伊豆大島の観光スポット・宿泊先を、毎月通うライターが厳選!
日本

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日々時間に追われる中、逃げ出したくなる時がある。大自然に溶け込み、波打ち際でのんびりとしたい時がある。そんな願いを叶える、東京から1時間45分で到着する伊豆大島。
離島の中でも人気を著しく上げている伊豆大島の魅力を、毎月最低1回は伊豆大島に行っている筆者が、おすすめ観光スポット・レストラン・宿、また宿泊割引チケットについて大公開したいと思う。

初めてなら絶対に行きたいスポット4つ

裏砂漠

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日本に唯一砂漠として称されている裏砂漠。そう、鳥取県の「鳥取砂丘」は砂漠ではなく”砂丘”なのだ。
この裏砂漠、実は皆さんが想像しているような砂漠では決してない。正直、イメージ通りの砂漠だったら、「鳥取砂丘」の方が”砂漠らしい”のだ。

では何がそんなにオススメなのか?
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それはこの月面にいるような風景である。ついつい無重力を体験できるのではないかと勘違いするほど、広大な真っ黒の砂山が、日本ではなく、地球でもなく、宇宙を思わせる。

毎回行った人が言う言葉は「写真より全然すごい!」。そう、広大すぎて写真では言い表せない空間なのだ。
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実はBUMP OF CHICKEN「ロストマン」や乃木坂46「指望遠鏡」、ドラマ「漂流教室」などが撮影で利用した場所。初めて伊豆大島に行く人向けに記載したが、ここは何度行っても感動できる観光スポット。
出し惜しみせず伝えたい。裏砂漠は絶対、絶対に行って欲しい。

裏砂漠
東京都大島泉津
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三原山の噴火口

伊豆大島, 三原山, 火口, 伊豆諸島
伊豆大島に来たのであれば、欠かせないのは三原山だ。多くの人は三原山頂口から美しい三原山の姿を見て、満足してしまうだろう。しかし、三原山の魅力は登ったからこそ感じられる。山頂口から歩いて40分ほどかけて三原山を登れば、火口にたどり着く。一番手っ取り早いのは、火口見学道を歩いて見下ろすこと。しかし実は、ここからだと奥底までは見にくい。
伊豆大島, 三原山, 火口, 伊豆諸島
迫力満点の火口を見るのには、「火口一周コース」つまりお鉢周りをすることだ。お鉢周りをすれば裏砂漠を上から見下ろすこともでき、一石二鳥。また、裏砂漠へ続く道もあるので、そこから裏砂漠に向かうのも良いだろう。全て回ると往復約3時間ほど。ぜひこのダイナミックな三原山の姿を堪能してみてはいかがだろうか。

三原山
東京都大島町野増
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大島 椿花ガーデン リス村

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椿花ガーデンは、オーナーが30年かけてひとりで育て上げた椿のガーデン。伊豆大島は椿で有名ではあるが、広大な敷地に、これを本当にひとりで!? とビックリするくらいの椿が育っている。椿の開花時期は主に冬で、見頃は3月なので、是非その椿も見ていただきたいのだが、今回筆者がおすすめしたいのは、この敷地内にある芝生広場
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だだっ広い丘に横になれるイス、その丘から見る海、そして天気の良い時には富士山。こんなに贅沢な時間を過ごしていいの? と思うくらいのんびりと過ごすことができ、景色は最高。
なんとこの広場だけで3,000坪あるようだ。近くにはハンモックもあるので、そこでのんびりしてもよし。これ以上ない贅沢を味わえる場所だ。
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Simon and Martina @ Tokyo Voneten
欧米を中心に100万以上のフォロワーがいるYoutuber、サイモン アンド マルティーナ(Simon and Martina)は、伊豆大島を観光した際に、この椿花ガーデン敷地内にある「うさぎの森」に行っていた。筆者もここに行ってみたのだが、ここのうさぎの数は半端ない。
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しかも100円でエサが買うことができ、餌付けするとみんな柵から顔を出してエサを欲しがるのだ。
うさぎとイルカを買うことが小さいころの夢で、かつ幼稚園でうさぎ組だった筆者には、かなりテンションが上がる観光スポットだった。

