【伊豆大島・三原山】”日本唯一”の砂漠と活火山を持つパワースポット
日本

東京・伊豆諸島の大島には、三原山という島の中心に位置する山がある。
自然という偉大な力が、この山の表情を作り続け、普通の山とはまた違う味を作り出している。
頂上にたどり着くかは、天気と運次第。それでも君は三原山に向かうか。
パワースポットとも呼ばれる三原山を、海外から来た友人カップルと共に登り、日本で唯一”砂漠”と表記されている場所「裏砂漠」・山の山頂・そして噴火口を目指した。

歴史物語る火山・三原山

三原山
▲都会とはまるで違う新鮮な空気を存分に楽しむ二人

島の天気は変わりやすい。そして山の天気も変わりやすい。
火山の噴火により作られたこの島・大島は、今日も天気が変わりやすい。
朝は晴れ、昼から雨。三原山に登るチャンスは朝のみだった。それでもチャレンジしたいのが冒険好きの性。
さっそく我々は頂上を目指した。

大島温泉ホテルの横まで車で向かい、そこからハイキングを開始する。太陽の日差しが青々とした木々を照らす。写真を撮らずにはいられず、DavideとDianaは時間を忘れて自撮りを始める。
三原山

前に進む毎に木々の背丈は低くなり、黒々とした土が目立つ。1986年の火山噴火でここに溶岩が流れたんだとわかるほど、岩々は黒々と、ゴツゴツと、一面を支配していた。

溶岩から逃れた軌跡の神社「三原神社」

三原山
山を登るごとに、空気は少しずつ薄くなり、そして雲が山を覆おうとしていた。
それでも我々は前へと進んだ。
三原神社
着いたところは三原神社。1986年に火山が噴火した時、溶岩は神殿をさけ、三原神社は無事だったことから、奇跡の神社とも呼ばれている。この先の三原山散策の成功と無事を祈り、先に進む。
三原神社

日本唯一の砂漠「裏砂漠」と広大な穴「火山口」

この時点で、雲が山を多い、目の前は真っ白になるほど先が見えず、吹き飛ばされそうになるほどの強い風が吹いてきたので、やむを得ず道を引き返し、下山した。

裏砂漠
今回は向かえなかったが、この先には、国土地理院作製の地図において唯一”砂漠”と表記されている場所「裏砂漠」が存在する。背の低い草が生えているほどで、黒一面の裏砂漠。ここが、東京都だなんて信じられないほどの神秘で、まるで、どこか違う星にたどりついたかのような気持ちになるようだ。
”月面到着”と裏砂漠を表している場所もあったが、まさに。と思うほどの見晴らしだという。

さらに、ここでの天体観測はまるでプラネタリウムが如く綺麗らしく、ツアーなども組まれている。
また、自転車や自動車でも走行可能な場所もあるみたいなので、次回は是非試してみたい。

三原山 火口
三原山でのメインスポットの一つ、火山口も百聞は一見にしかず。大きなボールのような火口は、静かに、堂々とそこにあり、山の大きさに、火山の力に、自然の神秘に圧倒させられる。

今もなお、この山からは蒸気がでていたり、溶岩から熱気が感じられたり…活火山であることが、体で実感できる。

自然の偉大さを間の当たりにする三原山

三原山
▲自然の神秘に圧倒され、かなり満足そうなDianaとDavide
島は生きている。山は生きている。それを実感して頂ける三原山。
頂上まで行けるかは天気次第。そんな中三原山は呼吸を続けている。

そんな自然の偉大なるパワーを存分に蓄えた三原山は、きっとあなたにエネルギーを与えてくれることであろう。

この記事を書いた人

Fujico

Fujicoフリーライター/地域観光プロモーター

2015年に独立。主にフリーライターとして活動している。専門としては、トラベルや観光地域プロモーション。そして英日の翻訳・通訳も行っている。独立前は畑違いの販売業で、店舗マネージャーを務め、大阪で日々汗を流していた。 広く色々な場所にいくよりも、一つの場所を開拓するのが好きな性分で、今は月1以上のペースで東京の離島・伊豆諸島に通っている。趣味は「観光客がいない素晴らしい場所を見つけ出し、それを紹介して喜んでもらうこと。そしてその後どや顔する」ことである。音楽と英語をこよなく愛す、目指せボーダーレス女子。

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