富士急行に乗るなら「富士登山電車」の時刻をチェック。たった+200円でカフェのような電車に乗れる!
日本

富士登山電車

「富士急行」という私鉄、ご存知ですか? もしかしたら「富士急ハイランド」の「富士急」のイメージが強い方のほうが多いかもしれません。その富士急ハイランドへ電車でアクセスする場合や、富士山へと電車で向かいたいと考える場合、必ず利用することになるのがこの「富士急行」という電車です。

首都圏方面から富士急行に乗る場合、正直な話をしますと、そしてたぶん皆様もそうだと思うのですが、富士急行自体は目的地へと移動するための「ただの手段である」としか考えが及ばないのが実情ではないでしょうか。はやく富士急ハイランドで絶叫したいだとか、富士山登ってうっとりしたいだとかという目的地に対する願望だけが脳の大半を占めており、富士急行に関しては、まあその時たまたま来た電車にポンと乗ればいいんでしょう、というプランを立てる方が多いはず。ちなみに私は、その翌日に控えていた山日YBS富士吉田火祭りロードレースというハーフマラソンの大会をいかに走るかということしか考えておらず、若干の乗り鉄であるとしている自分のブランディングもここではすっかり忘れて適当な時間に富士急行の首都圏側の始点・大月駅に辿り着いた次第です。

しかしここでそんな私に奇跡が起きたのです。その時、大月駅にたまたま居合わせたのが「富士登山電車」。これが本当に幸せな時間を提供してくれる電車だったのです。
というわけで、私がこの記事でお伝えしたいことはただひとつ。「富士登山電車の発車時刻を事前に調べておくこと!」。そしてその時間に合わせて大月駅に行くだけで、ただの電車移動と踏んでいたはずの移動時間が、「旅情あふれる思い出深い電車の旅」の時間に変貌するのです。

必要なのは、発車時刻を調べることと、200円の着席券

その「富士登山電車」の乗るために必要な行動はたったふたつ。

発車時刻を調べること

こちらのページに発車時刻が掲載されていますので、旅行プランを立てる際にチェックしておきます。
というのもこの電車、1日2往復しかしていません。そして毎週木曜日は運行していないとのことで、運だけで乗るにはなかなか難易度が高くなっています。事前に調べて、発車時刻に間に合うように駅に到着するよう計画を立てることをおすすめします。

着席券を購入すること

富士登山電車の切符
富士登山電車は、いわゆる「観光電車」というものになります。通常の電車と異なり様々なサービスを受けられるということもあり、通常の電車の運賃にプラスして、200円の着席券の購入が別途必要です。
この「着席券」、「指定席」とことばのニュアンスが似ていますが、座席が指定されるものではないということを念のためお伝えしておきます(私がよくわからず乗車した経験より)。

準備ができたらあとは乗るだけ。外観から美しい

富士登山電車

富士登山電車
今からこんな電車に乗れると思うとそれだけで早歩きになってしまった私、早く乗りたくて仕方ありませんが、「富士登山電車」のその外観もオシャレで気品を感じます。

内装は旅情をかき立てるウッドテイスト

「富士登山電車」は二両編成。1号者は「赤富士」という名前で、茶色の濃い木目調と赤をベースとした配色となっています。

富士登山電車
「赤富士」の座席は、通常の電車のボックスシートに近い雰囲気です。

富士登山電車
運転席の後ろには、なんとソファ席が。カフェさながらの空気感が演出されております。ちょっと座ってみたかったのですが、あいにく人気席でなかなか空きませんでした。

2号車は「青富士」という名前。「赤富士」より明るい木目調に、青の差し色で配色されています。
富士登山電車
完全にカフェかバーのような座席です。
富士登山電車
2号車には、終点・河口湖駅までの観光スポットなども案内してくれるクルーカウンターもあります。こちらのカウンターではパンフレットが配られており、記念スタンプを押して持ち帰ることも可能です。そのあたりの説明も事細かにしてくれるクルーさんの優しさに包まれながら、電車は動きはじめます。

名所はじっくりご紹介いただける

内装ももちろんじっくり楽しみたいところなのですが、電車が走り始めると、外の景色だって見どころ満載。
「リニア実験線」の高架をくぐったり、清流が流れる橋を渡ったり。それもクルーさんが車内放送にて車窓の説明をしてくださるので、見逃しがちな絶景ポイントを余すことなく楽しめます。
そして、やはり「富士」登山電車ですから、もちろん期待しているのは富士山の雄姿。車窓いっぱいに映しだされるその姿を見たかったのですが……
富士登山電車の車窓
あいにくの雨模様で、この日は富士山を見ることは叶わなかった、のですが。
なんと、「晴れた日はこんなかんじなんですよ」と、ここでもクルーさんが登場!
富士登山電車車掌
こんなに綺麗に富士山が見えたはずなのに残念! という気持ちは多少湧きましたが、それより何よりクルーさんの絶妙な配慮に、ますますクルーさんのことが気になっていく……そんなほっこりとした時間が流れていきます。

車内は大変アットホーム。金太郎飴をもらい、車内販売で限定品をゲット

そんな旅路ですから、これがまさか電車だなんて思えないくらいに、車内は大変アットホームな空気が流れます。これから富士山に登るというご年配のご一行にお声がけしていただいたり、外国人観光客とにこやかに挨拶したりなど、「電車」という概念が変わっていく感覚に心地よく襲われます。
富士登山電車の金太郎飴
途中、クルーさんが金太郎飴を配りにきてくれたりもします。味はご想像どおりのものではありますが、この一粒をじっくり味わいながら流れゆく車窓をただ眺める……そんな時間があってもいいのだなあと思い起こさせてくれます。

車内販売では、「富士登山電車」の限定品も販売しています。私が買ったのは、こちら。
富士登山電車のせんべい
「ふじせんべい」。富士の四季を表していると思われるせんべいが入っておりました。
富士登山電車のせんべい
この紅葉を連想させる七味、これが思いのほか辛くてびっくりしながら頬ばったのも良い思い出です。
尚、飲料販売は種類がそこまで豊富ではなかったので、乗車前に好きな飲み物などを買って持ち込むと、よりカフェ感強く楽しむことができると感じました。

あっという間の1時間!

そんなこんなで楽しんでいるうちに、あっという間に目的地に到着してしまいます。ちなみに停車駅は、三つ峠・下吉田・富士山・富士急ハイランド・河口湖です。その日乗車されている方は、富士山駅で降りる方が多かったように見えました。

富士急ハイランド・富士山方面に電車で遊びに行く、という計画が持ち上がった際に、「富士登山電車」の存在をふと思い出していただけたら、この電車を心ゆくまで楽しんだ恩返しができたような気がして、私は幸せです。

この記事を書いた人

春菜 由香(コロポン)

春菜 由香(コロポン)TRIP'S編集長

87年北海道名寄市生まれ、旭川市育ち。名古屋大学文学部を卒業後、しばらくゲームを作ってました。Webメディアを作る上でも、とにかく面白いと心から思えるコンテンツだけを出していきたいです。ひがし北海道マニア(自称)、旅ラン専門家(フルマラソン経験あり)、写真家(名乗れるようになりたい)

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