「アイスランド人って何を良く食べるの？」、こう聞かれると困ってしまいます。アイスランドに滞在したことのある方は分かるかもしれませんが、いわゆる「アイスランドの伝統料理」は普段あまり食べず、意外とピザやハンバーガーなどのジャンクフードを食べることが多いからです。また物価が高いアイスランドでは、外食をするとランチでも2000円くらいするのが普通なのでかなり食費がかかってしまうという声を聞くことも少なくありません。そこで今回は筆者が実際に行った手軽なレストラン・カフェの中から、特に気に入ったお店を紹介しようと思います！

Vita Bar

このVita Barはダウンタウンの中心から少し離れた場所に位置し、地元のアイスランド人には有名な老舗のバーです。比較的安価に、おいしいハンバーガーを食べることができる上（他のハンバーガーショップは1300kr以上してしまいます）、こじんまりとしたヴィンテージな雰囲気の店内は落ち着いていてお洒落です。ついてくるポテトにはオーロラソースをつけて食べるとおいしいです。

↑一番スタンダードなハンバーガーセット。ポテトとハンバーガーで約900kr

Svarta Kaffi

ダウンタウンの奥の方にあるスーパーBonusの目の前、２階にあるのがこのSvarta Kaffi（ブラックコーヒーという意味）というレストラン。ここの看板メニューは、珍しく「パンに入ったスープ」なんです。その日のスープは日替わりの２種類から選べます。器として使われているパンは意外と柔らかく、スープにひたしても良し、添えてあるバターをつけて食べても良し。パンまで食べきるとボリューム満点です！

↑ベジタブルやメキシカン、シーフードなど種類豊富。ラム肉が入っていたり、独特のとろみがついていたりと、他では食べることのできないスープを楽しめます。1500kr

Café Loki

有名なハットルグリムス教会の向かいにある２階造りのレストランで、アイスランドの伝統料理が比較的お手軽な値段で楽しめます。腐ったサメの「ハウカットル」、クジラの肉がのったプレート、またラム肉のスープとライブレッド（茶色くて薄くスライスして食べる）のセットなどたくさんのメニューがあります。せっかくアイスランドに来たのだから伝統料理を少しでも味わいたいという方には、量も値段もちょうどいいかもしれません。

↑筆者が気に入ったのはラム肉のスープセット2700kr。４種類のアイスランド料理プレートも、全て飲み物付きで2500kr～2900krほど。

Tiu Dropar

レイキャビク市内でもかなり評価が高く、お店のケーキやジャムやピクルスなどすべてをこだわって手作りしている人気カフェ。夜になると店内のピアノを使ったジャズライブが始まり、アルコールもコーヒーも楽しめてしまうバーに早変わり。昼下がりのんびりコーヒーを飲むのももちろんですが、クラシックなインテリアとローソクの明かりで音楽を楽しむ夜もいいですよね。

↑アイスランドのカフェによくあるSwiss Mokka（写真手前）。チョコレートシロップにコーヒーのショットとミルクを入れ、好みでクリームをのせるという贅沢な一杯。約500kr

Mokka café

こちらはカフェ通のアイスランド人に教えてもらって知った老舗カフェ。アイスランド人（長居する年配の方が多い）に親しまれていて、お店は小さいですがいつも賑わっています。特にワッフルが美味しくて、留学中筆者は何回も足を運んでしまいました。ボリューム満点な上、添えてあるジャムとクリームも甘すぎず、何よりワッフルがもちもちなんです。これからアイスランドに行く方、特にカフェが好きな方にはぜひ訪れてほしいお店の一つです。

↑もちもち触感のワッフルにバタークリームとイチゴジャムがついて約1200kr

いかがでしたか？他にもラーメン、寿司、ラム肉バーガーのお店など紹介したいレストラン・カフェはあるのですが・・・もしローカルなお店を知りたい方は、やはり住んでいるアイスランド人に聞くのが一番です。また天気の変わりやすいアイスランドで、お気に入りのカフェがあると悪天候の日でも楽しめますよ。

（※各お店紹介の写真は全て筆者が撮影）