平戸市、日本最西端の駅と西洋文化の歴史がある城下町
日本

九州の最西端に位置する長崎県の平戸市は、和と洋の歴史を同時に感じることができ、派手ではないけれど、不思議な魅力の漂う街です。そんな平戸の見どころを紹介します。

平戸は、約400年前に日本で最初の西洋貿易港としてイギリスやオランダと交流が始まり、鎖国以前は国際貿易港だったことや、フランシスコ・ザビエルがキリスト教の布教をおこなった場所でもあることから、異国の香をあちらこちらで感じることができます。また、旧平戸藩松浦氏の城下町だったことから、日本の歴史に触れることもでき、色々な雰囲気を合わせ持つ街です。

 

平戸で最も絵になるのは、『寺院と教会が見える風景』です。

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これは寺院と教会が重なって見える場所で、日本と西洋の雰囲気を同時に感じることができる、まさに平戸の象徴的な風景ともいえます。

 

この風景の中で見えている教会が、『平戸ザビエル記念教会』です。

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元々は1913年に「カトリック平戸教会」として別の場所に建てられていた教会が、1931年に現在の場所に建設され、その後、1971年にザビエル平戸来訪を記念して「ザビエル記念像」が建立されたことから「聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂」と呼ばれるようになり、近年、正式名称を『平戸ザビエル記念教会』と改められました。

 

貿易港だった証としては、『イギリス商館跡』や『イギリス商館記念碑』を見ることができます。

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現在は石碑が建っているだけですが、当時の光景を想像してみるのも楽しいと思います。

 

国際貿易で活躍した灯台は、『常燈の鼻』と呼ばれています。

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オランダ船が入港する際に灯台の役目をしていた物で、1616年に防波堤を兼ねて築造されました。

 

異国を感じる物がたくさんある平戸ですが、平戸のシンボルとも言えるのは『平戸城』です。

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現在の建物は1962年に復元された物ですが、その姿には歴史を感じます。天守閣からは平戸瀬戸が見渡せ、心地の良い風を感じながら青い海とそこに浮かぶ島々を眺めていると、時間が経つのを忘れてしまいそうになります。

 

そんな平戸城を見ながら食事ができる場所があります。

『松浦史料博物館』内にある『眺望亭』です。外観は純和風の倉造りですが、内装は西欧文化を取り入れ始めた時代のような装いになっており、アンティークな家具や調度品が並んでいて、とても素敵な空間です。そして、お勧めメニューはオランダ料理です。『エルテンスープ』という「豆と野菜を煮込んだスープ」と『アウツマイター』という「トーストの上に野菜、ピクルス、ベーコン等をのせ、その上に目玉焼きがのる、オランダ風のオープンサンド」を食べることができます。また、オランダのクッキー『カネールクウク』を食べることもできます。

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お城を見ながらオランダ料理を食べる、これもまた平戸ならではです。

 

これらの見どころは市内中心部にあり、平戸桟橋バスターミナルから徒歩で散策することができます。

 

バスの時刻等は西肥バスのホームページを参考にしてください。

【西肥バス】

 

更に、中心部からは少し離れたところにあるのですが、平戸に行ったら是非訪れていただきたいのでが『たびら平戸口駅』です。

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日本最西端の駅で、切符には「鉄道日本最西端駅」の文言が印字されていますので、記念に入場券を購入されるのもお勧めです。また、訪問証明書の販売もされています。駅と市内中心部(平戸桟橋バスターミナル)の間は、駅から徒歩10分のところにある平戸口桟橋バスターミナルを利用すると良いです。

 

長崎県には異国情緒漂う場所やキリスト文化を感じる場所、歴史を感じる場所がたくさんありますが、平戸もとてもお勧めです。賑やかな都会とは違って、静かに散策できてあわただしい日常のことも忘れさせてくれます。平戸散策でリフレッシュしましょう!

この記事を書いた人

Atsumi

Atsumi

旅好きな管理栄養士です。広島で、food arranging room Sheilaを主宰しており、美味しいお菓子を楽しく作る教室「おいしい!たのしい!お菓子の時間」を開催しています。その他、外部からの食に関するお仕事も承っています。旅先で出会った食べ物も新しいメニューを考える際のヒントになっています。

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