インド映画で泣く日が来るなんて。映画『PK』で宗教を考え、笑って、そして涙する
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映画大国インドでは毎年多くのボリウッド映画が取られています。数多くあるインド映画の中でも特に日本でも人気のあった映画『きっと上手くいく』。私も大好きな映画ですがその制作陣の新作映画が日本でも公開されたので早速見てきました! 映画『PK』の魅力をお伝えします!

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インド映画史上最高売上を記録! 映画通のインド人も認めた本物の映画『PK』

インドでは国民皆映画好き、どんな田舎の街にでも映画館があるくらい映画好きの国です。
年間1,000本以上の映画が作られるインドで歴代最高の売上を上げたのが映画『PK』。『きっと上手くいく』でも主演を務めたアミール・カーンの迫真の演技は予告編を見ただけでも引き込まれます。

泣いて笑って考えさせられる、『PK』の150分暇な時間など一切ない!!

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インド映画はインドでは上映中に休憩があるくらい長く、『PK』も150分と結構長めの映画です。長めの映画にかかわらず『PK』は目をそらす退屈なシーンが一切ありません。150分間、アミール・カーンが演じるPKの行動に、笑い、泣き、そして真剣に考えさせられます。
まさかインド映画で真実の愛に触れることがあるなんて!

インド人の宗教観がよく分かる! 『PK』を観ればインドに行った人は頷くこと間違いなし

作中にPKがインドにある各宗教のお祈りを行うシーンがあります。この5分もないような短いシーンに宗教とともに生きるインド人の生活が全て詰め込まれているんです。
インドを旅行したことがある人は絶対見かけている、聖地への巡礼や過酷な修行、日々の生活のお祈り。このシーンを見ただけでインド人と宗教の関係性が見えてきます。

宗教大国インドでこの問いかけするのか! ラージクマールの問いかけは毎回凄まじい

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前作『きっと上手くいく』ではインドの苛烈な大学教育に「本当の教育とは何か?」と問いかけたラージクマール監督。今作『PK』では宗教国家インドでは絶対タブーの宗教について問いかけます。生活の全ての根幹に宗教があるインドで「それは本当に神の意志なのか?」そう問いかける彼の決意が凄まじいです。
主役のPKが言う「全ての神様は同じなのに、受け取る人間が意志を間違えるだけで争いが起きてしまう。それが一番のかけ間違いだ」これは現在起きている全ての宗教問題に対して言っているのでしょうね。

もちろんインド映画名物ダンスシーンも健在! 映画館で踊りだしたくなること間違いなし!

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『PK』ではインド映画名物のダンスシーンももちろんあります! 冒頭のベルギーでのミュージカル調のダンスシーンや砂漠の街ラジャスターン州の田舎町でのダンスシーンなど雰囲気の変わるいくつものダンスはインドの多様性を伝えてくれます。
PKが教えてくれる「元気チャージ体操」、思わず家でやっちゃいそうです。

映画『PK』は2016年10月29日から全国順次公開中

『PK』は日本全国の映画館で10月29日から順次公開中です。
インドが好きな人はもちろん、これからインドに行ってみたい、インドなんて興味がないって人にも多くのことを伝えてくれる映画なのでぜひ観に行ってみてください!
公式サイトはこちら

この記事を書いた人

だんぼ

だんぼ

92年生まれ宮崎出身の旅人。NPO法人Connection of the Childrenの理事として旅を切り口にした教育プログラムを子どもに届けている。得意技のダンボールを使った野宿のせいで現在のあだ名に。南米が好きだという割に一番詳しい国はインド。途上国の魅力を伝えたいらしい。

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