、いつでも会えるわけじゃない」と諭します。その後、鎮守の森へ引っ越しの挨拶と、メイがお世話になったお礼にお参りをしています。

マニアック過ぎる情報

ミステリアスなスポットのせいか?心霊現象の都市伝説のある場所です。

所沢市役所 埋蔵文化財調査センター南側 白旗塚
埼玉県所沢市北野2丁目12-1付近

さらに、ダラダラの下り坂を利用して、所沢中心部を通り抜けて、お茶「荒田園」まで約1時間の行程です。

実際に使われている風景や地名を見つけてワクワク!

通学路にそっくりな道!

●-15【トトロ:牛沼-56】700px P1040960
▲所沢市牛沼にある、お茶「荒田園」の生垣

マニアック過ぎる情報

一瞬だけ写るシーンですが、傘をかしたカン太が歩く、大きな樹と高い生垣や白い蔵のある通学路があります。雨宿りしているサツキとメイに傘を貸してあげる前のシーンに、そっくりな場所を「牛沼」で見つけました。

荒田園
埼玉県所沢市大字牛沼367付近

引っ越し先は「松郷」

現在の松郷は、道路拡張や土地開発が進んでいます。自然破壊が激しく、アニメで描かれているような風景を探すのは難しいので、実在する地名だけを紹介します。
●-16【トトロ:松郷10】700px P1040704
▲国道463号線の松郷交差点
主人公のサツキとメイの母親が病気(結核?)の長期入院となることを機に、退院後も病院から近くて空気の良い場所で暮らせるように、引っ越しすることになりました。田園風景の広がるなかをオート三輪に乗って、「松郷」という土地に引っ越してくるシーンから物語が始まります。

国道463号線バイパス 松郷交差点
埼玉県所沢市松郷312-3付近

所沢市牛沼の低い場所から、「ハケ山」方向の小高いエリアに進みましょう。目標にするのは、小金井街道沿いにある所沢東消防署です。住宅街の上り坂を抜けて、消防署が起点になる「七曲通り」を進む、約15分の行程です。

サツキがトトロと初めてに出会った場所、ねこバスも停車する東電鉄「稲荷前バス停」

●-18【トトロ:七曲通り稲荷町バス停20】700px P1040716
▲所沢市道:七曲通りにある稲荷町バス停

現在はアニメの光景のような面影も無く、ところバスの「稲荷町」というバス停の名称のみが残るだけです。ジブリファンのなかでもモデルになったバス停に関して諸説ありますが、所沢市内で「稲荷」という名称のバス停はココだけです。

マニアック過ぎる情報

ところで、稲荷前バス停に現れたトトロは、ねこバスに乗ってどこへ向かったのかご存知でしょうか? 実は、塚森へ帰るところだったようです。ねこバスが登場するシーンをスローモーションで確かめてみると、ねこバスの行き先表示は「塚森」となっているのがわかりますよ。

ところバス稲荷町バス停
埼玉県所沢市上安松521-12付近

稲荷前バス停の先は急な下り坂になり、自転車の前後ブレーキをフル活用する必要があります。七曲通りという名称でわかるように、くねくねと曲がりくねった道が続きます。意外に道幅も狭く交通量も多いので、クルマに気をつけながら進みましょう。
T字路にぶつかったら左折して、道なりに「森田歯科医院」のある信号機を目標に、約5分の行程です。

雨宿りのシーンでサプライズが起こった場所はココ!

●-19【トトロ:七曲通り上安松地蔵尊37】700px P1040733
▲所沢市七曲通りの端にある上安松地蔵尊
学校帰りに梅雨の始まりの雨に遭ってしまい、サツキとメイが雨宿りした地蔵尊のモデルです。意地悪だと思っていた同級生のカン太が、雨宿りしていたふたりに傘を貸してくれるサプライズが起こった場所です。

マニアック過ぎる情報

パッと見では、屋根の向きは違いますが、絵にする表現上の問題で向きを変えたのだと思われます。

上安松地蔵尊
埼玉県所沢市上安松66付近

七曲通りの来た道を戻り、先ほど左折してきたT字路は曲がらず直進。目標まで約5分の行程です。

幾度も背景に出てくる線路下のガード

●-21【トトロ:西武池袋線ガード-105】700px P1050014
▲所沢市上安松にある西武池袋線のガード
サツキの通学路にある「東電鉄」線路の土手ガードですが、実在する西武池袋線路下のガードと比べても、トンネルの高さ制限があり規模的にも似ていますね。

マニアック過ぎる情報

所沢市内にある宮崎駿監督の家側から、見た風景が描かれていると言われています。度々、背景として出てくる「東電鉄」と現実の「西武鉄道」の名称も、東西南北の方角をもじって言葉遊びをしているように感じます。

線路下ガード
埼玉県所沢市上安松223-1付近

ガードの近くには、宮崎駿監督が寄付して地主さんから買い上げた土地があります。希少な形で残されている自然があるので足を伸ばしてみます。西武池袋線沿いに南下して、歩行者と自転車しか通行できない細い道を進む、約3分の行程です。
まだまだマニアックな情報は続きます。

この記事を書いた人

MAKIJI

MAKIJI

秋田生まれ東京育ち。中年デビューのスピリチュアル系フリーライターとして、都市伝説でウワサされる神秘的なエリアをotaku感覚で追いかけます。日本人が忘れかけている魅力的なスポットの隠された謎を一緒に紐解きしませんか?五感をフル活用した情報であなたの背中をそっと後押したいと思います。