2ヶ月で160万回再生!あの小林市の動画が生まれた理由は実は「市民のため」だった!
日本

記憶に新しいこの動画。
宮崎県・小林市が配信する市のPR動画「移住促進PRムービー “ンダモシタン小林”」で、ラストが秀逸!と一躍話題になりました。小林市の宝である自然や食べもの、人のつながりの豊かさを存分に訴えかける作品です。

そんな小林市が、新たにPR動画第5弾として地元の高校生とタッグを組み制作した作品がまたもや話題を呼んでいます。
ひときわ耳目を集める小林市は、一体どんな魅力の詰まったまちなのでしょうか?
宮崎に住みながら地元には疎い筆者が、あのPR動画をうみだしたキーパーソンのおふたりからお話を聞き、小林の魅力を探ってみました。

まずは小林市役所へ

話を聞くべく向かったのは小林市役所。
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ただいま建て替え中だという庁舎。
「ひとつの椅子に連なって座った人数最多」というギネス世界記録達成の垂れ幕が一番に目に飛び込んできます。かなり推してます。
小林市1チョウザメ
入り口の先では、飼育数日本一というチョウザメがお出迎え。
日本初・シロチョウザメの完全養殖に成功した小林市のキャビアは、いまや入手困難なほどの人気ぶりだそう。

公開2ヶ月で再生回数160万回超えの動画が生まれるまで

さっそく、小林旋風を巻き起こしたおふたりに話をお聞きします。
小林市2魅力発信チームのおふたり
地域の魅力発信のため立ち上がったプロジェクトチーム・”小林てなんどプロジェクト”の
鶴田健介さん(左)と柚木脇大輔さん(右)。
”てなんど”とは、小林市の方言・西諸弁の”てなむ(一緒に)”と”ブランド”を合わせた造語です。

地域のPRというと外へアンテナを向け発信していくイメージですが、”小林てなんどプロジェクト”のターゲットは他でもなく、小林市民や地元出身者だと言います。

小林市3柚木さん
柚木脇 大輔さん(以下、柚木脇)

柚木脇 「地方創生に際して、以前は市民や出身者に対して『~してください』ばかり言い続けていたと思うんです。例えば県外へ出た出身者に対して『地元に帰って来てください』とか。 でも、くださいって言っているぶんだけ私達は何か届けているのか? という考えに至りました」

小林市4鶴田さん
鶴田 健介さん(以下、鶴田)

鶴田 「そこで、まずは市民や小林市出身の人たちと一緒に地元の魅力、つまり”小林らしさ” を見つけていくことから始めようと思ったんです。まちの活性化には、小林市に関わる人々を増やすことが先決だと。てなんどプロジェクトは、移住者を増やすというより参画人口や関係人口を増やすきっかけづくりをしていくという取り組みです」

柚木脇 「インナーからの説得力を醸成していく中で出来たこの動画が、結果的に多くの反響を頂いたという感じです」

ターゲットは県外者ではなく、あくまで地元の人々の心を奪いたいというスタンス。小林を想う情熱の深さが垣間見えます。

地元の高校生と一緒に動画を制作

全5シリーズの小林市のPR動画の中でも、第5弾は地元・小林秀峰高校の生徒とタッグを組んで制作したもの。それがこちら!

おせっかいって、ひるがえると何て温かいのでしょうか。まさに、”人”が魅力の小林市を象徴した作品です。
制作には広告のプロ集団がバックアップし、高校生は企画から制作まで携わったそう。
東京で活躍される小林市出身のプランナー・越智一仁さんの ”若者に明確な夢を持ってもらいたい”という郷土への想いもあり、実現した形でした。

小林市5柚木さん
柚木脇 「この高校生とのコラボ動画は、キャリア教育みたいな意味合いも含んでいます。将来の夢を明確にもつことや、その可能性の幅を広げていってもらえればなと。あとは仕事の大変さも(笑)。実際に、動画制作中もコンペで案が通ったり通らなかったり、動画ができるまで実に多くの人が関わっていたり……制作を通して影響を受けまくる高校生を間近で見られるのは新鮮でした」

鶴田 「小林市の高校生は進学や就職で多くが県外へ出てしまう現状があります。その前に、しっかりと小林市のことを見つめなおし、地元愛を醸成したいという思いもありました」

おふたりの話で何度も印象的だったのが、てなんどプロジェクトはそのプロセスに重きを置いているということ。市民の地元愛は、その甲斐あって醸成されていきました。

スーパー・フレンドリー・タウン小林市民に、PR動画のことを聞いてみた

小林市
見惚れする小林市の風景。
市役所を後にし、あちこちある絵になる景色を夢中でカメラに収めていた筆者に、小学生が満面の笑みで挨拶してきてくれました。 小林市民はとにかく人懐っこいのです。

小林市

小林PR動画について聞いてみると、「自分の住む町のこと詳しく知らんかったけど、PRムービーがきっかけで授業でPRパンフレットを作ったりした。県外の人たちにもっと良いとこを知ってほしいと思った」とのこと。

 

また、取材道中からあげ狂のスタッフと立ち寄ったこちらのからあげ屋さん「押川の鶏」の押川さんも、
小林市
「小林のことをたくさんの人が知ってくれるのは嬉しい」と嬉々とした声。
小林市
片栗粉でカラッと揚がった唐揚げもジューシーで絶品!

 

さらに、ステッカーやTシャツなどの小林グッズを豊富に取り揃えているスタイリッシュなカフェ&ショップ「saboribar」の木村さん。
小林市
「県外の人からしたらコバヤシってどこ? 何? っていう感じだけど。良さを知ってもらって、地元が盛り上がるのは嬉しい。小林の魅力は、とにかく人! 住みよくて、温かいです。」と県外出身者ながら全力で太鼓判。

 

小林市は、豊かな人のつながりと、綺麗な水や満天の星、モコモコとした森林など雄大な自然にも囲まれながらゆったりと時間が流れています。

小林市

小林のあたたかい”人”と触れあう旅へ出かけてみませんか。

今こそおせっかい文化再興を!

小林出身の友人曰く「小学校の時帰り道に会ったおばあちゃんとかに挨拶したら黒糖飴とかクロンボウ貰ってたわぁ」とのこと。道ゆく人に挨拶しないなんて今や当たり前になりました。おせっかいは度が過ぎるとくたびれてしまいますが、ある程度必要かもしれません。小林のあたたかい風土は、ひと足踏み入れただけで愛着が湧くようなまちでした。もちろん、四季折々いろいろな表情を見せる風景も見所です!
今こそおせっかい文化再興を!

この記事を書いた人

カルダモン

カルダモン

生粋の宮崎っ子。栄養学専攻。美味しいものが大好きで、作っては食べての繰り返し。あまつさえ自宅のキッチンは自力で増築を重ねラボラトリーと化。一番好きな食べ物はさしずめお味噌汁。

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