自動運転カー試乗!「テスラ モデルS」日本初の公道利用認可がおりた電気自動車
日本

2016年、1月。
車の「自動運転」だなんて、どこかの遠い国の企業が勝手に実験してるだけだと思っていた。
ましてや、その自動運転車に乗る、だなんて、そんなの日本で実現するのは東京オリンピックよりももっと現実味のないものだと思っていた……。



私は、自動運転カーに対して並々ならぬ期待を寄せております。なぜなら、そう、幼いころそんな大人に絶対になりたくないと思っていた「ペーパードライバー」に、難なくゴールインしてしまったのです。もう、運転なんて難しすぎるんです。右折とバックと、縦列駐車と。すべてが私に襲いかかってくるのです。
そんな私の元にふらりと飛び込んできたのは、1通の不思議なお誘いでした。
「自動運転カーに、試乗しませんか?」
いやいや、そんな、まさか。
それ日本? 東京? 青山……!?

行かない理由など、どこにもありませんでした。
この冬。ついに日本の公道を自動運転カーが走る日が、きたのです。

自動運転の舞台は「テスラモーターズジャパン 青山ストア」

IMGP5828-1
そもそも青山とも車とも縁がない私にとって、こんなお誘いをいただかないと足を踏み入れることはなかっただろう場所でしょう。高級感に満ち溢れた佇まいに、ドキドキが止まらない次第です。
さっそく見つけたのは、「自動運転を体験しよう」の文字でした。

IMGP5829-2

ああ、本当に自動運転カーに乗れちゃうわけです。

テスラって、かっこいい

圧倒的な私の不勉強によって、そもそも「テスラ」というものが何かほとんど知りませんでした。
車に詳しい皆様はもうご存知かもしれないことを羅列させていただきますと、

・電気自動車である
・高級である
・アメリカの企業で、これでもいわゆるベンチャー企業
・いろいろとハイテク

ということを試乗会で学びました。
路上の試乗の前に、展示のテスラに乗ったり触ったりしてみると……私が知ってるこれまでの車達と違う点としてもっとも目を引くのは、iPadもびっくりのサイズ感のタッチパネルです。

IMGP5831-3

かなり大きいこのパネル。これさえあれば、Googleマップもインターネットラジオもネットサーフィンもできるし、音量を変えるのもサンルーフをオープンすることだってできちゃう、もう未来しか感じない仕様にうっとりしてしまいます。

IMGP5833-4

車自体がまるでPCのような、そんな感覚です。電気自動車なので、充電して使うわけで、つまりこれは乗れるノートパソコンなのではないかという、不思議な感覚さえあります。
しかも車内に搭載されたソフトウェアをアップデートすることで、どんどん機能も追加されていくとのこと。本当に走るパソコンだと思います。そして今回の「自動運転機能」も、アップデートによって追加されたらしいです。すごすぎる。

いざ、試乗!

そうしてひたすらにその高機能具合に感動していると、ついに試乗の順番が回ってきました。
IMGP5835-5

試乗の内容は、
・一般道路は、免許証を提示した人が運転できる
・自動運転は高速道路で実施。その際のドライバーはスタッフが行う
というものでした。

この内容を聞いて、私はちょっと青山周辺の一般道路を運転できる自信がなかったので、同行者に運転をお願いして観察に集中しました……!
まずは一般道路を、高級電気自動車で駆け抜けます。
フロントガラスに備え付けられたカメラが、危険などを感知してくれたり、白線を踏んで走行しちゃったらお知らせしてくれたりと、ドライバーを全力でサポートしてくれるテスラ先生。

IMGP5838-7

停止状態から時速100kmに到達するまでの時間は3.3秒だそうで、「アクセル踏み込むので、頭打たないようにしてくださいね」と忠告があるのも即納得できる速さです。気を抜いてると本当に頭打ちます。
サンルーフを開けてインターネットラジオをガンガン流しながら青山の街並みを楽しみ、そしていざ、高速道路へ!

ご覧ください、これが自動運転です。

ハンドルの左にある一番下のレバーを操作するだけで、自動運転モードへ突入です。

IMGP5839-8

念のため手はそっと添えておく、とのことですが……

IMGP5846-10

ん? ハンドルが動いた……!?

IMGP5843-9

アニメーションでご覧ください。

ynb2e

動いてる。確かに動いてる。

……微妙なアニメーションしかないのかよ、と嘆かれた方。申し訳ございません。この日は高速道路試乗の時間が非常に短かったようで、私としたことが、感動しているうちに高速を降りてしまうという悲劇が発生してしまいました。本当に申し訳ございません。
もう少しじっくり見たかったのに残念! という方。
試乗に行きましょう……!
試乗では、
・オートパイロット……車線や前方の車両に合わせて走行する機能。ハンドルが勝手に動く!
・オートレーンチェンジ……オートパイロット時にウインカーを出すと、周囲の状況を確認して車線変更してくれる
を体験できました。
個人的には、駐車がまったくできないドライバーなので、「オートパーク」を試してみたかったな……とは思います。

尚、ご友人が「テスラ モデルS」を所有されていれば、すでにその車には自動運転機能が入っているのではないかと思われますので、そんな友人に頼るのも手です。
実際の自動運転機能の利用に際する注意点などは、下記に記載がありますので、ご確認ください。
2016年1月15日、モデルSで日本の自動運転社会が幕開け。 | テスラモーターズジャパン

日本で初めて国土交通省の承認がおり、公道での利用が可能になった、自動運転機能。
ますます開発が進んで、ペーパードライバーな私でも自由にドライブできる日がきますように。

テスラモーターズジャパン 青山ストア
東京都南青山2-23-8
公式HPはこちら

この記事を書いた人

春菜 由香(コロポン)

春菜 由香(コロポン)TRIP'S編集長

87年北海道名寄市生まれ、旭川市育ち。名古屋大学文学部を卒業後、しばらくゲームを作ってました。Webメディアを作る上でも、とにかく面白いと心から思えるコンテンツだけを出していきたいです。ひがし北海道マニア(自称)、旅ラン専門家(フルマラソン経験あり)、写真家(名乗れるようになりたい)

    チャンネル

    チャンネルをもっと見る