ちなみにサイモンとマルティーナの動画は、かなり面白い視点で伊豆大島を楽しんでいる。日本語字幕もあるので是非観てみて欲しい。

大島 椿花ガーデン リス村
大島町元町字津倍付41-1
9:00~15:00(シーズンは16:30)
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地層大切断面(バームクーヘン)

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地層切断面、見た目がお菓子のバームクーヘンに似ていることから、別名バームクーヘンと呼ばれるこの岩の壁は、とりあえず見えてきた時に「うぉ~」と一声上げてしまう。
このような観光できる地層切断面は世界でも珍しいらしく、海外の友人を連れていくことが多い筆者だが、必ずしも、「Oh!」と感動してくれる場所だ。
自然の神秘を感じるこの地層。車で元町港から波浮港に向かう一周道路上にある。車で走って地層切断面が見えてきたあたりが一番の観光スポット。
車で通ると迫力を感じられるので、是非試してみていただきたい。

地層切断面
東京都大島町野増
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浜の湯

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この温泉には筆者はほぼ毎回行っている。
これぞ贅沢温泉である。水平線がその温泉から見えるのだ。おすすめはサンセット。海に沈む夕日が美しい……と月並みのことしか言えないが、事実である。美しいのだから仕方がない。
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混浴なので水着着用(旅行客や島の女性も多いので、女性のみなさんもぜひ安心して入って欲しい)。
水着は温泉で借りることもできるが、筆者はいつも用意していく。
たまに濡れた水着を入れるビニール袋を忘れるので、温泉で頂いている。ありがたや。
いくつか温泉のある伊豆大島だが、初めての観光の方にはぜひこの温泉を体験していただきたい。これだけでも来た甲斐がある。

浜の湯についてより詳しく知りたい方はこちら→浜の湯-海と山を一望できる伊豆大島の温泉露天風呂

浜の湯
東京都大島町元町字トンチ畑
13:00~19:00(年中無休・天候により休業・時間短縮あり)
料金:大人300円、子ども150円
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2回目以降でも楽しめるスポット4つ

東京とは思えない美しい星を見る

「これが本当に東京か」、「たった都心から2時間弱の場所にこんなにも星が見えるのか」と思うほど星がよく見える伊豆大島。
よく聞くおすすめは三原山の山頂。筆者はまだ試したことがないが、寝袋の中から美しい星空を観賞し、夜明けを見ると最高らしい。夜の山は怖いという方はツアーでいくのが安心→オレンジフィッシュ

筆者おすすめの星空ポイントは、宿・アイランドスターハウスからみる星空。周りに街灯がほとんどないので、かなりの星が見渡せる。それまでよく港周辺で泊まっていた筆者だが、正直こんなにも伊豆大島の星空がキレイだなんて思ってもみなかった。星好きの方、必見だ。

星が旅行日に見られるかどうかはこちらからチェック!→tenki.jp
アイランドスターハウスについては詳しく後述するので参考にしてほしい。

切り通し

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木の根が道路脇の壁を這って、空へと高く育っているこの大木。自然って強い、根性があると改めて思う瞬間だ。特にこの階段の先に何かがあるというわけではない。
しかしこの自然は、伊豆大島が強くたくましく存在してきた、その歴史を物語っているようだ。この自然の生命力を感じて頂きたい。
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切り通し
東京都大島町泉津
(港から椿トンネルに向かう途中)

砂の浜

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伊豆大島で一番長いビーチの砂の浜。
ウミガメの産地としても有名なこのビーチは、元町港から車で15分と、観光するには少し港から離れた場所にある。
波が高いことが多いからかほとんど人がおらず、都会の喧騒から離れ、リラックスを求めてる人におすすめのビーチ。
のんびりとひとり占めできる可能性が高い(人がいたらごめんなさい)。
ただそこにいるだけでリラックスでき、ただそこにいるだけで幸せになれる。そんな場所だ。
(黒いビーチなので、夏は熱い。はだしの際は足の裏に気をつけて!)

