友ヶ島を遊びつくす!ラピュタっぽい遺跡から魚介ランチまでてんこ盛り
日本

友ヶ島 第三砲台跡

近頃大人気となっているスポットなので、Web上で見たことある方も多いかもしれません。この遺跡の写真。
このまさに「ラピュタっぽい」という形容が似合いすぎるスポットは、実は大阪から至近の場所にあります。
和歌山市・加太の海の先に浮かぶ島々「友ヶ島」。
私、また訪れたいと思っているのです。友ヶ島の魅力は然ることながら、なんといっても「加太」という土地の魅力! 一端の釣り師な私を惹きつける巨大堤防……も、もちろん魅力なのですが、なんといっても、地元に根づいた食堂の贅沢すぎる食事の数々が、また食べたい、食べたすぎるのです……。

魅力満載すぎて序文から勢いに乗っておりますが、この勢いそのままに「友ヶ島」「満幸商店」「淡嶋神社」をご紹介いたします!

まずは大阪から和歌山・加太へ

加太さかな線
大阪からは、なんば駅から南海電鉄「特急サザン」に乗り込み、終点・和歌山市駅まで約1時間。そこから加太線に乗り換えて、約20分。あっという間に目的地・加太駅に到着します。

加太駅から友ヶ島への船着場は、民家の間をくねくねと歩きまわることになります。それもまた、旅の一興なのですよね。

船は本数が少なめなので、注意が必要です。詳しくは、友ヶ島汽船のサイトを確認しましょう。

友ヶ島汽船株式会社 | 和歌山加太 友ヶ島(ともがしま)

そして他にも注意点が。

・船が小さめなので、波に弱く、欠航も多々あるようです
・最近人気の観光スポットということもあり、全員を一度に乗船させられず「整理券」を配ることが多いです。なるべく早く港に到着し、整理券を入手しておかないと、船に乗れません
・帰りも上記同様。ただし日帰りの人は波が荒れる前に必ず迎えに来てくれるようです。帰りの時刻と整理券に注意
・宿泊の人は、翌日天候不良だと迎えに来てくれないこともあるようです

しっかりと確認の上、いざ、乗船!

友ヶ島は服装注意!

そして約20分で友ヶ島「沖ノ島」に到着!
「友ヶ島」というのは、地ノ島、神島、沖ノ島、虎島の4島の総称で、沖ノ島と虎島は陸繋島。地ノ島と神島は上陸不可です。船が着くのは「沖ノ島」となります。桟橋は一箇所しかないため、大陸側からぐるりと迂回する航路となっているようです(桟橋は沖ノ島中央の北側)。

この友ヶ島・沖ノ島なのですが、“本気の”無人島です。道路がアスファルトで舗装されている箇所など見たところはありませんでした。路面状況の良いところで、土が固められているような道となっているのですが、ほとんどのウォーキングルートは土と岩が混ざったような不安定な足場が続きます。

こちらは良いほうの道。
友ヶ島
スポットとスポットの間は、岩が交じる土の道が大半です。
友ヶ島
森の奥で怪我でもしたら本当に取り返しがつかない事態となりますので、服装の準備は怠らないことに越したことはありません。
したがって、「履きなれた運動靴」「体温調節のしやすい服装」は最低限必要でしょう。島内にも桟橋付近に自動販売機がありますが、「飲み物」もお忘れなく。

島内は至るところがラピュタっぽい

こちらは、桟橋から徒歩10分ほどで着く、桟橋から最も近い砲台「第5砲台跡」。
友ヶ島
階段などは実際に登れます。ただし崩れかけている箇所もあるので、よく確認して登ります。
友ヶ島
立ち入り禁止の箇所も多々あるので注意が必要です。
友ヶ島
友ヶ島の砲台は、実戦には使われなかったようですが、明治時代から第二次世界大戦まで運用されていたそうです。実際に兵士がここで働いていたと思うと、一気に臨場感が高まってきました。

次ページ:最も「ラピュタっぽい」スポットへ! そして散策後はグルメも……

最もラピュタっぽい遺跡「第三砲台跡」

このような島内看板を辿って、山道をひたすら歩き続けます。
友ヶ島
第三砲台跡までたった1km……と思われるかもしれませんが、足場が良くない道が続くので、なかなか堪えます。そうしてついに到着すると、そこはまさに、ラピュタの世界……!
第三砲台跡
地下通路がたくさんあるのですが、スマートフォンの「懐中電灯」の機能は必須です。何も照らすものがないと歩けない、暗闇の通路が盛りだくさんなのです。
これ、入れます。
第三砲台跡
本当の本当に真っ暗闇。
第三砲台跡
出口が見えると安心します。
第三砲台跡
レンガ造りの建物も、基本的にすべて入ることができます。まさに自己責任の世界です。
第三砲台跡
冒頭に紹介した、あの有名な写真撮影スポットも「第三砲台跡」。
その他にも島内には様々な遺構が残るので、まさに探検家気分で散策ができます。
友ヶ島
散策しすぎて、帰りの船に間に合わない……なんていうことのないように!

絶対立ち寄りたい名店「満幸商店」

友ヶ島の散策を終えたら、お腹がペコペコなこと間違いありません。そこで必ず寄りたいのが、「満幸商店」!
地元のお母さん達が作り出す「地元メシ」が、ここだけでしか味わえない、記憶に深く刻み込まれる逸品ばかりなのです。
メニューはお母さんに相談するとオススメを教えてくれます。私は2人で15時ころに行ったのですが、こちらのメニューをオススメされました。
満幸商店
名物のひとつ、しらす丼。梅干しを潰してしょうゆに混ぜて、それを丼にぶっかけて食べるわけですが、そんなの美味しいに決まってるんです。
満幸商店
ウニトースト、もう名前からして至福感。
満幸商店
そして一番のオススメメニューと言われた、「わさびスープ」。
名前は正直「?」と思うのですが、実はこれ、鯛のあらを煮込んで溶かしこんだ、絶品スープなのです。
満幸商店
お好みで入れる「わさび」のほうが商品名になっちゃってるのですが、わさびを推したい理由もわかる、この相性。
満幸商店
ああ、また行きたいです。
店員のお母さんいわく、友ヶ島に行く前に立ち寄りなさい、とのことでした。午前中のほうがメニューの種類も豊富で、人気の「鯛の薄造り」もあるよ、と。ああ……また来ます……。

一度訪れたら忘れられない、「淡嶋神社」

満幸商店に寄ったら是非とも立ち寄っていただきたいのが、「淡嶋神社」。
その理由は……一度訪れたら忘れられない、このインパクトです。
淡嶋神社
人形が、種類別に奉納されています。
淡嶋神社
……とても不思議な気分になるスポットです。立ち寄るしかありません。


加太が魅力的すぎて、次は絶対に釣り竿持って行くって決めてます。……釣りスポットとしても有名な加太ではありますが、観光地としての素養は目を見張るものがあると今回知りました。
大阪からも1時間半ほどで着く、魅惑の土地、加太。次はいつ行こうかな。


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この記事を書いた人

春菜 由香(コロポン)

春菜 由香(コロポン)TRIP'S編集長

87年北海道名寄市生まれ、旭川市育ち。名古屋大学文学部を卒業後、しばらくゲームを作ってました。Webメディアを作る上でも、とにかく面白いと心から思えるコンテンツだけを出していきたいです。ひがし北海道マニア(自称)、旅ラン専門家(フルマラソン経験あり)、写真家(名乗れるようになりたい)

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