砂の浜
東京都大島町野増間伏

波治加麻神社

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波治加麻(はじかま)神社。この神社には圧倒される。何に圧倒されるのか。それはまっすぐと、迷いもなく空に向かって伸びている木、木、木。
神社自体が林に囲まれ、まるで木々に守られているようなところだ。それを一言で表すとすれば「圧倒」なのだ。
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何回か伊豆大島に行き、「もう伊豆大島のエキスパートになれるわ」と鼻高々だった筆者の鼻を、いとも簡単にへし折ってくれた波治加麻神社。伊豆大島は本当に奥が深い。知り尽くしたというには、まだまだ修行が必要だと思わせてくれる観光スポットだ。
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波治加麻神社
東京都大島町泉津字木出場



※次ページ:大島に行くなら絶対行って欲しい、レストラン・居酒屋・宿・カフェ!

伊豆大島に行くなら絶対行って欲しいレストラン・居酒屋

島ならではの鮨が食べられる:港鮨

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伊豆大島といえば港鮨、と言いたくなるほどの人気店。予約をしないとなかなか入れないほどである。必ず予約して行っていただきたい。
おすすめは地元にぎり。地元で採れた新鮮な魚をさばいて鮨セットになっている。合計で9貫。贅沢そのものである。
また伊豆諸島ならではのべっこう鮨(伊豆大島では島とうがらしと白身魚をマリネードしているもの。島によってちょっとずつ違う)も堪能して頂ける。

筆者は食べたことがないのだが、港鮨さんの天丼も絶品と噂なので、試してみても良いかもしれない。

港鮨
東京都大島町波浮港1
電話番号:04992-4-0002
ランチ:11:30~14:00
夜:17:00~21:00

海鮮ラーメンがこの値段で!?:かあちゃん

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初めて筆者が伊豆大島に行った時、このかあちゃんに連れて行ってもらった。あの時の感動は今でも忘れない。あんなにも多くの海鮮類、さざえもエビも入った豪勢な味噌ラーメン……このラーメンが800円で食べられるのだ。東京本島だったらこのクオリティでこの値段はありえない! と喜びながら食べたものだ。
そんな筆者は今もなお、時折かあちゃんには足を運ぶ。何度食べても感動を与えてくれる伊豆大島で採れた海鮮たっぷりラーメン。ぜひ一度は食べていただきたい。
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また、先ほど紹介した港鮨でもそうだが、ここでも伊豆諸島の名物・べっこう寿司が食べられる。魚の切り身に唐辛子醤油を絡めたべっこう寿司。お店によって微妙に味が違うので、食べ比べてみるといいかも。

かあちゃんについて詳しく知りたい方はこちら→伊豆大島の郷土料理と海鮮を「かあちゃん」でたらふく味わう。

かあちゃん
東京都大島町元町1丁目17-9
電話番号:04992-2-1127
営業時間:10:30-15:00

伊豆大島に行くなら絶対行って欲しいカフェ

ここでしか味わえない、甘くないたい焼き?:島京梵天

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波浮というエリアにある島京梵天。
洪水などの災害に耐え忍び、明治時代にできた120歳以上の家が多くある。そんな島らしい町並みのエリアにあるたい焼き屋さん。たい焼きといえばあんこだと思うが、ここではあんこのみならず、カスタード・チョコレート、さらにハムチーズマヨ・酵素玄米トマトリゾットなど甘くないおかずたい焼きも存在する。
また冷たくて夏にぴったりの冷やしたいやきもあり、これがまた、皮がもちもちで美味しい。想像を超えたたい焼きに巡りあうことができるのだ。
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島京梵天をさらに知りたい方はこちら→島京梵天ー大島の古民家ゲストハウス・たい焼き

島京梵天
東京都大島町波浮港6番地
電話番号:04992-4-1567
営業時間:11:00〜18:00
公式HPはこちら

伊豆大島に行くなら絶対行って欲しい宿

アイランドスターハウス(Island Star House)

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位置的にいえば大島空港の近くにあるのだが、緑が生い茂っているエリアにあるため、素直に行けたことはほぼないほど迷いやすい。(方向音痴で地図が読めない筆者だからだが)
しかしその冒険の先には、カラフルでアーティスティックな素泊まりの宿・アイランドスターハウスがある。まず外観を見てかなりテンションが上がる。
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宿の中もカラフルでヨーロピアンな雰囲気。吹き抜けの開放感と、2部屋の温かみのある客室が、ここにずっといたいと思わせる。BBQセットも完備され、夜は自然に囲まれバルコニーでご飯を食べるのも伊豆大島ならでは。貸切ることもできるので、家族や友達と過ごすにもぴったりだ。名前の通り、星もとても綺麗に見れ、ガーデンチェアに寝っ転がりながらぼーっと星空観察も幸せなひととき。
周りがとても静かなので、風の音だけが聞こえる中ぐっすり眠れ、小鳥のさえずりで起きる、夢のようなひとときが過ごせる場所だ。
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Island Star House
東京都大島町岡田新開287-21
公式HPはこちら

島京梵天

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おすすめのカフェでも紹介した島京梵天は、ゲストハウスも営んでいる。このゲストハウスも明治時代に建てられた120年以上の歴史をもつ宿。ただその建物の歴史だけが良いわけでなく、内装はアーティスティックな為、モダンさと古さが交じり合い、今までにない雰囲気をか持ち出している。1件貸しの宿だが1人からも泊まることは可能。
島らしい街並にかなりマッチしたこの宿で、時間を感じないひとときを過ごしてみて欲しい。

行っても行っても奥が深い

筆者にとって仲の良い友達以上に、会う回数が多いのではないかと思われる伊豆大島。しかし毎回行くたびに新しいもの、場所、そして出会いがあり、とてもとても奥が深い。

今回ではお伝えしきれなかったが、ダイビング・シュノーケリング・釣りなど海のアクティビティが好きな人にもおすすめの場所。

また、ただいま伊豆大島を始めとした全ての伊豆諸島・小笠原諸島の東京諸島11島では、10,000円分の旅行券を7,000円で購入することができる。旅行券10,000円分のうち、7,000円分を宿泊代、3,000円分をその他お土産・食事処など加盟店で使えるのだ(詳しくは「電子しまぽ」からご確認ください)。

こちらはインターネットで必ずご購入頂くこと、加盟店でのみ使用可能、さらに60日間の有効期限があるので注意が必要。ただ、伊豆大島のみではなく、その他の東京諸島でも使用できるのが、とても大きい。

注意事項:
* お一人様1回につき4セットまで同時購入可能
* 60日間有効・累計8セットまで購入可能
* ご利用はスマートフォン・携帯電話で
* 購入にはクレジットカード必須

電子しまぽ: https://shimapo.com
加盟店リスト: https://shimapo.com/store.html
電子しまぽ発行: https://ws.shimapo.com

この記事を書いた人

Fujico

Fujicoフリーライター/地域観光プロモーター

2015年に独立。主にフリーライターとして活動している。専門としては、トラベルや観光地域プロモーション。そして英日の翻訳・通訳も行っている。独立前は畑違いの販売業で、店舗マネージャーを務め、大阪で日々汗を流していた。 広く色々な場所にいくよりも、一つの場所を開拓するのが好きな性分で、今は月1以上のペースで東京の離島・伊豆諸島に通っている。趣味は「観光客がいない素晴らしい場所を見つけ出し、それを紹介して喜んでもらうこと。そしてその後どや顔する」ことである。音楽と英語をこよなく愛す、目指せボーダーレス女子。

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